2009年01月02日

元日の津軽鉄道ストーブ列車紀行

 前々から乗りたくて仕方なかったけど、なかなか行く機会に恵まれなかった津軽鉄道のストーブ列車に、昨日JR東日本の「正月パス」を使ってついに乗ってまいりました。

 いちおう知らない方のために解説しますと、この「正月パス」は元日に限ってJR東日本の全線と津軽海峡線の中小国〜函館間、IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道・北越急行・伊豆急行の全線が特急列車も含め乗り放題になる切符です。お値段は、普通車指定4回のものが12,000円、グリーン指定4回のものが16,000円となっています。三連休パスに比べると一日あたりでは高くなりますが、まあそこはご愛嬌ってことで。

第1ランナー
石巻4:20発→仙台5:40着 初詣2009年開運号
205系3100番台一般車4両編成


 年明けから約3時間30分後、いい加減に眠い目をこすりつつ自転車で出発、4時前に石巻駅に着きました。この日乗った初詣2009年開運号は臨時列車で、いわゆる終夜運転みたいなもの。乗り込むと、わりかしやんちゃそうな外見の兄ちゃんたちがポツポつと発車を待ってました。うるさくされたら嫌だなぁと思い、乗客が1人しかいなかった1番前の車両へ。座るとすぐに眠りに就き、気付くと仙台に着いてました。

第2ランナー
仙台6:37発→八戸8:37着 3095B はやて95号
E2系10両編成


 仙台駅新幹線コンコースのロビーで寝て過ごし、仙台始発のはやて号を待ちました。通常のはやては全席指定ですが、一日に一往復だけある仙台〜八戸間の区間列車だけは自由席が付いてます。そしてさらに各駅停車なので、八戸まで2時間もの時間を要するのでございますよ。

 乗るなりまたすぐに寝てしまいましたが、初日の出だけはくりこま高原駅の手前でしっかりと目に焼き付けました。新幹線の車窓から見るのは生まれて初めてだったので、ちょっと感動でしたね。

平成21年1月1日のアサー!


第3ランナー
八戸8:52発→青森9:54着 4095M 特急スーパー白鳥95号
789系8両編成


789系特急スーパー白鳥


 八戸からは、函館行きの特急スーパー白鳥号に乗り継ぎです。この日は、固定の6両編成に2両を増結した8両編成での運転でした。

 指定席はそこそこ混んでましたが、私の横には誰も乗ってこなかったので快適でした。八戸までほとんど寝てきたので、ここらからはもう寝ないで行こうと思ったんですが、記憶があるのは三沢まで。その後、野辺地に着く前に眠りに入ってしまったようでありました。

第4ランナー
青森9:57発→弘前10:26着 2042M 特急かもしか2号
583系6両編成


 青森ではわずか3分で秋田行きの特急かもしか号へと乗り継ぐわけですが、降りるためにデッキでスタンバッてた私は向かいのホームに停まっていた車両を見て「おおおおお!!」と心の中で叫んでしまいました。なんと、この日の使用車両は秋田車両センターの583系だったんです。

583系特急かもしか


 鉄ヲタじゃない人にはこの凄さが分からないと思いますが、かつて寝台電車として名を馳せた583系が定期の特急列車に充当されるのは実にレアなことなんですよ。通常の「かもしか」は485系3両編成で運転されているのですが、正月になると輸送力増強のために3両編成を2編成つなげた6両編成での運転になります。そうなると車両が不足するので、急遽583系の出番となるわけなんです。

 この列車のみ指定席を確保してなかったので、自由席の5号車へ着席しました。乗車率は各ボックス2人程度で、余裕がありました。「え? 特急なのにボックスシートなの?」と思う人もいるかと思いますが、そう、寝台電車の583系はリクライニングではなくボックスシートなのですよ。知らない人とも向かい合わせに座らなければならないんで、マトモに特急料金を払って乗った人は面白くなかったかもしれません。でも、その傍らで鉄ヲタは狂喜しているわけであります。

