2004年07月20日

新聞漫画

 読売新聞夕刊の四コマ漫画『サンワリ君』の作者鈴木義司氏が、土曜日に悪性リンパ腫のためお亡くなりになった。2日から休載していたがまさか病気だったとは知らず、訃報には驚いた。

 何でも担当記者すら入院していることを知らなかったそうで、病床で毎日原稿を描いていたという。それも2日で力尽き、そのままそれが絶筆となってしまった。とても残念だ。連載回数は1万1240回。実に38年間にわたって読売夕刊の顔であり続けた。

 亡くなってすぐにこんなことを考えるのは不謹慎だが、後任は誰になるのだろうか。四コマ漫画ファンの私としては次の漫画を誰が手がけるのかはとても気になる。
 現在、夕刊各紙の四コマ漫画はそうそうたる顔ぶれである。いわゆる新聞漫画専門の大御所は読売の鈴木氏だけで、他はみんな四コマ漫画誌出身の作家がそろっている。
 朝日夕刊がしりあがり寿の『地球防衛軍のヒトビト』、毎日夕刊は森下裕美の『ウチの場合は』、そして東京夕刊が新田朋子の『ウチのげんき予報』。私は森下裕美の『ウチの場合は』が一番好きだ。
 森下裕美と聞いても分からないかもしれないが、『少年アシベ』の作者と聞けば多くの人が分かるだろう。ゴマフアザラシのゴマちゃんをブレイクさせたあの人である。かわいい絵柄に毒がたっぷり含まれた作風は味がある。彼女を起用した毎日新聞はかなりあっぱれだ。

 さて、後任人事は誰になるだろう。鈴木義司氏の後任だから、それなりに実力のある漫画家でないと鈴木氏に対して失礼になる。山科けいすけあたりならできるかな? そうすると森下裕美と夫婦で新聞漫画を描くことになっちゃうけど。

 ちなみに、まだまだ新聞漫画を描ける器ではないが、私が今もっとも面白いと思う若手四コマ作家は小坂俊史。小坂ファンの方がいらっしゃったらぜひお話がしたい。
posted by atsu at 23:27| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース−社会 訃報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。