2005年10月14日

中日はそれでも朝日を擁護します!

 朝日新聞のNHK番組改変記事問題については、産経・読売のみならず毎日や日経も朝日には強い批判を寄せている。しかし、この期に及んでもまだ朝日を擁護し続ける新聞があった。その名は、東京新聞(中日新聞)である。以前社説でも見苦しい朝日擁護を展開していたが、今日の特報面にもかなり凄まじい記事を載せていた。ネット上にソースがないので、皆さんに読んでもらうためやむを得ず全文引用する。

NHK改変報道 朝日「反省」の波紋
権力批判の足かせに 他メディアへ萎縮効果も 弁護士ら抗議


 NHK番組改変報道について、「不確実な情報が含まれてしまったことを深く反省します」との考えを示した朝日新聞の姿勢に対し、弁護士グループが「メディア各社に萎縮効果をもたらす」と声を上げた。安易な反省は、他社の調査報道までやりにくくするというのだ。その論理は―。




 政治家の発言が圧力となりNHKが番組を改変したとする朝日報道について、有識者四人による朝日新聞の「『NHK報道』委員会」は、記事には相応の根拠があり、「真実と信じた相当の理由があった」とする一方、一部の取材は確認不十分だった―などとする見解をまとめた。

 これを受け、同社は今月一日付朝刊に、秋山耿太郎社長の反省の弁を掲載。「政治家がNHK幹部を『呼び出し』たのかどうか、放送の『前日に面会』したのかどうか、という点で、当初の報道内容を裏付ける具体的な事実を確認できなかった」などとした。

 朝日新聞は今年一月、自民党衆院議員の安倍晋三、中川昭一両氏が「(二〇〇一年一月の特別番組の)放送前日にNHK幹部を呼び『偏った内容だ』と指摘、NHKが政治家の圧力により番組を改変した」と報じた。「報道委」は、この呼び出しについて「詳細を確認する取材がなされておらず、詰めに甘さが残る」とした。

 しかし、「中川氏とNHK幹部が取材記者に対し、終始、放送前日に面会したとの認識をもって応対していたことがうかがえる。記者が『前日に面会』と信じたことには相当の理由がある」と言及。「政治家の言動が番組の内容に少なからぬ影響を与えたと判断したことは読者の理解を得られよう」「国会担当局長がチーフプロデューサーに改変個所を指示し、その内容もかねて関係政治家らが指摘していた線に実質的に沿うものだった点は、番組編集に政治家の影響が及んだことを示唆している」とも指摘した。

 にもかかわらず、「反省」した朝日新聞の姿勢に対し、「報道・表現の危機を考える弁護士の会」(梓沢和幸代表世話人)は「反省という言葉で幕引きすることは、報道の権力監視機能を弱体化させ、国民の知る権利に重大な障害をつくり出すことになる」などと強く抗議し、十一日、同社に申し入れを行った。

 同会は「NHK幹部が(政治家の指摘に)『圧力と感じた』と述べた―との朝日報道に関し、後日、この幹部が『圧力は感じていない』と反論したが、報道委は幹部の反論は信ぴょう性に欠けると判断した」「報道機関は捜査機関のような権限がなく、細部まで正確を期するのは困難だ。最高裁判例も『重要な部分につき真実性の証明があれば足りるとし、真実性が細部まで要求されない』としている」などと指摘した。

 その上で、「反省」については、「今後、朝日は権力者の批判記事を掲載する際、細部にわたって真実との裏付けがない限り掲載できなくなるおそれがある。事実を調査して市民に伝える役割を担う報道機関にとり、あまりに大きな弊害をもたらす」としている。

 朝日新聞の姿勢を「政治への過剰反応」と批判する声もある。

 「有力政治家から番組内容に異議を唱えられたNHK幹部の指示で、番組が改変された―という記事の骨格部分に誤りはなかったわけで、『報道委』見解は細部にこだわりすぎている。弱者ではなく権力中枢を対象とし、公共性が高い記事なのに、メディアに自制を求めすぎだ」と話すのは、田島泰彦上智大教授(憲法、メディア法)だ。

 田島教授は「謝罪の必要がないのに『反省』した朝日には自民党へのすり寄りのようなものを感じる」とし、今回の「反省」を前例にしてしまうと「他のメディアの調査報道も萎縮してしまう」と、その影響を危惧した。


 私にはちっとも、朝日が「反省」などしているとは思えないのだが、バカな弁護士連中や大学教授ははるか斜め上をいった心配をなさっているようで。心配いらんよ、朝日は今後も、気に食わない政治化を陥れるためなら捏造でも歪曲でも何でもやりますって。萎縮なんかするワケがない。

 田島教授とやらが言う「朝日には自民党へのすり寄りのようなものを感じる」と言うのも完全に的外れだね。朝日が自民党にすり寄るだなんて、そんなバカなことがあるはずもない。私が感じたのは、こんな記事を大きく載せる東京新聞こそが

朝日新聞にすり寄っている

ということだけだよ。ここまで必死に朝日擁護して、中日にとっては何かいいことでもあるのかね? 完全に空気が読めてないし、中日が報道の信頼性を失墜させようと画策していると思い込まれても不思議はない記事だぞコレ。

 これを読んで、弁護士や田島教授の言っていることに納得できる人間は、完全にジャーナリズムというものを否定している人間じゃないかな。彼らが言いたいのは、要するに記者がそうだと思い込めばどのように記事にしても自由だということでしょ。そんなバカな話があるかっての。朝日の、それも本田雅和のような極左記者は世の中が何でも赤く見える相当なバイアスかかった眼鏡をかけているんだから、彼らの思い込みときたら常人の感覚を逸している。そんな彼が思い込みに突っ走った記事をそのまま垂れ流したのが今回の問題なんだから、そこを容認しちゃオシマイだよ。

 報道とは、正確な情報を流すことでしょ? 違う? しかし彼らは、「権力監視のためなら細部にまで正確性を保たなくてもいい」「多少不確実な部分があったからといって安易に反省すべきでない」だなんてことを平気で言う。しかも今回問題視されている「NHK幹部を『呼び出した』」「NHK幹部と『前日に会った』」という点は細部ではなく核心だ。ここの正確性なくして、どうして記事全体の正確性を保てるのだろう。不確実な点があっても反省しないで、どうして報道機関が信頼性を保てるのだろう。こんな主張をする彼らはトチ狂っているとしか思えない。

 この記事は、東京新聞(中日新聞)の今後の姿勢を表していると言っても過言ではないだろう。今後、東京新聞は

記事の細部にまで正確を期さない

記事に不確実な点があっても謝罪・反省はしない


んだと受け取ってよろしいですか? 東京新聞さん。少なくとも、私はそう受け取ったよ。私は今後、東京新聞の記事は正確に欠ける点があるということを念頭に入れて読むようにする。
posted by atsu at 23:26| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(1) | 朝日虚偽報道関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
エントリーとは関係ないんですが、atsuさんとこのBlogってRSSとか無い?んですね。YAHOOからリンクするにはそのアドレスが必要らしくて...。
Posted by RR at 2005年10月15日 19:57
いちおう表示してみたんですが、これでいいですか?

http://atsupeugeot.seesaa.net/index.rdf
Posted by atsu at 2005年10月15日 20:10
あ、すいませんお手数かけました(汗
Posted by RR at 2005年10月15日 20:48
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