19日の夕方から22日の朝まで、私は「寝台特急富士で行く大分・熊本の旅」へ行ってきました。簡単に旅行記を書きたいと思いますが、今回は観光なしの乗りつぶしに徹した旅だったので、鉄ヲタ以外の人は読まなくてもいいです、ハイ。
第1ランナー 列車番号1レ 寝台特急富士
東京18:03発→大分11:17着
14系客車12両編成 乗車車両…オハネ15-1246(10号車) 今となっては、九州ブルトレ最後の存在になってしまった寝台特急富士とはやぶさ。まことしやかに来年の3月改正でなくなるのではないかという噂が流れているだけに、今のうちに乗っておこうというのが今回の旅の主旨でした。
おんなじことを考える鉄ヲタは私だけじゃないようで、何とこの日の富士ぶさは
満席。まだ正式に廃止というアナウンスはされてないのに、すごい盛況ぶりです。三連休だけでなく、普段の週末もこのくらいの乗車率を保っていけたら、もしかしたら廃止の話はなくなるんじゃないかとちょっと思っちゃいました。
私の席は10号車の上段でした。本当は下段がよかったんですけど、1カ月前の昼頃に買いに行ったら、もうすでに下段はないと言われたんですよ。そのときから、けっこう混むだろうなというのはうすうす予想してましたが、まさか満席とは思わなかったので驚きました。
私のボックスの乗客は全員東京から乗り込んでいて、そして何と全員が大分までの全区間乗車客。これにもちょっと驚きましたね。ま、鉄ヲタならばやはり、全区間乗らねばならないと意気込むのが当然なんでしょうけども。とりあえず私は、通路にある折り畳み席に腰を下ろしました。
しかしこの席って、長時間座るのには全く適してません。一時間も座っていたら腰が痛くなったので、辺りが完全に暗くなった熱海でギブアップして自席の上段寝台へ戻りました。ここに来ちゃうと景色が全く見えないのですが、まあもう暗いので無問題。腹が減ったので弁当を食った後、あらかじめ買い込んでおいた夕刊とジャンプを読んでリラックスタイムです。
ところが、
まだ宵の口の21時過ぎ頃、車掌のアナウンスに続いて突然車内が減光したんですよ。正直、「えっ、21時で明かり消しちゃうの? 早いよ!」と思いました。寝台に備え付けてある照明だけでは、暗くてジャンプを読むのもままならないので、仕方なく床に就くことにしましたが、21時台に寝るなんていつ以来だろうと思いましたね。こうなってくると、やはりロビーカーが欲しくなります。
途中、何度か「ガクン!」という発車時のショックで一瞬起こされることはあったものの、基本的には熟睡でした。そして、目覚めると列車は既に山口県の岩国を過ぎていましたね。
時間はまだ6時過ぎでしたが、何だかんだで9時間も寝てしまったので起きました。空は抜けるような青空で、実に清々しかったです。
下関では、機関車付け替えを見るために実に14時間30分ぶりに外に出ました。鉄ヲタも大量に下車して、私と同じことをします。人が多すぎて、写真は上手く取れませんでしたね。
関門トンネルを抜けるとついに九州です。ここで、これまで一緒に走ってきた富士とはやぶさはお別れして、それぞれの目的地である大分と熊本を目指すわけですね。分割作業と機関車の付け替えで20分近く停車時間があるので、いったん駅の外に出て朝食と朝刊を買ってきました。
小倉から先の日豊本線は、私の未乗区間でした。だからできるだけ車窓を目に焼き付けておこうと思ったのですが、気付くとこっくりこっくり舟を漕いじゃうわけですよ。ゆうべあんなに眠ったのになぜ!?と思っちゃいますが、私の悪い癖です。それでも、杵築で富士がソニックにぶち抜かれる瞬間だけはちゃんと確認しました。特急なのに、後続の特急に道を譲るなんて笑っちゃいますよね。
第2ランナー 列車番号4836D
大分11:23発→由布院12:24着
キハ200系気動車2両編成 乗車車両…キハ200-1002 大分からは、わずか6分の接続で久大本線の由布院行きへ乗り換え。本当は富士との別れをもっと惜しみたかったのですが、後ろ髪引かれる思いで乗り込みました。
転換クロスシート装備のキハ200は、実に快適なディーゼルカーです。エンジンもハイパワーながら振動と騒音が少なく、まるで電車のような走りっぷりですよね。登場から既に17年経っている系列ですが、未だに遜色がないと思います。
