2005年03月10日

やっぱり「島」を付けます

 2004年12月28日のエントリ「「宮古市」争奪戦」の続報。

 合併後の市名を「宮古市」と決めていた沖縄県宮古島周辺5市町村の合併協議会が、住民アンケートの結果を受けて新市名を「宮古島市」に改めると発表した。

 以前のエントリでも書いたように、「宮古」を名乗る市はすでに岩手県に存在している。同じ名前を名乗ることは原則として許されないため、岩手県宮古市側からクレームが出ていた。

 あるブログでは「岩手県宮古市が名前を譲れ!」という暴論もあったが、私はこれでよかったと思う。やはり先に名乗ったモノ勝ちである以上は、あとから名乗る側が折れるべきだ。それに、単に「宮古」とするよりは「宮古島」のほうがネームバリューも高くなると思うしね。私みたいな東北人からしてみれば、「宮古」と聞くとどうしても岩手のほうを連想してしまうもの。

 これで、最近話題に上った問題地名はだいたいが覆ったように思う。ただ、まだまだこの先合併は続くわけで、まだまだ予断は許さないだろう。アホな地名は、その都度問題提起していきたい。

合併新市名「宮古島市」に決定(朝日)
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2005年02月28日

南セントレアも中央アルプスもお蔵入り

 南セントレア市に代わる新市名はいったいどうなるのかと、昨日の住民投票は固唾を飲んで見守っていた。でも、フタを開けてみたら合併自体が立ち消えですか。まあ、みんなでそれを選択したのならそれでいいんじゃないかな。何もね、無理してまで合併する必要性は何もないのよ。

 それに続いて、2月15日のエントリ「南アルプス市に続いて」で紹介した長野県中央アルプス市も合併が白紙になった。南セントレア・太平洋・中央アルプスと、もし実現したら確実に「アホ地名四天王(あとひとつは南アルプス市)」になったであろう地名が全て消滅し、実に喜ばしいことである。これを機に、全国の地名協議会の人たちがアホな地名案を出さなくなることを期待したい。

南セントレア市 市名どころか合併が白紙 住民投票で(毎日)

「中央アルプス市」も合併白紙に(朝日)
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2005年02月26日

雪国はつらいねぇ

 東京書籍発行の公民の教科書に

「雪国はつらいよ条例」

と誤記されて一躍有名になった新潟県中里村の

「雪国はつらつ条例」

だが、このたび中里村が周辺4市町と合併するにあたって消滅することになったらしい。せっかく有名になったというのに、残念なことである。

 何でも条例にはルールがあるそうで、対等合併による新市設立の場合は過去の条例は引き継げないんだそうだ。編入合併ならそのまま残せるそうなのだが、今回の合併後に誕生する新「十日町市」は新設扱いなので全ての条例は白紙に戻されるという。

 でも、やっぱりもったいない。中里村は中越地震ではほとんど被害のなかったところだが、合併相手の十日町市は被害も大きかった。今中越地震の被災地はどこも雪との戦いになっているわけだが、こんなときこそ「雪国はつらいよ」ならぬ「雪国はつらつ条例」の理念である「雪対策に創意と勇気を持って積極的に参加」が生かされるのではないだろうか。いったん条例がなくなっても、ぜひもう一度制定しなおしてほしいものである。

今さらながら、がんばれ、中越!

「雪国はつらつ条例」姿消す 合併で白紙 新潟・中里村(朝日)

「雪国はつらつ」→「雪国はつらいよ」(スポニチ 2002年12月18日付け)


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2005年02月22日

太平洋市も撤回へ

 2月1日のエントリ「今度は太平洋だって」でお伝えした千葉県太平洋市だが、南セントレアに引き続いてコチラも名称を再考することが決まったらしい。

 南セントレアほどのムーブメントは起こらなかったが、やはり内外から批判が殺到したようだ。全国地名保存連盟なる団体からも「北海道から沖縄までが太平洋に面している。新市が面しているのは8キロだけだ」との抗議があったようで、やっとふさわしくないことに気付いたらしい。

 やはり、これが前例になってしまうといずれ日本海市なんてのも出てくるだろうし、続いて日本市、亜細亜市、地球市、銀河系市、果ては宇宙市なんてのもOKになってしまいかねないからな。一自治体の名前に、あまりマクロ過ぎる名前を付けちゃイカンだろう。

 ところで、全国地名保存連盟なる市民団体はいい仕事してますな。こういう市民団体なら応援したいものだ。次は、中央アルプス市を覆してくださいよ。

「太平洋市」に抗議相次ぐ 千葉の合併4町村、見直しへ(朝日)
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2005年02月18日

