2010年10月22日

鉄道の話題いろいろ

リニア「直線ルート」確定…費用対効果が最大(読売)

 JR東海のリニア中央新幹線計画(東京―大阪間)を巡り、国土交通省の交通政策審議会中央新幹線小委員会は20日、想定ルート別の経済効果を公表した。

 投資費用に対する効果の比率(費用対効果、大きいほど効果が高い)は、南アルプス直下を貫通する「直線ルート」が1・51倍、南アルプスを北に迂回(うかい)する「伊那谷ルート」は1・24倍で、直線ルートが優位となった。これにより、直線ルートが事実上、確定することになった。

 試算結果を受けて、同小委は、年内にも中間とりまとめを行い、来春をめどに国土交通相に対し、整備計画への格上げを答申する。

 経済効果は同小委が独自に外部機関に試算させた。超電導リニア方式で整備した場合、直線ルートの費用は約5・5兆円、効果は約8・4兆円。これに対して、長野県や周辺自治体が要望していた伊那谷ルートの費用は約6・0兆円、効果は約7・5兆円で、直線ルートの費用対効果の方が高くなった。距離が短く建設費が圧縮できる上、利用者が多いためだ。





 うんまあ当然ですわな。昔と違って大深度トンネルを掘れる技術があるのに、わざわざ高速鉄道を迂回させる理由なんてありません。通勤通学輸送主体の路線なら人が多く住んでいるところを迂回して客を集めるのもひとつの手ですが、リニアにそんなのはいらない。リニアなだけに直線で建設するのがスジっちゅーものです。

 駅についても、今のところは地元負担で一県に一駅と言われていますが、ぶっちゃけ相模原と中津川は必要ないでしょう。相模原の住民は京王相模原線か小田急を使えばいいし、中津川なんて名古屋から割とすぐ。途中駅はリニア開発に多大な貢献をした山梨県と、交通が不便な長野県の飯田にあればいいと思います。

 長野県はこれ以上ゴタゴタ言うんでないぞ。





新幹線「みずほ」鹿児島―大阪3時間45分(読売)

 JR九州とJR西日本は、来年3月12日の九州新幹線鹿児島ルート(博多―鹿児島中央)全線開業に合わせて新大阪―鹿児島中央間で直通運転を始める最速列車の名称を「みずほ」に正式決定し、20日、運行計画の概要を発表した。3時間47分で調整していた同区間の所要時間は3時間45分に縮め、新大阪―熊本間は2時間59分とする。博多―鹿児島中央は1時間20分で結ばれる。

 直通運転は「さくら」を含め1時間に1本程度で、「みずほ」はビジネス客の利用が見込まれる朝と夕に各2往復ずつ運行する。途中停車駅は新神戸、岡山、広島、小倉、博多、熊本に絞る。そのほかの時間帯は「みずほ」より停車駅が多い「さくら」が走り、新大阪―鹿児島中央は4時間超となる見通しだ。

 一方、九州新幹線「つばめ」は原則、各駅停車で、博多―鹿児島中央は2時間弱、博多―熊本は1時間弱となる。九州新幹線区間のみを走行する各駅停車ではない「さくら」も設定し、「つばめ」と合わせて1時間に3本運行する予定で、うち2本は博多―熊本、1本が博多―鹿児島中央を走る。

 JR九州は鹿児島ルートの正規料金を月内にも国土交通相に認可申請する見通し。記者会見した唐池恒二社長は、航空機を意識して割引料金も設定する考えを示した。





 こっちも当然っちゃ当然のお話。周囲の声に耳を貸さず、速達性を最優先して途中停車駅を熊本のみにしたJRは偉いです。佐賀県の知事とかが新鳥栖に停まらなくなったことを残念がってますが、かもめやみどりには博多で乗り換えようが新鳥栖で乗り換えようが大差ないって。

 ところで、一部の鉄ヲタの中に、「みずほ」が「さくら」と「つばめ」を差し置いて最上級の列車になることに異議を唱える人もいるみたいですね。確かに「みずほ」は列車名としての格は低く、寝台特急みずほも地味な存在でしたが、私は悪い名前とは思いません。JR九州もプレスで述べているように、瑞穂国とは我が国日本の美称。「みずほ」という言葉に対し、それが充てられた列車の格が低すぎたのだと私は解釈してます。「さくら」は確かに日本を代表するものですが、「つばめ」は「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」ということわざにもあるように、それほど格の高い鳥ではないですしね。スピード感はあるけど。

