国旗国歌で「不起訴は相当」議決 「公務員の職務遂行を」と検察審査会(産経)
卒業式などの学校式典で教職員に国旗掲揚時の起立と国歌斉唱を求めた東京都教委の通達などをめぐり、一部の教職員が石原慎太郎都知事らを脅迫と公務員職権乱用罪で告訴・告発し、東京地検が不起訴とした処分について、東京第1検察審査会は「不起訴は相当」と議決した。都教委の通達を「裁量権の逸脱はなく適法」と判断した上で、「公務員であるのだから職務命令に従う立場にあるのは明らか。一般社会ならより厳しい処分を受ける可能性もある」と、異例の指摘をした。
検察審査会の議決に法的な拘束力はないが、一般国民が不起訴事件を審査する機関の判断だけに、注目を集めそうだ。
議決によると、同審査会は通達を「法令に基づいて行われた職務行為であり、裁量権の逸脱もない」と判断し、不起訴は相当と結論付けた。
また、同審査会は都教委通達について、「多少強引さも感じられ、(一部教職員が)強制されたと感じたことも理解できる」とした。しかし、「教職員は公務員であり、明白に違法といえない限り職務命令に従う立場にあるのは明らか。思想良心の自由を侵す行為と主張するのは、公務員の立場を忘れたもの」と申立人の一部教職員を非難した。
その上で、都教委と一部教職員に「公務員は全体の奉仕者。おごることなく謙虚な気持ちで、職務遂行に全力を挙げてもらいたい」と安定した学校教育の確立を求めた。
国旗国歌をめぐっては、都職員らが都などを相手取った民事訴訟で、東京地裁が9月、「教職員への強制は違憲」とした判決を出し、都などが控訴している。
はい残念賞。やはり、あそこまでかたくなに国旗・国歌を拒否する教師たちの姿は、一般市民の目にも奇異に映るようである。
いいタイミングで、今日の産経新聞の投書欄にこんな投稿があった。一部抜粋して紹介する。
改正法で愛国心どう育てる 福岡県春日市 無職 T・Mさん(67歳 男性)
さて、その愛国心をどう育てるか。押しつけて育つものではない。家庭でのしつけ教育で「挨拶しなさい」と何回も何回も言うより、親が見本を示せば子は自然に挨拶するようになる。学校現場で教師が国旗・国歌に敬意を払えば、生徒も見習うものである。
引用終了。
愛国心教育についてよく「押しつけられて芽生えるものではない」という批判がなされるが、それは確かにそうである。しかし、押しつけるだけが教育ではない。それに国旗・国歌の問題に限定して言えば、起立や斉唱が押しつけられるのは教師に対してであって、子供たちに対してではない。この投書主さんも言うように、教師たちがしっかり規範となりさえすれば、子供たちは自ずと敬意を払えるようになる。歌わない子供もいるかもしれないが、それは決して国旗・国歌への反発心ではなく、単なる恥ずかしさからである。
やはり、教師が率先して国旗・国歌に背を向けるようでは、子供たちに誤った思想が刷り込まれてしまう。大人になってから国旗・国歌に批判的になるのは一向に構わないが、敬わないのをデフォルトにしてはいけない。子供たちにはまず、国旗・国歌に敬意を払うという国際的常識を身に付けさせる必要がある。
そのためにはやはり、反国旗・国歌の教師にはお辞めいただくしかない。国や行政から命令を出されるのが不当な支配だと思うのなら、国や行政に仕える仕事は辞めるべきだ。そして私学や私塾にでも転職し、そこで好きなだけ教鞭を振るえばよい。本人たちにとってもそのほうが幸せだと思う。