第5ランナー
弘前11:15発→木造12:11着 828D
キハ40系2両編成


 青森駅まではほとんど雪が降ってなかったのですが、弘前駅に着くと深々と降っていました。うん、絶好のストーブ列車日和です。

雪の弘前駅


 やっぱり、せっかくのストーブ列車なら雪のほうがいいと思うんですよ。快晴でも悪くはないですが、雰囲気を考えれば雪がもっともいい天気であると思います。

 そんな期待を込めつつ、五所川原を目指して五能線の普通列車に乗車。だけど、そのまま五所川原で降りちゃうとストーブ列車まで2時間5分も時間があるので、まずはひとつ先の木造駅まで足を延ばすことにしました。

五能線のキハ40


第6ランナー
木造13:05発→五所川原13:12着 829D
キハ40系2両編成


ド迫力の木造駅駅舎


ドーーーーーーーーン!!!!

 皆さん、これが木造駅の駅舎です。「もくぞう」じゃなくて「きづくり」と読みます。一見すればお分かりでしょうが、巨大な遮光器土偶が駅舎前面にへばりついておるのですよ。ウィキペディアによると、以前は列車の発着に合わせて目が光っていたそうですが、子供が怖がるので今は光らないとのことでした。

 ま、この駅舎が見たいだけの理由でここまで来ましたが、駅周辺にはな〜んにもありませんでした。ちょうど昼時なので、どこか食堂でもあれば…と思ってましたが、30分歩き回っても食堂はおろか営業している店舗すら酒屋の一軒を除いてありませんでしたね。コンビニも見つからないので、仕方なく駅に戻って待合室でテレビを見て時間をつぶしました。これでもいちおう、「つがる市」の代表駅なんですけどね。20分ほど待って、鯵ケ沢から戻ってきたさっきと同じ車両に乗って五所川原へ戻りました。

第7ランナー
津軽五所川原14:05発→津軽中里14:55着 153 準急ストーブ列車
DD35+オハ46+オハフ33+津軽21型の4両編成


 さあ、ここからが今回のメインイベント、いよいよ津軽鉄道のストーブ列車です。その前に腹ごしらえをと思いましたが、五所川原駅周辺にも営業している飲食店が見当たらなかったので、結局コンビニでお握りと竜田揚げ串を買って済ませました。

 窓口で乗車券(840円)とストーブ列車券(300円)を買い、改札の開始を待ちました。ほどなく、数十人の団体客が到着し、狭い駅舎内は大混雑に。観光客が殺到しているようで、何よりです。

ストーブ列車外観

ストーブ列車外観その2


 本当は入線してくるところを動画に収めたかったのですが、改札が始まったときには既に列車はホームに入ってました。ストーブ列車は機関車+客車2両+ディーゼルカー1両という編成で運転されますが、ストーブがある客車に乗る場合はストーブ列車券が必要となります。以前は料金不要で乗れたのですが、昨冬より別途料金がかかるようになりました。そのため、ストーブ列車に乗らなくてもいい人のため、料金不要のディーゼルカーが1両くっついています。そのため編成美はちょっと悪くなったんですが、まあストーブ列車の維持のためには致し方ないですね。

ストーブ列車車内

ストーブ列車座席


 外観の撮影をあらかた済ませて乗り込むと、2両のうち1両半は団体専用席になってました。2両目のオハフ33 1が個人客用に充てられてましたが、幸いに進行方向窓側の座席を確保することができました。動く旧型客車に乗るのは4年くらい前に大井川鐵道のSLに乗って以来ですが、やっぱりいいものですよねぇ。ニスでピカピカ光った壁やら、本物の網でできている網棚やら、もう最高です。

 でも、ひとつ残念だったのは天気。弘前駅ではいい感じに降っていた雪ですが、木造駅に着いたときには既にやんでいたんですよ。五所川原に来たときは晴れ間も出ているくらいで、ちょっとそこだけは残念でした。

