平和賞授賞式に大使出席=事務局に伝達―政府
仙谷由人官房長官は17日午後の記者会見で、ノーベル賞委員会事務局に対し、オスロで12月10日に行われるノーベル平和賞授賞式に城田安紀夫駐ノルウェー大使が出席すると伝えたことを明らかにした。同賞をめぐっては、中国の民主活動家、劉暁波氏の受賞が決まったため、中国政府が日本を含む各国に出席を見合わせるよう要請していた。
まあ一安心と言ったところですけど、考えてみたら当たり前のことですからねこれは。むしろ、こんな当たり前のことを伝えるのに、回答が2日も遅れたのが恥ずかしいです。回答期限は15日だったようですからね。
いちおう国家としての体面は保たれましたが、これによって中国が「なんで出席するアル! ワタシの言うことが聞けないアルか!!」とさらに恫喝してきたときに、仙谷がどう言い訳するのかも楽しみです。「これまでも出席してきたから、他国から何か言われて欠席するなんてことはない」と、仙谷が毅然と言えるとは思えません。
ところで、中国のゲンメイを聞き入れて式典に出ない国はいるんですかね? まあ、中国に金もらって金玉握られてる途上国の中には、そんな国もあるかもしれない。でも、マトモな国家はどこも中国の言う事など聞かないでしょう。結果的に、劉暁波氏へのノーベル平和賞授賞は内政干渉と言い張った本人が、他国へは出席するなと平気で内政干渉するという愚行を働き、世界中に赤恥を晒すこととなりました。実に愉快です。
しかし、いくら劉暁波氏にノーベル平和賞が贈られたところで、彼がいつまでも虜囚の身では絵に描いた餅です。国際社会はもっと、劉氏釈放に向けた努力をしないといけませんね。それこそ、中国を激しく恫喝してもいいんです。圧力かけてもいいんです。天安門事件の後に世界中が取った態度と同じようなものを、彼が釈放されるまでするべき。でもなあ、中国がそうやって孤立したら、アホな民主党政権は再び天皇陛下を訪中させてしまうかもしれないから油断できませんな。平成4年に陛下を訪中させた宮沢喜一の罪は、今考えてもすごく重いですね。