2009年05月27日

てか通年で一人用の乗り放題切符売れ

JR西「乗り放題」三セクは別、「聞いてない」不満の声(朝日)
  
 高速道路の「休日一律1千円」に対抗し導入されたJR西日本の格安切符「西日本パス」が人気だ。山陽新幹線や特急が「乗り放題」となる。8日に利用が始まり、計約10万枚を売るヒット商品となっている。しかし、JR特急に乗っても第三セクター路線を通ると別料金を請求される。この仕組みを知らなかった利用者からは「納得いかない」と不満の声が出ている。

 西日本パスは、JR九州とも連携して西は長崎から、東は新潟・直江津までのエリアを自由席なら「乗り放題」とし、2日間用と3日間用がある。指定席を4回まで使える2日間用は定額給付金に合わせ1万2千円、6回まで使える3日間用は1万6千円。利用期間は6月29日までの金〜月曜日。グリーン車用のプランもある。

 「本当ですか?」。4月下旬、奈良県北葛城郡に住む会社員男性(45)は、みどりの窓口で何度も聞き返した。西日本パスを使って5月中旬、家族4人で中国地方への1泊2日の旅行を計画。岡山駅から鳥取駅まで、JR特急「スーパーいなば」指定席を利用しようとしたところ、大人1人あたり片道1770円の別料金を請求された。

 JR西によると、岡山―鳥取間のうち、上郡(兵庫県上郡町)―智頭(鳥取県智頭町)間約56キロは、第三セクター「智頭急行」(本社・智頭町)の路線に乗り入れる。西日本パスはJR線限定でこの区間はサービス対象外となり、1770円は智頭急行の運賃・特急料金だ。

 西日本パスのパンフレットには「鳥取→大阪 2時間24分」と、特急での所要時間もPRされている。しかし、別料金が発生することは、裏面の文字でびっしり埋められたスペースに「その他会社線はご利用になれません」と記されているだけ。男性はマイカーでの旅行に切り替えた。

 西日本パスではほかにも、JR特急が乗り入れる三セク「北近畿タンゴ鉄道」(豊岡―西舞鶴83.6キロと宮津―福知山30.4キロ、本社・京都府福知山市)の路線も別料金となる。京都から特急「はしだて」自由席で天橋立(同府宮津市)へ向かった場合、運賃・特急料金合わせ大人1人あたり片道1380円を請求される。

 智頭急行の運輸担当者は「嫌みを言われたり、怒られたり。『そんなの聞いてない』と料金を支払わずに下車しようとするお客様もいる」と嘆く。北近畿タンゴ鉄道の担当者も「JRがもっと周知をはかってくれたらいいが」。両社は8日から、別料金が必要なことを知らせる車内放送をしている。





 日頃乗り放題の切符を出してないJR西が、無理をするからこういう事態が発生するんだと思います。このJR西日本パスって、聞こえはいいけど制約が多くて実はかなり使いづらいんですよね。2人でなきゃダメというのが最大のネックだし、発売も7日前までだったりと非常に残念な切符です。

 これが東日本なら、こういうヘマはしないでしょう。東が通年売っている「土日きっぷ」や「三連休パス」は、JRの特急が乗り入れる北越急行・伊豆急行・IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道もフリーエリアに含まれています。ですから、「はくたか」に乗って直江津まで行く場合や、「踊り子」で下田へ行く場合、「北斗星」で函館まで行く場合には追加運賃が発生することはありません。

 西日本も、どうせやるのなら智頭急行くらいはフリーエリアに含めるべきだったと思います。北近畿タンゴ鉄道はともかく、智頭急行は鳥取へ行くためのメインルートですからね。パンフで大きく「鳥取→大阪 2時間24分」と書いておいて使えないのでは、詐欺と言われても仕方ないでしょう。

 智頭急行と北近畿タンゴもいい迷惑ですね。きっとJRは両社に何の相談もしないで切符の発売を決めたんでしょうけど、他社のやったことで自分とこに苦情が来るなんて理不尽以外の何者でもないです。さらにはお金を払わずに下車された日にゃあ、踏んだり蹴ったりですよ。立場上JRに強く抗議なんかはできないでしょうから、なおさらです。