ところで、JR九州のワンマン運転システムは不思議ですね。ワンマン運転というと、普通は後乗り前降り方式で、無人駅で降りる際には運転席後ろの運賃箱に運賃や切符を入れるものですが、JR九州では全部のドアを開けて「運賃・切符は駅の運賃箱へお入れ下さい」と言うんですよ。いわば信用乗車に近いシステムですが、これでキセルなんかが横行しないのかちょっと心配になりました。実際に降車客を見ていると、駅の運賃箱なんかスルーしてさっさと出口を目指していましたから。
ひとっ風呂浴びに由布院温泉へ 由布院では約90分の時間を設けておいたので、温泉に浸かって来ました。立ち寄ったのは、由布院駅から歩いて約5分のところにある「
ゆふいん山水館」という旅館です。露天風呂から見える由布岳が見事でした。料金は500円と実にリーズナブルです。
第3ランナー 列車番号4840D
由布院13:58発→豊後森14:32着
キハ125形気動車2両編成 乗車車両…キハ125-14 由布院駅に戻ると、ちょうど「
TORO-Q」が発車するところでした。この列車は時刻表のJRニュースのページにしかダイヤが書かれていないので、私はその存在を見落としていたんですよね。たったの20分で由布院駅に戻ってくる列車なので、どうせなら乗ればよかったと思いました。ま、乗ろうとすると温泉に浸かる時間が限りなく短くなりましたけどね。
大分からやってきた列車は、由布院で乗客の大半が降りてガラガラでした。ひとつのボックスを占領していくことができましたが、キハ200と比べるとキハ125はちゃちですね。特に、車内が変に薄暗くて嫌でした。そのときは曇っていたのに、南側の窓のカーテンが全て閉め切られているものだから、何だか車内が陰気な雰囲気でしたよ。
第4ランナー 列車番号84D 特急ゆふDX4号
豊後森14:46発→日田15:11着
キハ183系1000番台気動車4両編成 乗車車両…キハ182-1002(3号車) 豊後森から久留米方面への普通列車は15:16までないので、この区間だけ特急に乗ってワープすることにしました。乗り込んだのは「ゆふDX4号」。真っ黄色のボディが眩しいディーゼル特急です。
この車両は、実に面白い経歴を持っているんですよね。最初は赤・青・白のトリコロールカラーをまとって「オランダ村特急」に使われていたんですが、特急ハウステンボスの登場に伴って全身緑色に塗りなおされて「ゆふいんの森U世」に転身。しかしゆふいんの森に新型のキハ72系気動車が投入されると、再びトリコロールカラーに戻されて長崎〜佐世保間の特急「シーボルト」として里帰りするも、利用不振のためにわずか4年で廃止され、今度は真っ赤に塗りなおされて「ゆふDX」として久大本線にまたやってきました。で、今年の3月に突然赤から黄色に塗りなおされ、現在に至るわけです。20年の間にこれほど転身する車両も珍しいですよ。
わずか30分弱の乗車時間はあっという間に過ぎ、日田に到着しました。
第5ランナー 列車番号1852D
日田15:21発→久留米16:35着
キハ125形気動車2両編成 乗車車両…キハ125-16 日田からはまたキハ125でした。特に感慨はありません。
第6ランナー 列車番号5355M
久留米16:35発→熊本18:16着
817系電車2両編成 乗車車両…クハ816-15 久留米ではたった1分の乗り継ぎ時間で、八代行きの普通列車に乗り換えました。何気に、今回の旅で電車に乗るのはこれが初めてです。車内はわりかし混んでいたので、最初から最後までずっとかぶりついてました。かぶりついていると、眠くなることもないんですよね。
九州の場合、すれ違う列車のバリエーションが多いのでかぶりつきは実に楽しいです。しばらくすると、上りの寝台特急はやぶさともすれ違いました。上りは熊本を15:57に出るので、「え、もう戻るの!?」と思ってしまいます。
熊本市電に乗って、今宵の宿へ 熊本に到着後は、市電に乗って今日の宿「東横イン熊本水道町電停前」に向かいました。熊本市電自体も乗るのは初めてなので、せっかくだから熊本駅前から終点の健軍町まで行きました。九州は日が長いので、19時過ぎまで普通に明るいのでよかったですね。終点で何本か列車を見送った後、水道町まで戻って宿にチェックインしました。
宿に入ってからは、「篤姫」を見て熊本ラーメンを食いに行ってネットを少ししてから23時には寝ました。次の日も早いのでね。それでは、旅行記は「その2」へ続きます…。