2009年08月05日

原爆投下は正当化してもよいが…

原作版『魔女の宅急便』が遂に完結 24年の歴史に幕(オリコン)

 1989年に宮崎駿監督でアニメ映画化された『魔女の宅急便』の原作である、童話作家・角野栄子氏の同名児童文学が、今年10月上旬に発売される『魔女の宅急便その6 それぞれの旅立ち』(福音館書店)で完結することがわかった。最終作となる新作では、主人公の魔法使い・キキが、恋人のとんぼと結婚して双子が誕生。双子なのに性格は正反対の姉のニニと弟のトトが成長し、二人がキキの元から旅立つまでが描かれるという。

 魔女としての独り立ちのため、相棒の黒猫・ジジと港町に向かったキキが、宅急便を始め、失敗や挫折を経験しながら成長する姿を描いた『魔女の宅急便』。原作は1985年に刊行され、89年の映画化後も、続編が刊行され、その後現在までに5作品が発売されている。2007年発売の『魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木』では、20歳になったキキの姿を描いた。第1作の刊行から24年の歴史に幕を下ろすことになる最新作では、キキがとんぼと結婚し、さらに子供を魔女として送り出すまでを描く。

 角野氏は、早稲田大学教育学部英語英文学科卒業後、出版社に勤務。1960年、25歳の時にブラジルに2年間滞在し、その体験からノンフィクション『ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて』を出版し、作家デビュー。『魔女の宅急便』シリーズのほか、『おじいちゃんのスープ』『赤ちゃんがやってきた』などの作品を刊行している。





 ほえ〜、まだシリーズは続いていたんですね。しかもキキが成長しとることに驚きました。多くの人にとって魔女宅はジブリ作品のイメージしかないと思うのですが、映画は物語の序盤にすぎないのですね(ま、かなり原作とは相違点が多いらしいですが)。

 こないだも金曜ロードショーで放送されてましたが、DVDを持っているのにもかかわらずまた観ちゃいましたよ。やっぱり初期のジブリ作品は何度観ても飽きませんね。もののけ姫以降は、どうも説教臭くなって何度も観る気にならないんですが…。





6割超が「原爆投下は正当」=根強い肯定意見−米世論調査(時事)

 【ワシントン時事】米キニピアック大学(コネティカット州)の世論調査研究所が行った調査で、64年前の広島と長崎への原爆投下について、米国人の61%が「投下は正しかった」と考えていることが4日、分かった。投下を支持しない人は22%にとどまった。

 オバマ大統領は「核なき世界」の実現を訴えているが、米国では依然、原爆投下を肯定する意見が根強いことが浮き彫りになった。

 調査は7月27日から今月3日にかけて、全米で約2400人を対象に実施された。男性の72%が投下を支持したのに対し、女性は51%。年齢層別では、18〜34歳は半数が「正しかった」と回答し、「間違っていた」は32%だったものの、55歳以上では投下支持が73%に上った。

 政党支持者別では、共和党支持者の74%が投下を評価、民主党支持者では49%だった。
 




 ま、そんなものだと思いますよ。広島・長崎がなければ日本はさらに抵抗を続け、本当に本土決戦になって多くの米兵が死んでいたはずだと信じている米国人は多いですからね。実際には、連合国が皇室の地位さえ保障すると言えば日本はすぐにでも降参したわけですけども。

 既に周知の事実ですが、それを保障しないで日本に降参を渋らせたのは、何が何でも原爆を投下しなければならなかったからです。原子爆弾の恐ろしさを世界に見せつけてソ連を牽制することと、米国が核攻撃を受けた場合に備えて黄色いサルでもって人体実験しておく必要がどうしてもあったわけなんですよね。その前に戦争が終わったら投下することができなくなりますから、どうしても戦争を引き伸ばして落とさないといけなかったのです。

 悲しい事実ながらも、お互いが核を持つことによって60年以上も大戦争が回避できたのは確かなこと。残念ながら人間は、そうすることによってしか平和を保てません。被爆された方にとっては冗談じゃないでしょうが、広島・長崎はそのための犠牲になったとも言えます。

 米国人が原爆投下を正当だと思うのはいいけれど、せめて投下の目的が「戦争終結を早めるため」だという認識だけは改めてほしいですね。実際にはそうではありませんから。堂々と「ソ連をびびらせるためさ」と言ったほうが、まだ分かります。


 ところでこの度、はだしのゲンが英訳されて向こうで出版されるらしいですね。はだしのゲンは是非とも読んで頂きたい作品ではありますが、英訳することによって数々のユーモア表現が弱くなってはいないかがちょっと心配です。はだしのゲンは、原爆という重いテーマを扱いながらもギャグの宝庫ですからね。英訳によって、単なる反戦反核漫画に成り下がっていないことを強く祈ります。


posted by atsu at 23:26| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史認識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「原爆投下は戦争終結を早めるため?余計な戦死者を出さないため?その論理が正しいなら、イラク戦争でバグダッドに核を落とせばよかったじゃん。そしたら余計な戦死者も増えなかっただろうさ」

「パールハーバーの恨み?だったら911の報復で、尚更バグダッドに核を落とすべきだったね。日本に対して核を使ったことが正しいなら、何であんた達はイラクに核を使わなかったの?」

こう言われたら、彼らはどう答えるのでしょうか。
Posted by かせっち at 2009年08月07日 18:40
>かせっちさま

そういやそうですな。
イラクには核がないことが分かっていたから攻め込んだんだろうから、核をぶち込んでやりゃすぐにカタがついたのに。
イラクのバックにはロシアもいませんしねぇ。
Posted by atsu at 2009年08月16日 22:59
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