 しかし、どっかの泡沫政党党首のせいで「みずほ」という美しい日本語が汚されているのも事実です。あの人が「みずほ」なんて名乗っているのが、そもそもの間違いなんですよね。祖国にちなんだ「ムクゲ」とでも改名したほうがいいんじゃないかと私は思いますよ。





名称は「指宿のたまて箱」 JR鹿児島中央−指宿観光特急(南日本新聞)

 JR九州が、来年3月12日の九州新幹線鹿児島ルート全線開業に合わせ導入を検討している鹿児島中央−指宿間の観光特急の名称が「指宿のたまて箱」(愛称・いぶたま)になることが19日、分かった。玉手箱をイメージし、乗降口が開くと霧状のものが吹き出す仕掛けが目玉

 車両は、正面から見て左右2色に塗り分けられ、鹿児島湾側が白、山側が黒となる。JR九州の唐池恒二社長のアイデアなどを基に、九州新幹線「つばめ」などJR九州の列車のデザインを数多く手掛けている水戸岡鋭治氏がデザインした。

 同日福岡市で開かれた「鉄道シンポジウム」で、唐池社長が明らかにした。詳細な外観や車内の内装などについては20日に発表する。





 九州はまた面白い列車を投入するものですね。「あそぼーい!」の名称復活にも驚いたけど、指宿枕崎線の観光特急は予測できませんでした。しかも、ドアが開くたびに霧状のものが吹き出すってふざけるにも程がありますよ。

 車両はキハ47の改造のようですが、イメージ図を見てさらに驚きました。

2010y10m22d_000358613.jpg


 なんだこのカラーリング。これじゃあまるで、あしゅら男爵やないかwww。

969190ea28c6320f.jpg


 色は左右逆だけども、似すぎ。これまではこんな、左右で色を分けた列車なんてありませんでしたよね。水戸岡さんのセンスにはもう脱帽するしかありませんわ。





特急「北近畿」を「こうのとり」に改称 来年3月から(朝日)

 JR西日本は20日、大阪と兵庫県北部を結ぶ特急「北近畿」(新大阪―城崎温泉)の名称を、来年3月のダイヤ改定に合わせて「こうのとり」に変更する、と発表した。改称とともに新型車両「287系」を46両投入する。

 新型車両は、衝突時の衝撃を吸収する安全構造で、トイレや多目的室などはバリアフリー設計となっている。国の特別天然記念物・コウノトリにちなみ、地域を象徴する親しみやすい愛称にすることで、イメージアップを図り利用者増を目指す考えだ。

 北近畿は1986年に運行を開始。現在、国鉄時代の車両があてられ、上下計21本が走っている。新大阪と城崎温泉を約2時間50分で結ぶ。





 沿線の豊岡市はコウノトリの飼育・放鳥に力を入れてますからね。まあいいんじゃないかと思います。「北近畿」はどっちかというと無味乾燥な愛称でしたしね。

 この列車に乗ればきっと、不妊に悩む夫婦に新たな生命が授かると思います。逆に、避妊もしないで中田氏するような中高生のカップルとかは、絶対に乗っちゃいかんよ。コウノトリが要らない赤ん坊を連れてきちゃうからね。



posted by atsu at 00:39| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ニュース−社会 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も小さい頃は鉄道の運転士に憧れた程の鉄ヲタな1人ですが、「さくら」と「みずほ」の名称問題にまでは拘らないですぅ。まぁ、どちらかというと「さくら」が好きなんですがね。

>玉手箱をイメージし、乗降口が開くと霧状のものが吹き出す仕掛けが目玉

んー、これには思わず口をあんぐりですねぇ。
USJやTDLなんかのテーマパーク内の乗り物ならまだしも、一般の路線でやる事ないだろうって・・・。
Posted by ひろくん at 2010年10月25日 18:52
ここの画像、あしゅら男爵とか、どっから持って来たん?
大丈夫?
違法じゃね?
Posted by むほ at 2010年10月30日 16:45
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