朝日新聞社社長 秋山耿太郎様
秋たけなわの頃、御社におかれましては、高まる批判もどこ吹く風と、今日も平常運転なさってらっしゃることを心よりお慶び申し上げます。
さて、本日の御紙に掲載されていた、NHK番組改変問題に関する特集記事を拝読致しました。紙面のうちかなり大きなスペースを割いてらっしゃいましたが、残念ながら私が納得できるほどのものではまったくありませんでした。はじめから期待はまったくしておりませんでしたが、改めて御社に対し失望を禁じ得ません。
記事において最も重要な点である「安倍・中川両氏がNHK幹部を呼びつけたのか」「中川氏とNHK幹部が会ったのは放送前だったのか」について「裏づけが取れなかった」とのことですが、真実かどうかわからないままにそのまま紙面に載せ、それに対して訂正も謝罪もしないというのは驚きです。これはもはや、ジャーナリズムという仮面を被ったペンの暴力と呼ぶほかないでしょう。御社は記事に対する責任感を持ち合わせていないとのことなので、今後は一切御紙の報道を信用しないことと致します。
また、この問題の検証を行った名ばかりの第三者機関「『NHK報道』委員会」の見解にも失望致しました。委員の4名は、社外の人間とは言えみんな御社の息がかかった方々なので大した期待は寄せておりませんでしたが、結局のところ仲間うちで慰め合っているようにしか思えません。4者の意見が掲載されてましたが、いずれも御社の一連の報道については評価かつ擁護してらっしゃいましたね。特に原寿雄委員の「ジャーナリズムは、100%の確証がなくとも『疑わしきは報道する』のが原則」という発言には目を疑いました。週刊誌ならまだしも、朝日新聞ともあろう大マスゴミがこの程度の姿勢で報道に臨まれたらたまりません。
御社にはもっと言いたいことがございますが、これ以上何を言っても無駄でしょう。御社には自浄効果など存在しないことが分かりましたので、いい加減に見放すことと致します。どうか、今後も虚偽報道と捏造報道に励み、よりいっそう衰退と腐敗の道を邁進されることを心から願っております。私は、いつの日か御社が崩壊することを夢に見つつ、御社を生暖かい目で今後もずっと見守り続ける所存でございます。
敬具
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