【岩手・宮城内陸地震】地域プランナー、鉄道博物館員…温泉旅館の遺体の身元判明(産経)
岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」の災害現場で15日に発見された男女3人の遺体のうち、2人は宿泊客の東京都葛飾区の地域プランナー、麦屋弥生さん(48)と、東京都北区の鉄道博物館学芸員、岸由一郎さん(35)と判明した。
また同じ現場で死亡が確認されたもう1人の女性は経営者の妻、菅原チカ子さん(80)と判明。まだ現場には4人が取り残されており、警察や消防が懸命の救出作業を続けている。
麦屋さんと岸さんは、廃線になった第三セクター「くりはら田園鉄道」の資産の保存活用に関する検討委員会のメンバーとして、13日に会議に出席し、この旅館に宿泊していた。麦屋さんは14日には同市の湿原で環境資源調査を行う予定だったという。
栗原市のまちづくりアドバイザーを務めていた麦屋さんは、旅行代理店を退社後、フリープランナーとして金沢市を活動拠点に、自宅のある東京と各地を往復しながら観光地づくりの指導を行ってきた。
また、岸さんは昨年10月に開館した鉄道博物館の学芸員として、実物車両36両を時代ごとに展示したヒストリーゾーンを手掛ける一方、ボランティアとして全国の古い車両や駅舎の保存活動に精力的にかかわっていた。
鉄道愛し、地域に尽くした 駒の湯温泉宿泊者(朝日)
駒の湯温泉に宿泊していて15日に死亡が確認されたのは、観光コンサルタント麦屋弥生さん(48)=東京都葛飾区=と、鉄道博物館学芸員岸由一郎さん(35)=同北区。いずれも栗原市で13日に開かれた「くりはら田園鉄道」(廃線)を保存活用する検討委員会に参加していた。2人は14日に近くの湿原を市職員と一緒に調査するという話になり、13日は駒の湯温泉に宿泊していたという。
(中略)
さいたま市の鉄道博物館に勤める岸さんは、13日午前に新幹線で栗原市に向かった。当初は日帰りの計画だったが、翌日の湿原調査に同行するために予定を変更したとみられる。
岸さんは東京学芸大学を卒業。07年10月に開館した鉄道博物館では開設準備から携わった。昨年は鉄道を扱ったバラエティー番組に解説役として出演。全国各地に出向いて車両清掃のボランティアなどもしていた。
「全国トロッコ列車」を岸さんと共同執筆した鉄道愛好家の笹田昌宏さん(36)=米国在住=は「小さいころから鉄道好きで学芸員にまでなった、我々愛好家の師匠みたいな人」と語る。役割を終えた地方の鉄道の車両や資料を後世に残そうと力を注いでいたという。「彼のために救われた車両も多い。やりたいこともまだまだ残っていただろうに」と声を詰まらせた。
(後略)
宮城県を再び大地震が襲いました。私の地元・石巻などは何の被害もなかったので「ま、たいしたことなかろ」と高を括ってましたが、思ったよりも被害は甚大のようです。
しかし、駒の湯温泉で亡くなった2人の宿泊客が、くりでんの保存運動に携わっていた人たちだったというのはショックです。特に、鉄道博物館学芸員の岸さんのような方が亡くなられたのは鉄道界にとっての損失と言っていいでしょう。予定を変更したことで被害に遭ったということが、余計に悔やまれます。
朝日の記事に「昨年は鉄道を扱ったバラエティー番組に解説役として出演」とあったので、もしやと思ってYouTubeを探してみたら、彼が出演している動画を見つけました。岸さんは、タモリ倶楽部に出てらしたんですね。タモさんや原田芳雄、南田マネなども、「あの人だったのか!」と驚かれているのではないかと思います。
岸さん出演のタモリ倶楽部 岸さんの出演は4:00から
岸さんも、さぞかし無念なことでしょう。鉄道博物館ができて、まだたったの8カ月ですよ。まだまだやりたい仕事はあったと思います。私もちょうど先週鉄道博物館に行ってきたばかりですが、あのときは元気に博物館にいらっしゃったのかなと思うと切ないです。
岸さんをはじめ、今回の地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。さらに、行方不明になっている11人の方々は早く見つかりますように…。
ご指摘ありがとうございます……が、その記述は産経から引用した記事中のものなので、
よろしければ産経に言ってやって下さいませ(^_^;)