北朝鮮サッカー選手:月給140円、好きな曲テレサ・テン(サーチナ)
中国のスポーツ紙、東方体育日報はこのほど、北朝鮮でのサッカー選手の待遇などを紹介する記事を発表した。北朝鮮がサッカーの2010年のFIFAワールドカップへの出場を決めたことで、中国では北朝鮮サッカーへの関心が高まっている。
北朝鮮のサッカー界の特徴は、選手の報酬が安いこと。東方体育日報によると、同国一流選手でも、月給は実勢レートで換算して、中国の人民元で10元、日本円では140円程度という。
この程度の月収でも、北朝鮮の一般国民の中では「中の上」クラスという。ただし、同国において衣食住が保証されていることは恵まれている立場であり、トレーニングや試合などに必要なものは、すべて支給される。
また、重要な競技大会で好成績を収めれば、マンションや自動車など、同国の生活レベルからみれば破格の報酬が与えられる。2010年のサッカーW杯に関する報償は未定だが、五輪大会に匹敵するレベルになるとの見方がある。
プロ化については、北朝鮮のサッカー関係者が「考えていないわけではないが、われわれにはそもそも、プロ化の条件がない。中国がサッカーのプロ化を行ったのは全くただしい。プロ化で向上を目指す、世界の潮流にさからうことはできない」と述べたという。
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世間的には「安すぎワロタ」って感じの感想が多いですが、私は逆に「わずかながらも報酬が支払われていることに驚き」ましたよ。衣食住と練習環境の保障だけで、結果を出すまでは無給だとばかり思ってたんですけど。
ま、彼らみたいに国家の犠牲になる形でスポーツをやらされてる人間もカワイソウですよね。いい結果を残せばそりゃ特権階級の仲間入りができるんでしょうが、酷い結果に終われば下手したら強制収容所入りでしょ? 特権階級になったらなったで一生金王朝に服従して生きなければいけないのだろうし、どっちにしたって不幸だなぁと思います。
そういや北朝鮮代表には、在日のJリーガーも合流してやってるんでしたっけ。別に祖国のチームに参加することをとやかく言いませんが、これだけの待遇の差があるとなると、選手間に軋轢が生まれないか心配です。Jリーガーなら最低クラスでも500万円程度の年俸は得ていると思うんですが、月給140円で年収152円の彼らが知ったら卒倒しませんかね。しかも在日選手は強制収用されるリスクもないし、背負ってるものがあまりに違うと思うんですが。
しかし、月給140円ですら中の上ということは、最下層がどれだけ悲惨な生活をしているかは推して知るべし。庶民の平均月収は手取りで10〜20ウォンなのに、米が一升60ウォン以上って感じですからね。衣食住が保障されてるだけで、どんだけセレブなんだよって話です。あんなカルト国家に生まれてしまった人々には、心から同情申し上げるほかありません。
夜の海2時間漂流!60歳泳いで生還…岡山県沖(報知)
還暦を迎えた男性が夜の海を2時間、泳ぎ切った−。岡山県笠岡市沖の瀬戸内海で26日夜、漁船が沈没し、海に飛び込んだ男性が近くの島まで泳ぎ、一命をとりとめた。この男性は、香川・多度津町で渡海業を営む大川一夫さん(60)で、家族の話によると人口115人の佐柳島に住む男性のなかで最も若く、「子どものころは島で一番泳げたが、30年ぐらい泳いでいなかった。火事場のくそ力だ」と話しているという。
水島海上保安部によると、大川さんは26日午後8時すぎ、用事で立ち寄った岡山・笠岡市の白石島を1人で出港。自宅がある多度津町の佐柳島を目指したが、約1時間後、真鍋島沖で船が岩にぶつかり、浸水し始めたため、海に飛び込んだ。
その地点から佐柳島に向かうのが最短距離だったが、大川さんは「潮の流れに逆らわない」と瞬時に判断。灯台の明かりを目指し、午後11時すぎに、真鍋島から直線距離で5・5キロ離れた同市の六島に無事到着した。そのまま歩いて海岸近くの民家に行き、助けを求め、風呂などに入れてもらった。
大川さんは電話で妻・和子さん(54)に「六島で風呂に入っとるから心配せんでええ」と伝えた。一夜明けたこの日、大川さんは船の捜索に出向いた後、元気に自宅に戻ってきた。
和子さんによると、大川さんは佐柳島で育ち、小さいころはよく海で泳いでいたという。同海上保安部は「これだけの時間泳いで助かったのは、あまり聞いたことがない」と驚いていた。
2時間で5.5キロも泳いだなんてすごいですね。単純計算すると時速にして2.75キロ、さらに分速に直すと45メートルほど進んでることになります。過去に水泳を10年間やっていた私の50メートルのベストタイムが35秒くらいですから、このペースで2時間泳ぎ続けられるのはすごいと思いますね。しかも、プールではなくて潮流がある海でやってのけたんだから信じられません。
潮の流れに逆らわなかったことで体力を温存しつつ進めたというのもあるでしょうが、それにしたって自分で方向を修正しなければ目的の島にたどり着けるわけもありません。運よく島にたどり着いたとしてもそこが上陸可能な地点とは限らないし、自力で助かったのは本当にすごいことだと思います。
ところで、地理マニアの私でさえ、佐柳島とか六島という島の名前は初めて聞きました。気になったのでさっそくウィキペディアやヤフー地図で確認しましたが、瀬戸内海には小さな有人島がたくさんありますねぇ。こんなに点在している島々に、よく未だに人が住んでいるなぁと感心します。恐らく公共交通機関は当てにならないでしょうから、この大川さんのように自前の船くらい持ってないと暮らせないでしょうね。
とは言え、60歳で男性最年少とは…。恐らくどこの離島も似たようなものなんでしょうが、このままだとあと20年程度で人口がゼロになる島も多く現れるんじゃないかと思いますね。私は割と離島にも興味があっていつか訪れたいと思ってたりするんですが、ちょっと寂しいと思います。まあかと言って、じゃあお前住めよと言われたら嫌なんですけども(笑)。