この神主は、平成14年の秋、健康状態や学習態度に問題があった当時15歳の女子中学生に「お済度(さいど)」なる儀式を施した。これは、体をさすったりすることによって体に取り憑いた邪気を払うものだそうで、その際に神主は乳房にも触れたんだという。女子中学生はまさかそんなところを触られるとは思ってもみなかったのだろう。恐らく驚いて被害届を出したのだと思われる。
弁護団も驚いているように、司法においてこのような判断が出るのは「はじめてのこと」らしい。でも、神主がどのような感じで乳房に触れたのかなど、当時の詳しい様子が分からないため、この判決が妥当なのかどうかはイマイチ判断できない。「触ったのは事実だが性的意図がないから無罪」ということだが、この判例を逆手にとって悪用する輩が現れないかがちょっと不安である。変な新興宗教の教祖サマなんぞが出てきて、除霊行為だとして女の子の体を触りまくったりしてね。
まあ、この神主さんの場合は本当にそういう意図がなかったのだと信じよう。でも、仮に儀式上必要だったことだとしても、女性の体に触れるのには細心の注意を払わなきゃダメだね。損するのは自分だし、今回無罪判決が出たといっても彼が受けた不名誉はなかなか消えないと思う。
ところで、今回はどの新聞でもこのニュースは扱いが小さかったのだが、恐らく逮捕された当時の記事はもっとセンセーショナルだったのではないだろうか。手元に資料がないのだが、スポーツ紙などは次のような見出しを付けてデカデカと報じたんではないかと推測できる。
エロエロロリコン神主を逮捕!
「お祓い」と称して女子中学生のおっぱいモミモミ
スポーツ紙なら恐らくこんな感じだろう。住職や神主、神父など、本来は聖職であるはずの人がわいせつ事件なんか起こした日にゃそらもう大きく取り上げるから。スポーツ紙の場合は、逮捕された=色魔決定だもんな。しかも、中学生以下ならロリコンも決定。でも、今回のように無罪判決が出ても記事はちっちゃいちっちゃい。名誉回復はホントしんどそうである。
今度機会があったら、都立図書館にでも行って当時のスポーツ紙の記事を探してみようかな。何て書いてあるか確かめてこよう。
薩摩川内の神主強制わいせつ:被告に無罪判決−−鹿児島地裁支部 /鹿児島(毎日)
疑われるようなことはするな!!検察はぜひ控訴してほしい。
あくまで今回出た判決に基いて客観的に書いただけです。