あくまで形式上のことで、実際に石巻自体が急速に過疎しているわけではないものの、何だかヘコんでしまうニュースである。石巻は田舎には違いないが、いちおうは人口が12万人弱。日本のあちこちを旅行していると、石巻よりもずっと田舎の都市はザラにある。他の街に行くと「あ、石巻って意外と都会なんだな…」と思うものだ。
なのに、合併した途端に「過疎地」指定である。人口は17万人になるが「過疎地」である。しかも市全域がである。ウチの実家も「過疎地」である。空しくなってくる。
でも、「過疎地」も悪いことばかりではないらしい。「過疎地」に指定されると過疎対策事業債が発行できたり、国庫補助率がかさ上げされたりするんだとか。結果として、市に入るお金は増えるそうね。むこう5年間の措置らしいけど。
まあどこもかしこも合併すると、面積ばかりが肥大化するだけなんだよね。岐阜県高山市などは合併によって国内で最も面積の広い市町村になったが、2170平方キロメートルに対して人口は96000人。人口密度は44人に過ぎない。全国の市の人口密度ランキングワースト9位にランクインしてしまった。市域のほとんどが山林だから仕方がないことだけどね。あ、でも、高山は素晴らしい街ですよ。
ハイ、じゃあ、4月から過疎地になりますけど、今後も我が石巻市をどうかよろしくお願い致します。
合併したら「過疎地」!? 4月誕生の新「石巻市」(河北新報)