十和田観光電鉄、鉄道事業の廃止を撤回(東奥日報)
3月31日を最後に鉄道線の営業を取り止める予定だった十和田観光電鉄は1日未明、鉄道事業の廃止を撤回すると発表した。
同社によると、昨年秋の廃止表明以来鉄道ファンらの訪問が増え、昨年度の営業収益が単年度黒字になったことから路線の存続を決めたという。
4月1日からは朝夕の通学時間帯のみ電車を運行し、それ以外の時間は並行する道路にバスを走らせて対応する。土日祝日には鉄道ファン向けに旧型車両でのイベント列車を毎週運転し、平日に行われる通学輸送の資金とする見込み。
十和田観光電鉄広報部の話
当初は全てバス転換するつもりだったが、やはりそれでは通学時間帯に輸送力が不足する事態が懸念されていた。鉄道ファンの方々のご支援もあり、なんとかその時間帯だけは電車運行ができることとなり、非常にありがたい。これからも地域の足を維持するため、ご協力頂ければと思う。
長野電鉄屋代線、当面の間存続へ(信濃毎日新聞)
長野電鉄は31日、同日をもって廃止する予定だった屋代線の営業を当面の間存続させると発表した。
同社では屋代線の廃止決定後、鉄道ファン向けに多くのイベント列車などを走らせてきたが、その収入が想定を上回り当面の運行費用が捻出できたという。この状態が続く限り、同社では廃止期日を先延ばしすることで路線を維持していきたい考えだ。
今後も、屋代線では継続してイベント列車の運行が行われる。屋代線と同時に引退する予定だった2000系電車も、屋代線専用車両として残すこととなった。通常は長野〜湯田中間の特急運用に就いている「ゆけむり」と「スノーモンキー」も、土日祝日には1往復ずつ屋代〜湯田中間の特急として走らせる。
また、しなの鉄道の協力の下、かつて国鉄から長野電鉄へ乗り入れていた急行「志賀」を毎週土日に軽井沢〜湯田中間で運行する。しなの鉄道は「私鉄と第三セクター鉄道との違いはあるが、公共交通機関としての使命はどちらも同じ。協力しあうことで増収を図り、地域の鉄道を守っていきたい」と話している。
新年度しょっぱなから嬉しいニュースが飛び出してきましたね。私は今まで、廃止が決まってからその路線に群がる葬式鉄をわりかし軽蔑してましたけど、考えを改めます。廃止を撤回させられるほどのお金を落とすことができるのなら、廃止決定路線に群がるのは大いに結構。いいぞもっとやれ。
ま、人によっては「廃止するする詐欺」と言う人もいるかもしれませんが、路線存続のためならなりふり構うこたないと思います。むしろ常に「みんなが乗らなきゃ廃止しちゃうよ〜」と脅すくらいでちょうどいい。そうしないとみんな乗りに行かないからね。
私も、もうこれ以上鉄道が廃止されるのを見たくはありません。つい一昨日はJR東日本から岩泉線廃止表明という悲しい知らせがきましたが、十鉄と屋代線には末永く頑張って欲しいです。私は存続を諦めた鉄道のことは応援しませんが、頑張る鉄道のことは大いに応援しますよ〜。また乗りに行くから、待っててね。
まさか騙される人はいないでしょうけど、今日は4月1日ですからね。
エイプリルフールですよ。