2010年09月14日

ボサッとしてたら尖閣取られるぞ

<民主党代表選>菅首相が再選(毎日)

 民主党は14日午後、臨時党大会を東京都内のホテルで開き、任期満了に伴う党代表選で党所属国会議員が投票した。11日までに郵送された党員・サポーター票、地方議員票とともに開票した結果、菅直人首相(63)が小沢一郎前幹事長(68)を上回って党代表に再選された。菅首相は近く内閣改造・党役員人事を行う方針。小沢氏の処遇が焦点となる。

 菅首相は党員・サポーター票249、地方議員票60、国会議員票412の計721ポイント。小沢氏は党員・サポーター票51、地方議員票40、国会議員票400の計491ポイントだった。

 菅首相は「元気な日本にもう一度作り直して、次の世代に渡していく。その仕事をみなさんのご支持、ご支援をいただいて本当に命をかけてやらなければと決意を新たにした」とあいさつ。小沢氏については「長い間、先輩として教えをいただき、今回の選挙でも多くの議論をさせていただいた。選挙が終わりました。お約束したとおり、ノーサイド」と挙党態勢を強調した。





 まあひとまずは、汚沢総理という悪夢だけは免れました。だけど決してよかったとは言えませんね。無難に終わったかという感想しかありません。

 票の内訳を見てみると、国会議員票が412対400とずいぶん拮抗しています。党員・サポーターがマトモだったからいいものの、民主党国会議員の半数は汚沢なんぞに期待するバカであることがハッキリしましたね。民主党がダメダメな政党であることは、今後も変わりないでしょう。

 とりあえず、菅首相には懸案事項がたくさんあります。今いちばん重要なのは、尖閣諸島の問題でしょう。あれは間違いなく、日本が代表選でゴタゴタしているときにわざとEEZに侵入し、どさくさに紛れて島を我が物にしようとする中共の陰謀です。自分から入って捕まったのに日本を非難することで、日本から謝罪を引き出して領有権を手に入れようとしているんです。簡単に与しやすい民主党政権だからこそ、ここまで大胆な行動に出ているのでしょう。

 ところで今日の産経新聞に、石平さんが興味深いことを書いてました。

 12日の深夜に中国の戴秉国国務長官は丹羽大使を呼び出して抗議しましたが、そのときの抗議内容は「漁民と漁船の即時返還を求める」というものでした。しかしその2日前に楊潔篪外相が抗議したときは「船長を含めた乗組員全員の即時返還」を要求していたんだそうです。

 わざわざ深夜の非常識な時間に呼び出したのに、要求は後退している…。石平さんによればここが中国の小細工なんだそうです。日本は既に船長以外の船員と漁船を釈放しましたが、これは当初から決まっていた方針でした。なのにその決まっている方針をわざわざ要求することで、中国は国内向けに「中国の圧力の成果で漁民と漁船が返還された」と意識付けることに成功したのです。そして日本国内にも、「日本政府は中国の要求に屈した」と印象付けることができました。実にしたたかで、巧妙なやり口だと思います。

 こういうやり取りを見ていると、外交というのは相手と仲良くやろうという気持ちだけではとてもできないのだと痛感しますね。殊に中国のような国は、日本の甘さにどこまでも付け入ってきます。外交は武器を用いない戦争なのだという心構えで望まないと、たちまちしてやられちゃいますね。

 中共は大嫌いだけど、こういう戦略や小細工のうまさは少々見習うべきだと感じました。いつまでもヘラヘラしてたら、尖閣はおろか沖縄まで掠め取られかねませんね。


posted by atsu at 22:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース−国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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