2009年06月20日

原作者の意向を無視していいものが作れるのか

「慎吾ちゃんとの絡みも面白くなりそう」ラサール石井、ドラマ『こち亀』への想い明かす(オリコン)

 アニメと舞台の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で主人公・両津勘吉を演じ、8月からSMAP・香取慎吾主演で連続ドラマ化(TBS系)される同作で両津の父親・銀次役をまかされたタレント・ラサール石井が、18日のブログで改めて『こち亀』への熱い想いを明かした。ラサールは「慎吾ちゃんとの絡みも面白くなりそうです。なにより顔合わせのときに(原作者の)秋本(治)先生から『またこういう形で一緒にやれますね』と言っていただいたのが嬉しかったし、たしかにまた“こち亀”に関われるのはなにより幸せです」と香取“両津”と共にドラマを盛り上げていくことに、喜びをあらわにしている。

 ラサールは、同作の脚本を務める俳優で脚本家のマギーから「僕が脚本を書くなら、それまでの両津の世界をアニメや舞台で演じ、しかも舞台では脚本を書いて演出していたラサールさんに、一言あいさつしてからでなければいけないと思った」という内容のメールを受けた。マギーとTBSサイドから、何らかの形で関わっていただきたいとのオファーがあり、銀次役を引き受けたいう。

(中略)

 またラサールは、企画立ち上げの段階で「秋本先生は『両津はラサール石井で』と言っていただいたそうです。これは嬉しかった」と告白。だが、「ただ、私も自分のことはよくわかっています。ゴールデンタイムの連続ドラマを担う主役と考えた場合、自分の任や年齢的な事も考え、またそれをこなすスケジュール調整も実際に難しいこともあり『どうぞ、私のことは気にせず、自由な人選をお願いします』とお伝えしました」と自身の見解を明かし、新たに両津を演じる香取と共にドラマを盛り上げていくことを宣言している。

(以下略)





 そうですか、やはり秋本先生は、両津役にラサールをご指名でしたか。ま、当然のことだと思います。秋本先生は立場上ジャンプ誌面では香取が両津を演じることに期待するコメントを出してましたが、本来はラサールがやってしかるべきだと思っているに違いないですよねぇ。

 私はラサールの声が両津の声だと厳密には認めてないわけですが、世間に広く認知されているのは事実ですし、ラサールが両津をやるのならば世間の反発もほぼなかったのではないかと思っています。いい悪いは別にして、彼のこち亀に対する貢献度はかなり高いわけですからね。その彼を反故にし、銀次役でお茶を濁そうとしている制作側は本当に姑息ですよ。

 麻生さんが銅像の除幕式に来たときは大人気ないコメントをしていたラサールですが、今回はあまりにも大人すぎる対応です。自分から固辞したなんて、なんか嘘くさい。今回こそ、「ゴールデンタイムの連続ドラマを担う主役と考えた場合、自分の任や年齢的な事も考え…」云々ではなく、「俺こそが両津、いや俺だけが両津だ!」と強く出てもよかったんではないでしょうか。原作者の意向を無視する制作側なんて、けちょんけちょんにけなしていいと思います。でも、やっぱり相手がジャニーズだけに言いたくても言えないんでしょうね。

 しっかしTBSはいったい、何を作るつもりなんでしょうか。ROOKIESは原作のイメージに近い役者を使ってそこそこ成功したというのに、今回はその真逆を行くとは。ただ単に香取を使いたいだけだったら、他になんぼでも素材はあるでしょうが。こち亀でなければならない理由があったのならば、教えて欲しいものであります。

 原作者側の意向というものも、ここまで無視されていいものなんですかね。秋本先生がまだ駆け出しの新人だった、昭和52年の実写映画化のとき(せんだみつお主演)ならば無視されても仕方ないかと思いますが、今やもう巨匠の部類なのにねえ。こんなキャスティングなら企画自体やらなくて結構と、私は言ってほしかったですよ。

 そういえば、かつて「のだめカンタービレ」のドラマ化を先に進めていたのはTBSでした。上野樹里主演は決まってましたが、千秋役がV6の岡田君だったんですよね。その話が流れた最大の原因は、主題化がV6の曲になるということを、作者の二ノ宮知子が許さなかったからです。二ノ宮先生は、クラシックを主題歌にすることを希望してらっしゃいましたから。結果的にフジがドラマ化して大ヒットとなりましたが、作者が譲らなかったおかげでより素晴らしい出来になったと思います。結果論ですが、岡田君では千秋役をやるにあたって身長が足りませんからね。岡田君もカッコいいけど、千秋役によりふさわしいのは玉木宏でした。

 やっぱり、原作者は二ノ宮先生くらい口を挟むべきだと思います。自分の作品がどう汚されても構わないならいいですが、ファンとしてはたとえ原作者がそう思っていても度し難いものがあるわけで。もちろん、実写化するうえで多少の設定変更などは仕方ない部分もありますが、世の中には「そこだけは変えちゃダメだろ!」って部分が変わってたりすることが多いですからねぇ。両津がジャニタレで高身長というのも、変えてはいけない設定だったと思います。

 なんか、私が実写化してほしいなと思う作品は実写化されず、実写化してほしくない作品やどうでもいい作品ばかり実写化されますなぁ。「奇子」とか「アドルフに告ぐ」とか、マジで実写化してほしいのに気配もありません。


posted by atsu at 20:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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