弁護士・安田好弘被告に逆転有罪判決 東京高裁(産経)
旧住宅金融専門会社(住専)の大口融資先だった不動産会社に資産の差し押さえを免れるように指示したとして、強制執行妨害罪に問われた弁護士、安田好弘被告(60)の控訴審判決公判が23日、東京高裁で開かれた。池田耕平裁判長は、1審東京地裁の無罪判決を破棄し、罰金50万円(求刑懲役2年)の逆転有罪を言い渡した。
判決によると、安田被告は、不動産会社社長(72)=懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決確定=らと同社の所有するビル2棟の賃料の差し押さえを免れるため、平成5年3月〜8年9月、ビルをダミー会社に転貸したように装い、計約2億円を隠した。
安田被告が、ビルを別会社に転貸して賃料を移し替えるというスキームを考案したことには争いはない。控訴審では、このスキームが強制執行を免れる目的で提案されたものか否か▽社長らとの共謀の有無−などが争われた。
検察側は、安田被告が提案したビルの転貸は「結果的に強制執行妨害を生じさせることは明らかで違法」と指摘。共犯者の供述などからも「共謀が認められる」と主張していた。
一方、弁護側は1審の約1200人を大きく上回る約2100人の弁護団を結成。1審同様に「事件は捜査当局が作り上げたもの」などと無罪主張していた。
安田被告は、22日に広島高裁で死刑判決が言い渡された山口県光市の母子殺害事件など多くの刑事事件で弁護人を務めているほか、死刑廃止運動の中心的存在としても知られる。
昨日は弁護士として、今日は被告として、2日連続で敗訴するなんて、安田弁護士って稀有な人ですね。こんな例、他にはないんじゃないでしょうか。
この裁判の日程って、偶然の産物なんでしょうか。それとも、わざと光市の裁判の翌日になるように設定されたんでしょうか。もし後者だったとしたら、日程組んだ人間は相当なサディストだと思います(笑)。
ま、安田好弘が訴追されている事件については、よく分からないので論評を避けます。だけど、2100人もの弁護士が集っているのは実にキモいですなぁ。まさか、こいつ一人を守るために、F田T行についた弁護団の100倍もの人数が群れているとは思いませんでした。
でも、弁護士が2100人もいたところで何の意味もないですよね。恐らく大半は、署名活動みたいに名前だけ貸しただけなんでしょうが。戦国時代の合戦じゃないんだから、人数だけ集めても単なる烏合の衆になるだけです。いっぱい人がいれば検察や判事が怯むとでも思ったんですかね?
弁護士というのは難関の司法試験を突破しているから頭はいいんでしょうけど、マトモな思考の弁護士は全体の1%くらいしかいないような気がしてきました。犯罪被害者たる本村さんの人権を守ろうとする弁護士が誰もいないのに、安田好弘を守ろうとする弁護士が2100人も現れる業界というのはまったく異常です。こりゃ、弁護士のお世話になんかならないように生きていかないとダメだなぁと真剣に思いますね。