脱北女性が朝鮮総連を初提訴=「地上の楽園」とうその説明−慰謝料請求・大阪地裁(時事)
1959年に始まった「帰還事業」で北朝鮮に渡り、2003年に脱北した大阪府在住の高政美さん(47)が13日、「地上の楽園」などとうその説明で帰国を勧誘したとして、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に慰謝料など1100万円の損害賠償を求め大阪地裁に提訴した。
代理人弁護士によると、日本に住む脱北者が帰還事業をめぐって提訴するのは初めて。
高さんには是非とも頑張って欲しいものです。北朝鮮と朝鮮総連の罪を、余さずあぶり出してもらいたいです。
とは言え、もしも高さん側が最終的に勝訴したとしても、朝鮮総連に賠償能力はない気がしますね。あったとしても、絶対に払おうとはしないでしょう。ヤツラが裁判所の命令などに従うはずがありません。
別に、賠償金のためにやるのではないのかもしれません。だけど、散々酷い目に遭わされて、何の補償もないというのはあまりに気の毒すぎます。だからここは、総連と併せて朝日新聞も提訴しておくべきだと思いますね。
WiLLの花田紀凱編集長が夕刊フジのコラム「天下の暴論プラス(12日付 11日発行)」で書いてましたが、当時の朝日新聞の報道は酷すぎます。入江徳郎という記者が59年12月25日の紙面に書いたことだそうですが、曰く、
「北朝鮮の経済建設のテンポはものすごい。(中略)鉄、電力、セメント、化学肥料や穀物の人口一人当たりの生産高は日本をしのぐ」
「工場も8時間労働で昼夜2交代。機械はフルに動いている(中略)日本が経営していたころの2倍半の生産高」
「こんなに働いてみんな不満はないのかと聞くと、ある人はこういった。『冗談じゃない。働けば働くほど生活が目に見えてよくなる。ぼろぼろの家から近代的アパートに移れた。家賃はただみたいに安い。米もタダみたいだ』」
とのこと。よくぞここまで、嘘っぱちを臆面もなく書けたものであります。
あくまで憶測ですが、朝日は北朝鮮の実情を知っていながらこんな記事を書いたのだと思いますね。だからこそ、余計に悪質だと思えるわけです。万が一知らずに書いたのだとしても、結果的に高さんらを苦しめたことについて負い目くらいは感じてほしいものです。
現在だったら、朝日新聞の記事を鵜呑みにして酷い目に遭っても「朝日なんか信じるからだよ、バカ」と言われてオシマイです。だけど、この当時は天下の朝日新聞が書いていることなら庶民は信じるしかなかったでしょう。朝日の記事を信じ、胸弾ませて祖国に帰り、そして苦汁をなめた人は数知れないと思います。朝日は間接的に彼らを苦しませて死なせたと言っても過言ではありません。
だから、朝日こそがこの裁判の被告にふさわしいのですよ。新聞社なら、まさか賠償請求を無視することもできないでしょう。この際、帰国事業の片棒を担いだ朝日からタンマリ毟り取ってやったほうがいいと思います。