それによると、襲われた82歳の男性は旧陸軍の憲兵兵長。朝鮮半島の清津で終戦を迎え、その後はシベリアで抑留されていたそうです。彼はかつての戦友を慰霊するために毎月15日に必ず参拝しているそうで、事件のあった1月15日も、軍服姿で国旗を掲げ参道を歩いていたとのことです。
以下、週刊新潮より引用。
「大村益次郎像を過ぎた辺りで、背後からいきなり日の丸を引っ張られ、棹ごと奪い取られた。危うく倒れそうになりましたよ」
Hさん(原文は実名)が慌てて振り返ると、境内中に響き渡るほどの大越で喚き立てる体格のよい中年の男の姿があった。
「言葉の意味が理解できなかったので外国人だと分かった。男は日の丸を何度も踏みつけて、棹を足でへし折りました。私の連れの男性が止めに入ると棹の切断面を私達に向け、竹槍のように構えて威嚇してきた」
連れの男性は、男から殴る蹴るなどの暴行を受けて右手を負傷した。男は終始、叫び声を上げ、半狂乱のような状態だったという。
引用ここまで。
いやはや、平日なら静寂に包まれているはずの靖国の境内で、とんだ狼藉が起こったものです。詳しい話を聞けば聞くほど戦慄を覚えますし、許しがたい気持ちでいっぱいになりますね。
私は、戦争世代ではない人がコスプレ感覚で旧軍の軍服を着ることはあまり快く思いません。だけど、実際にあの戦争で戦ってきた人だけは別だと思うんですよ。Hさんにとっては、軍服姿こそが戦死した仲間を慰霊する正装なのでしょうから。Hさんはこれまでも、参拝中に「軍国主義者!」などと罵られることがあったそうですが、第三者がHさんの気持ちを踏みにじることなど本来は許されないことです。靖国に参拝する人々の気持ちは様々ですから、それはお互いに干渉せず尊重するのが人の道というものでしょう。
逮捕された中国人の男は43歳ですが、戦争世代でもないこの男が、ここまで怨念を爆発させてしまう中国の歴史教育とは何なのでしょうか。先日、成田空港で李登輝御大にペットボトルを投げつけたのも確か30代の中国人だったと記憶していますが、短絡的に暴力を振るう中国人は日本に来ないで頂きたいものです。日本や台湾への怒りの感情は、自国の共産党政権へ向けて下さい。