石巻は過疎地です

 4月に周辺6町と合併する予定の我が地元石巻市だが、なんと合併した暁には「過疎地」になってしまうことが判明した。

 あくまで形式上のことで、実際に石巻自体が急速に過疎しているわけではないものの、何だかヘコんでしまうニュースである。石巻は田舎には違いないが、いちおうは人口が12万人弱。日本のあちこちを旅行していると、石巻よりもずっと田舎の都市はザラにある。他の街に行くと「あ、石巻って意外と都会なんだな…」と思うものだ。

 なのに、合併した途端に「過疎地」指定である。人口は17万人になるが「過疎地」である。しかも市全域がである。ウチの実家も「過疎地」である。空しくなってくる。

 でも、「過疎地」も悪いことばかりではないらしい。「過疎地」に指定されると過疎対策事業債が発行できたり、国庫補助率がかさ上げされたりするんだとか。結果として、市に入るお金は増えるそうね。むこう5年間の措置らしいけど。

 まあどこもかしこも合併すると、面積ばかりが肥大化するだけなんだよね。岐阜県高山市などは合併によって国内で最も面積の広い市町村になったが、2170平方キロメートルに対して人口は96000人。人口密度は44人に過ぎない。全国の市の人口密度ランキングワースト9位にランクインしてしまった。市域のほとんどが山林だから仕方がないことだけどね。あ、でも、高山は素晴らしい街ですよ。

 ハイ、じゃあ、4月から過疎地になりますけど、今後も我が石巻市をどうかよろしくお願い致します。

合併したら「過疎地」!? 4月誕生の新「石巻市」(河北新報)
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2005年02月15日

南アルプス市に続いて

 今度は中央アルプス市なんだそうだ。長野県の駒ケ根市・飯島町・中川村の合併後の新市名である。

 「南セントレア」の後だからまともに聞こえてしまうのが何とも奇妙だが、やはり「南アルプス」が悪しき前例になったことは否めない。今回は住民アンケートの第3位にノミネートされていたそうだから住民無視とは言えないが、地元住民にもこんな名前を歓迎する人たちがいると思うとウンザリしてくる。

 住民投票の1位は、現市名である「駒ケ根」だったそうだが、そのまま名前を引き継ぐことはできないのだろうか。「駒ケ根」自体も1954年に市制施行したときに付けられた比較的新しい地名だと記憶しているが、「中央アルプス」よりはいい名前だと思うのだが…。

 とにかく、私は声を大にして言いたい。

これ以上、ひらがなやカタカナの市町村名を増やすな。

と。元来、かな地名は「いわき」「つくば」「むつ」「ニセコ」「マキノ」くらいしかなかったはずだ。これらの地名はある意味での先駆者なので、物珍しさも手伝って許容できる範囲ではあったけれど、こうも全国津々浦々にかな地名が広がっていくのはもう耐えられない。地理マニアの視点から言わせてもらうと、地名ってのは簡単に読めない難読地名もたまにあるから面白いので、何でもかんでもひらがなにされたらツマラナイことこの上ないのだ。

 「南アルプス」「中央アルプス」ときたので、次は「北アルプス」も出てくるんじゃないかと危惧する。長野県の大町市あたりが名乗りそうで怪しい。でも、調べてみたらそこは「北アルプス」の候補を退けて従来の「大町」をそのまま採用していた。

偉いぞ大町市!

 ちなみに、合併は来年の元旦なんだそうだ。「北アルプス」は公募では1位だったらしいが、民意に逆らってよく退けた。感動した! こういうときは民意に逆らってみるのもまた一興だね。

自治の行方:合併後の新市名、「中央アルプス市」に−−3市町村法定協 /長野(毎日)

「都道府県市区町村」より、長野県の合併情報

「都道府県市区町村」…各自治体の概要や合併情報を調べるのにたいへん便利なサイトです。
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2005年02月09日

祝!「南セントレア」白紙撤回!

