成田エクスプレスが工事車両と接触 山手線などが一時ストップ(産経)
3日午前10時45分ごろ、東京都渋谷区渋谷のJR埼京線渋谷駅近くで、走行中の池袋発成田空港行きの成田エクスプレス19号が隣の引き込み線に止まっていた工事用車両と接触し、緊急停止した。乗客約90人らにけがはないという。
JR東日本によると、当時、工事用車両では、砂利を積み込む作業が行われていた。車両側からベルトコンベヤーを出していたといい、はみ出した部分が走ってきた19号に接触したとみられるという。
警視庁渋谷署は過失往来危険容疑の可能性もあるとみて関係者から詳しい事情を聴いている。
この事故で、乗客は品川駅で別の電車に振り替えられたほか、山手線や埼京線、湘南新宿ラインが一時運転を見合わせた。JR東によると、19号の区間運休を含めた10本が運休、22本に最大約1時間15分の遅れが生じ、計4万5000人の足が乱れた。
JR東日本はこの手の運行障害が本当に頻発してます。何年か前にも、線路上に置き忘れた工事用器具を京浜東北線の始発電車がはね飛ばすという事故を起こしていますし、その後も何度かあったように記憶してます。変電所の火災や架線の断線などで大規模運休する事態も何度も起こってますし、なんだか心配になってしまいますよ。
JR東はJR西のように乗客を死なす事故は昭和63年の東中野事故(運転士と乗客の計2名が死亡)以来起こしてませんが、運行障害の多さは西以上です。そりゃ電車の本数が多いから障害も多くはなるのでしょうが、それは言い訳にはなりません。
今回の事故は作業員が工事用車両のアームを誤って旋回させたのが原因だそうですが、これはどんなATSがあっても防げませんね。踏切などには障害物を察知するセンサーなどが付けられていますが、単なる線路上にはそんなものはないですし、仮にあっても空中を旋回するものまで察知はできないでしょう。この手のヒューマンエラーはどうやったら防げるのか確実な手がありませんから、実に厄介です。
電車の本数が多いから大変だとは思いますが、見張りをさらに厳重にして、電車の接近中は機械に触らないなどの処置を徹底するくらいしか手はないでしょうか。まあ通常だと、保線作業員は電車がやってきたら作業をいったん止めて電車に向かって手を挙げ合図していると思うのですが、都心の路線でそれをやってたら作業が一向に進まないですかね…。
ところで関係ない話ですが、そろそろ253系もカメラに収めておかないといけませんね。成田エクスプレスから引退する253系が今後どこに転属するのか、それが今は気になってます。