前期の『てるてる家族』が過去最低の18.9%(初の20%割り)を記録したと思ったら、早くも更新されるとはまいったまいった。96年の『ふたりっ子』(29.0%)以来は多少の上昇もあるもののほぼ右肩下がりだし、もう朝ドラも堕ちるところまで堕ちてしまったらしい。
NHKはこれを「衛星で見ている人がカウントされていないため」としてはいるが、残念ながらその正確な数字のサンプルがない。総合テレビよりも早く放送する衛星を見ている人は確かに多いのかもしれないが、それよりもドラマ自体がつまらなくなっていることのほうが原因としては強いと思う。
宮城が舞台の朝ドラが放送されると決まったとき、私も密かに期待した。だけどふたを開けてみれば、まず宮城弁が使われていないことに驚き、2、3回見ただけですぐにやめてしまったのだった。ヒロインの藤澤恵麻もその友人役の市川実日子も普通に標準語を話していた。そこでまず興ざめ。父親役の香川照之や祖父役の財津一郎は方言らしき言語を話していたが、明らかに宮城弁ではなかった。なんちゃって東北弁だ。聞いて故郷を懐かしめるようなリアリティのある宮城弁はまったく聞かれなかった。
私は宮城弁を聞くだけで癒される節があるので、ちゃんとした心地のいい宮城弁さえドラマの中に使われていれば、もうちょっと長く見たであろう。それだけに、方言指導がきちんとなされなかったことが残念でならない。映画『スウィングガールズ』の完璧な山形弁とは天と地ほどの差があった。
まあ、これは宮城に限ったことではなく、完璧に方言指導が行われているドラマや映画のほうが稀有だと思う。ただ、俳優の発音がおかしいのならまだしも、せめて台本上では頑張りましたよという痕跡くらいほしいものだ。それを面倒がって標準語でやるのなら、地方を舞台とする必要がなくなってしまう。仙台の女の子は、あんな綺麗な言葉はしゃべらないよ。
私の両親なども、今回の『天花』はつまらないから見るのをやめたと言っていた。これまで、だいたいあまり面白くなくても惰性で見ていたのに、今回はそれもかなわなかったようである。宮城人の心をつかめなかった『天花』は、やはりドラマとしては大失敗だったと言わざるを得ないね。
ちなみに参考記録 『おしん』…52.6%
前後の作品が『よーいドン』…38.8%、『ロマンス』…39.0%だったことを見ると、いかに化け物だったかが分かる。
また、石巻市出身の女優・鈴鹿景子がヒロインを務めた『火の国に』(76年)は35.0%。今から見るといい数字だが、朝ドラが始まった64年から85年までの作品の中ではワースト3位。ぐっすん(涙)
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