 しかし私から言わせれば、スーパーいなばに乗れないくらいでマイカー旅行に切り替えるこの男性も応用が利かないなと思います。大阪から鳥取に行くルートなんか、ちょっと考えれば他にもあるんですけどねぇ。時間は4時間もかかるけど大阪から「はまかぜ」に乗ってみるのもいいし、急ぐのなら岡山から「やくも」→「スーパーまつかぜorスーパーおき」でもいい。そもそも、そんなに鳥取じゃないとダメだったんでしょうか。


posted by atsu at 22:43| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | ニュース−社会 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
智頭急行線関連で私の経験談をひとつ。
あるとき、私は「スーパーはくと」、「やくも」、新幹線などを利用した以下の周回経路(上郡−新大阪間は重複区間)での旅行を計画しました。

大阪市内−(在来線)→上郡→智頭→鳥取→伯耆大山→倉敷→岡山−(新幹線)→新大阪

この場合、「大阪市内−(山陰周り)→上郡」+「上郡→新大阪」の2枚構成の連続乗車券となるはずだと思って「みどりの窓口」で発注したのですが、作ってくれた乗車券は、上記全区間を一枚にまとめた周回の乗車券という珍現象を体験しました(当然料金も連続乗車券より数百円安くなった)。智頭急行線をまたぐルートだけに見られる不具合かもしれませんが、私がこのことを指摘したら、窓口で対応した職員も首をかしげておりました。
これは、数年前の出来事ですので、今はもう修正されているかもしれません。そういえば、atsu様は鉄道関連誌の仕事をなされているとか。話のネタにちょっと調べてみてはいかがでしょうか?
Posted by KM at 2009年05月29日 10:28
>KMさま

恐らく、こういうことでしょう。
JRの切符は智頭急行を挟んでいるために途切れているので、
大阪→上郡と智頭→大阪の2枚の片道乗車券と智頭急行の片道乗車券を一枚の券面にまとめて発券できただけのものかと思われます。

同様の例で恐らく、
東京→六日町→(北越急行経由)→犀潟→長野→(長野新幹線)→東京
なども発券できると思いますよ。東京〜高崎間が重複しますが、それぞれ片道乗車券の扱いになりますので。
Posted by atsu at 2009年05月29日 20:03
atsu様、解説ありがとうございます。長年の謎がすっきり解決しました。
興味深いのは、智頭急行区間前後のJR線が2つの片道区間で分断されていても、運賃計算は両区間を合算した営業キロ数
122.7km+453.8km=576.5km → ¥8720
(智頭急行線も含めた運賃は¥9980)
が適用されるらしく、通常の片道×2の合計額
122.7km → ¥2210
453.8km → ¥7140
計¥9350
よりも¥630お得なのです。
さらに、営業キロ数を合算したため、距離不足である大阪→上郡も特定市内発着が適用され券面には「阪 大阪市内 → 阪 大阪市内」と表示されております。参考までに、当時の乗車券の画像をupしました。
http://dl3.getuploader.com/g/4a210a0b-9184-4bdb-b3ce-70044038400b/1|sample/360/sample_360.jpg
それにしても、みどりの窓口の職員で、この事を明確に説明できた人はいなかったが、もう少ししっかりして欲しいですね。
Posted by KM at 2009年05月30日 19:47
追伸
上記、コメントのリンク先をミスしてしまいました。
http://u1.getuploader.com/sample/download/360/sample_360.jpg
↑こちらが正しいです。
失礼しました。
Posted by KM at 2009年05月30日 19:54
>KMさま

智頭急行、北越急行、伊勢鉄道に関しては、運賃計算上は通しという特例がありますからね。
でも、切符の扱いとしては別々ということを今回初めて知ったので、勉強になりました。ありがとうございます。
Posted by atsu at 2009年05月30日 20:32
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