ストーブではスルメ焼き中

車掌さんが石炭補給中


 そして、そう! これがストーブ! 石油じゃなくて石炭ですからねぇ。金網の上ではスルメを焼いてましたが、その香りが車内中に漂って、実に食欲をそそられました。車掌さんが定期的に石炭をくべますが、その度にみんながカメラを構え、石炭補給がまるでひとつのパフォーマンスのようになっていましたね。ストーブ前の座席は人気なんですけど、暑すぎるせいかいつの間にか誰もいなくなったりしてたのが笑えました。

 太宰治のふるさと・金木で団体客の半数が降り、車内は一気にのどかになりました。それまでは相席になっていた私のボックスも、そこにいたご夫婦が別の席に移ったのでワンボックス占領状態に。快適になったらまた睡魔が襲ってきて、うつらうつらしてたら終点の津軽中里に到着してました。

第8ランナー
津軽中里15:17発→津軽五所川原16:06着 154 準急ストーブ列車
DD35+オハ46+オハフ33+津軽21型の4両編成


 津軽中里では機回し作業(機関車付け替え)などを見ているうちに、ほどなく発車時刻となりました。来たときとは違う団体客もいて、帰りもなかなかの盛況ぶりでした。

第9ランナー
五所川原16:12発→弘前17:02着 831D
キハ40系2両編成


 五所川原ではわずか6分で弘前行きに接続。これまではJRと津軽鉄道の接続は最悪だったのに、ここだけは異常によくて困りました。本当は、ストーブ列車が引き上げるのを見たかったんですが、それを見る暇もなくやってきちゃうんですからねぇ。途中、対向列車の遅れのために若干遅れました。

第10ランナー
弘前18:41発→八戸20:28着 98M 特急つがる98号
485系3000番台6両編成


 夕食を済ませて弘前駅へ戻ると、3番線ホームには既に八戸行きの特急つがる号が入線してました。本来、つがる98号はE751系電車での運転なんですが、この日は485系3000番台での代走となってました。指定された1号車に乗り込むとまだ誰もおらず、そのまま就寝。青森駅で方向転換したことにも気付かずに、終点の八戸まで爆睡してました。さすがに疲れましたね。

 八戸駅の手前で、車掌さんが「八戸周辺で大規模な断水が起きており、八戸駅のトイレも使えないので列車内で済ませるよう」にしてくれとの放送をしてました。このエントリを書いている時点でも8万戸余りが断水したままとのことですが、正月だというのに大変ですよねぇ。

第11ランナー
八戸20:40発→仙台22:40着 3098B はやて98号
E2系10両編成


 帰りも、行きと同じ仙台発着のはやてとなりました。本当はもう1本早い列車がよかったのですが、満席だったので乗れなかったのです。ま、おかげでガラガラの列車に乗れたので、かえって快適でしたけどね。引き続き爆睡してたので、よく覚えてません。

第12ランナー
仙台22:53発→石巻0:11着 2225S
205系3100番台「マンガッタンライナー」4両編成


 本日の最終ランナーとなる仙石線の石巻行き最終列車は、マンガッタンライナー第1編成での運転でした。実はマンガッタン編成に乗るのは初めてなのですが、眠くてたまらなかったのでそれどころではなく。石巻駅に着いたら側線にマンガッタンライナー第2編成も停まっていたんですが、早く帰りたい一心でそれどころではなく。寒い中、自転車を漕いで帰路へとつきました。

 家に帰り着いたのは0時半頃。さすがに、所要時間が20時間に及ぶ日帰り旅行はいささかしんどかったです。でも、こういう機会でもないとなかなか津軽鉄道までは行けないので、わざわざ元日から出かけてよかったと思います。さて、次の鉄分補給はどこでしましょうかねぇ。
posted by atsu at 19:56| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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