2008年12月03日

まさかJR東日本に新型機関車とは!

JR東日本:新型電気機関車15両、新造へ(毎日)

 JR東日本は2日、寝台特急をけん引する高性能の新型電気機関車15両を10年春以降に順次導入すると発表した。使用中の「EF81形」32両の平均経年が33年と老朽化したのに伴い新造する。

 新型車は、JR貨物が開発した交直流電気機関車「EF510形」で、出力は3390キロワットと30%増強し、最高時速110キロ。モーターを独立して制御できることから、一部が故障しても通常運行が可能で、機器類に凍結防止装置を搭載したため雪や寒さに強い。





 普通の人にはこのニュースの何がすごいのか分からないでしょうけど、テツとしては非常に驚きました。まさか、貨物以外のJRに新型電気機関車が導入される日が来るなんて、全く予想していなかったですよ。旅客列車も牽く新型機関車の製造は、昭和57年のEF64形1053号機を最後に四半世紀以上も途絶えてましたからね。

 JR貨物は機関車で牽引する貨物列車がメインですから、民営化後も新型の機関車を次々と登場させています。だけど、旅客会社における客車列車は減少の一途を辿ったので、同じく機関車の出番も減る一方でした。現在、JRの旅客会社にいる機関車は全て国鉄時代に製造されたものですし、それらが全て退役するときにJRの客車列車も絶滅するものだと考えていました。

 そこへ、今回のこのニュースです。わざわざ15両も新造するということは、まだしばらくは客車列車が残るということを意味しています。2015年に予定されている北海道新幹線開業後は、「北斗星」も「カシオペア」も廃止になるんじゃないかという推測もありましたが、その可能性もなくなったとみていいでしょう。新造からわずか5年で役目を終わらせるはずがありません。

 とは言え機関車が新しくなっても、相方の24系客車はそろそろ限界が近付いています。ですからこれを機に、北斗星用の客車くらいは新しいものを造って欲しいですね。できるなら、カシオペアのE26系とはまた違う感じで、重厚な雰囲気にしてもらえたら最高です。

 ブルートレインは来年3月にも「富士」「はやぶさ」の2列車が廃止されますし、もはや単なる移動手段としての役割は終えました。だけど、乗るために乗るリゾート列車としての存在価値はまだまだあると思うんですよね。北海道行きの豪華寝台列車の需要は、これからの高齢化社会には大いにあるでしょう。目的地に速く着く新幹線もいいですけど、移動そのものを楽しむ寝台列車の魅力も社会にアピールしてほしいものです。


 ところで話はちょっと変わりますが、北斗星のJR北海道編成に使われていた24系はミャンマーに渡るみたいですね。スクラップではなく海外で余生を過ごす道が見つかったのはいいことですが、軍政が敷かれた抑圧国家のミャンマーというのはちょっと残念です。あの国は、鉄道写真を撮るにもちゃんと許可を取らないと、スパイだと疑われて拘束されたりするらしいですからね。タイとかマレーシアとか、もう少し政情が安定した国だったらよかったんですが(タイは今アレですけど)。
posted by atsu at 23:41| 東京 晴れ| Comment(4) | TrackBack(0) | ニュース−社会 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>もはや単なる移動手段としての役割は終えました。
「まだだ!まだ終わらんよ!」…by クワトロ・バジーナ
じゃなかった…失礼しました。
私は、ブルートレインのいわゆるA寝台、B寝台のようなカーテンで仕切っただけの中途半端なプライベート空間が時代にそぐわなくなってきたのかなと思っております。私の実家の島根に在住の母は大の夜行列車好きで、ときどき寝台列車で上京するのですが、在りし日のブルートレイン「出雲」よりもサンライズの方が完全個室だしきれいだから好きだと言っておりました。
夜行バスの圧倒的な価格競争力には、寝台列車は太刀打ちできませんが、やはりあの快適さは一度体験すると捨てがたいものがあります。もし、新幹線軌道で寝台列車を100km/h程度で走らせるなら、私なら是非利用したいと思います。揺れも少ない上に、車両サイズが大きいので一人分の空間がゆったりとれるし、採算面で不安があるなら「黄色い新幹線」ことドクターイエローに併結するなどやりようによっては何とかなりそうですけどねぇ…。
Posted by KM at 2008年12月04日 00:47
最悪、夜行廃止後にJR貨物に譲渡してもいいわけで、確実に安泰とは言えないですが(^_^ゞ、それでもスゴいですよねー。
カシオペア塗装とか似合わなそうですが(笑)

個人的には未だ乗ってないカシオペアもこれからまだまだ売っていき甲斐のある列車ですし、地元帰省時にも使えるあけぼのの意外な混み具合とか見てると案外、新幹線開業後も残るかな…と思ってます。

あとは、E26の増備と、北斗星・あけぼの用の新型客車をぜひ…(北陸は残念ながら残らないような…)

てか、ミャンマーであのソロとか食堂車とかうまく使えるのかなぁ。
Posted by waka at 2008年12月04日 13:20

寝台列車がなくなっていくのって時代の流れじゃなくて努力不足のような気がするんだケドなぁ

夜行バスと同等の価格帯でバスよりも快適にすることなんて難しい事ではないでしょう

ベッドとかリネンとか寝台料金とかの古い発想から抜け出せばいけると思うんだけどなぁ
Posted by たかの at 2008年12月04日 22:37
>KMさま

私もサンライズを何度も利用してますが、島根の方には大いに乗って欲しいですね。
サンライズまでなくなることになったら、もう旅の行程が組みにくくなって大変なので。
だけど、私は個室に乗ったことは1度しかないんですよ。10回以上乗りましたが、他は全部ノビノビ座席です。
岡山で降りることが多いんで、寝台料金を払うのがもったいなくなっちゃうんですよ。

新幹線サイズの寝台車両があれば快適でしょうね。ただ、保線の邪魔になりそうなので果たして走れるかどうか。

>wakaさま

あけぼのも、秋田までならかなりいい時間帯に走っているんですよね。上野を21時台に出て、秋田に7時台の到着は使いやすいです。ゴロンとシートは週末になると満席になることが多いですしね。

>たかのさま

仰せの通り、努力不足です。ていうか、九州ブルトレに関しては何ひとつ努力などしてないかと。

やはり何と言っても、寝台料金の高さは問題ですね。東横インやルートインというホテルに5000円台で泊まれる時代に、B寝台料金が6300円というのは高すぎます。しかもその上に特急料金までかかるので、運賃を含めると2万以上になるのがザラですからね。

前述の「あけぼの」のゴロンとシートはリネンを一切はぶいているので寝台料金がかかりませんが、それでもいいんだと思います。冬に乗ったら朝方ちょっと寒かったですが、寝袋を持ち込めば快適でしょう。

九州ブルトレに関しては、車両の老朽化に加えて車両基地の問題も抱えています。JR東日本は田町電車区の縮小を計画しているんですが、「富士」「はやぶさ」の廃止はそれも関連しているようです。

JR九州は寝台列車を残したがっていたのですが、さすがに東日本・東海・西日本・九州と4社にまたがって走る列車だけに、各社の意思の疎通もうまくいかなかったようですね。
Posted by atsu at 2008年12月06日 00:42
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