2008年03月27日

日の丸・君が代否定の全体主義

国歌斉唱 起立1人 卒業生170人 教員が指導か 門真の第三中(産経)

 大阪府門真市の市立第三中学校で今月13日に行われた卒業式で、約170人の卒業生のうち男子生徒1人を除く全員が、国歌斉唱時に起立せず、その多くが斉唱もしなかったことが26日、分かった。式に出席していた3年の担任、副担任計11人のうち9人も起立せずに斉唱もしなかったという。学校側は事前に教員が卒業生に不起立を促した可能性があるとみて担任らから事情を聴いており、事態を重くみた府教育委員会も調査に乗り出した。

 第三中や式に出席した関係者によると、式は卒業生や保護者らが起立して始まり、教頭の「開会の言葉」に続いて国歌斉唱が行われた。しかし、「国歌斉唱」とアナウンスされたとたん、それまで起立していた生徒たちは次々と座り始め、最終的に起立したまま斉唱したのは男子生徒1人だけだった。着席した生徒の大半は斉唱した様子がなかったという。

 式には、3年生を受け持つ担任5人、副担任6人も出席していたが、生徒たちと同様に相次いで着席し、起立していたのは副担任2人だけだったという。

 式の後、一部保護者から事態を問題視する声が寄せられ、学校側は市教委に報告。さらに教員らが生徒に不起立を命じたり促したりしなかったかどうか、担任らから事情を聴いている。府教委によると、学校の調査に対し一部の教員は「生徒に国歌の意義について説明し、『式で歌うかどうかは自分で判断しなさい』と指導した」と話しているという。

 瀬戸和夫校長は産経新聞の取材に対し、「事前に不起立を指導していたのであれば、生徒の内心の自由を侵す行為で明らかに行き過ぎた指導。ただ、現在のところそうした指導があったという事実は確認されていない」と説明。教員の不起立に関しては「学習指導要領に従って起立するよう指導はしていたが、結果としてこうなってしまった」と話している。

 府教委小中学校課は教員が全卒業生に不起立を促していた可能性が高いとみており、「非常に大きな問題で、偏向教育ととられても仕方がない。教員の不起立についても経緯をくわしく調べ、厳正に対処したい」としている。





 これは異常事態といって差し支えないでしょうね。何らかの作為が絡まない限り、170人中1人を残して全員が着席するなどという事態になるはずがありません。一部の扇動者のために、多くの卒業生の思想・信条の自由が侵害された恐れがあります。

 普通に考えて、着席した生徒全員が日の丸・君が代に反感を持っているとは考えにくいです。中にはサヨク教師に洗脳されてリーダーシップを発揮してしまった生徒もいたでしょうが、多くはその場の空気を読んで着席したのでしょう。みんなが座っているのに、自分だけ立っているのは恥ずかしいし、周りから浮くと「KY」などと罵られる時代ですからね。ノンポリの生徒は、その空気に従って着席しただけだと思われます。そんな中、ただ一人立ったまま君が代を斉唱した生徒は尊敬に値します。

 いや、本来ならば当たり前のことなので、尊敬に値するものではありません。しかし、ほとんど圧力とも思えるその空気の中で、自分の信念を貫いた彼は素晴らしい。私もその場にいたなら、起立を続けられた自信があまりありません。とても勇気のある行為だと思います。

 さて、日頃「日の丸・君が代を強制するな」と叫んでいる教師たちは、このニュースをどう捉えるのでしょうか。まあ恐らく「生徒たちは自らの判断で日の丸・君が代を拒否した。これは実によいことだ」などと思うのでしょう。しかし、着席した生徒の中にも本当は日の丸・君が代に敬意を払っている生徒もいたはずです。だけど、サヨク教師たちはそんな生徒には思いを馳せることができないでしょうね。

 仮に、本当に生徒たち全員が自らの意思で着席したのなら、それはそれで恐ろしいことです。自分の頭で導き出した答えが、全員一致するはずがありません。それはサヨク教師の洗脳が上手く入っただけのことであり、生徒の自主性でも何でもないのです。まさに全体主義と言わざるを得ません。

 門真市立第三中卒業生の皆さんに、僭越ながら私から苦言を申し上げます。「みんな座ろうぜ」と煽動した生徒は、自分の思想を他人に強制しないように心がけましょう。「なんかみんな座るみたいだし、座っとくか」と空気を読んだ生徒たちは、軽々しく煽動に乗らないように心がけましょう。「本当は斉唱したかったのに、浮くのが怖くて座ってしまった」と悔やんでいる生徒たちは、その思いを世間に公表しましょう。ただ一人信念を貫いて斉唱した生徒は、偉い!!

 かくいう私も、高校生ぐらいまでは日の丸・君が代には何の敬意も抱いていませんでした(もちろん、入学式や卒業式では普通に起立して、何のトラブルもなく口ずさんでましたがね)。高校には日の丸・君が代を批判するようなことを言っていた先生もいたし、私もそういう先生をちょっとかっこいいと思ったりしていたんですよね。ま、よっぽど深く洗脳が入っていない限り、大人になって自分の頭で考えてみれば国旗・国歌の大切さがよく分かると思います。それでも嫌いならば別に構いませんが、少なくとも自分の思想を守るために式典を混乱させるような情けない大人にはならないで下さい。いつまでも駄々をこねて日の丸・君が代に反対する教師は、成人式で暴れるDQNと大差ないんですからね。
posted by atsu at 23:55| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 国旗・国歌問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おっしゃる通り。
このような教師達に子供
預けてると考えるだけで
ぞっとしますね。
Posted by やっちん at 2008年04月01日 16:16
>やっちんさま

ご賛同頂きましてありがとうございます。
教育界には未だにこのようなサヨク教師がはびこっていますので、自分の子を託す際には気をつけたいものですね。
Posted by atsu at 2008年04月04日 00:09
「ただ一人立ったまま君が代を斉唱した生徒は尊敬に値します。」というなら、ただ2人、息子の卒業式で着席した私たち夫婦の行動も尊敬してください。
 日本ほど国旗、国歌について国民が意見を言い合っている国はないことを大変誇りに思っています。でも、桜の国旗はいいアイデアです。
Posted by sugayatakuma at 2009年08月26日 23:23
>sugayatakumaさま

私が問題にしているのはあくまで公務員である教師が式典において国旗・国歌に背を向けることと、ことさら他人に不起立・不斉唱を呼びかけることですので、一保護者に過ぎないsugayatakumaさんが起立しなくても別に批判はしません。どうぞお好きになさって下さい。
ただ、間違っても「尊敬」などはしませんけど。
Posted by atsu at 2009年08月27日 19:16
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