 みんなの猛反対の声が実を結び、愛知県美浜町と南知多町の合併後の新市名「南セントレア」がめでたく白紙撤回となった。今後は、住民投票の結果を重視してもう一度決めなおすという。

 まあ、当然っちゃ当然。さすがのご老体たちも、この抗議の渦が聞こえないほど難聴ではなかったようだ。これで、未来に負の遺産を残さずに済んだようである。まさにみんなの力だね。発表からたったの10日あまりでKOされたところをみると、抗議の波によほど耐えかねたのだと思う。でも、委員の方々はこうなることを予想できなかったのかねぇ。

 でも今回の騒動で、本家セントレアの中部国際空港はいい迷惑を被ったろう。「セントレア」という名称こそ認知度が高まったものの、結果的には泥を塗られたような結果に。今や国民の意識では「セントレア=南セントレア」であり、「セントレア」という単語を聞くだけで「( ´,_ゝ`)プッ」と嘲笑されてしまう。17日に開港を控えて盛り上げていかなければならないというのに、勝手なことをやられたおかげで散々である。

 これを機に、地名の持つ歴史的意味というものをもっと深く考えるようになってほしいものだ。今後は二度とこんなふざけた地名が産まれないように。さて、次は太平洋市を覆す番かな…。

「セントレア」は白紙に 新市名は住民アンケートで(共同通信)

新市名「南セントレア市」に絶対反対!!! 改め 新市名「南セントレア市」は一旦撤回されました!!!

過去のエントリ:1月28日付け「また恥ずかしい市名がひとつ
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2005年02月01日

今度は太平洋だって

 「ご出身はどちらですか?」と尋ねて

「太平洋です」

という答えが返ってきたら驚くだろう。

 「娘が太平洋に行ったきり帰って来ないんです!」と110番通報したら、

間違って海保が出動

してしまいそうだ。


 千葉県の成東、山武、松尾町と蓮沼村の4町村は、来年3月に合併して誕生する新市の名称を「太平洋市」とすることに決めたらしい。

 「太平洋」とはまた、ずいぶんとスケールのでかい名前にしたものである。いったい日本に、いや世界に、太平洋に面している都市がいくつあると思っているのだろう。この市はたかだか8キロの海岸線しか持っていないのに、たいそうな根性である。

 合併協議会の副会長氏は「決してパシフィック・オーシャンの意味ではない。大きな希望を持った平和な市と理解してほしい」と述べているが、だったら「洋」を取って「太平市」でいいじゃん。太平洋と聞いたら、100人中1万人くらいはパシフィックオーシャンの意味に取ると思うよ。

 まあ、もともとこの合併は東金市と九十九里町も参加するはずで、市名は「九十九里市」になる予定だったという。それが、突然この2者が抜けちゃったものだから、九十九里という知名度のある名称が使えなくなって右往左往したのは想像できる。でも、もうちょっと考えられないものかねぇ。

 南セントレア市よりはマシだろうが、やっぱりこの「太平洋市」もいただけない。旧国名そのまんまの市名もあまり好きではないけど、これだったらまだ候補にあった「上総市」のほうがずっとふさわしいと思うなぁ。

新市の名称「太平洋市」に…千葉県の4町村合併(読売)

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2005年01月28日

また恥ずかしい市名がひとつ

 来月ついに開業する中部国際空港。その愛称は「セントレア」というらしい。「center」と「air」を組み合わせた造語なんだそうだ。この愛称自体は、まあ特に悪くはないなと思える。

 しかし、これが都市名となるとどうだろうか。知多半島の突端に位置する愛知県美浜町と南知多町は、来年3月に合併して誕生する市の名称を「南セントレア市」とすることで合意したらしい。

南セントレア市!?

 これは、「南アルプス市」の上をゆく恥ずかしい地名である。だいたい、空港の南側に位置してるってだけで「南セントレア市」かよ。住民はそれでいいのかねぇ…。何でもわざわざ漢字を当てて

「遷都麗空(セントレア)市」

とする案もあったらしい。「遷都麗空」って、オマエラ珍走団かよ! しかも「遷都」って、首都変えちゃうのかよ!

 あ〜あ、もう、大合併でヒドイ地名があちこちに誕生しているけど、これよりヒドイ例はもう出ないだろう。「美浜」って名前もすごくいいのに、もったいないものだ。

 ちなみに、「南セントレア市」へ行くには、中部国際空港(セントレア)へ行く名鉄常滑線では行けません。太田川で分岐する河和線をご利用ください。お乗り間違えのないよう…。

合併後の新市名は「南セントレア」=中部国際空港にあやかって−愛知(時事通信)

美浜町・南知多町合併協議会

[追記]

 この問題に関して、南セントレア絶対反対のブログを立ち上げた方もいらっしゃいます。委員だけで勝手に決めた恥辱ものの地名を覆させるため、応援していきましょう!

「南セントレア市」なんて新市名、絶対反対!!! by故郷は美浜さん

当ブログは「南セントレア市」の名称に反対します!
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2004年12月28日

「宮古市」争奪戦

 沖縄県の宮古島を中心とした5市町村の合併によって誕生する市の名称が「宮古市」に決まったことを受け、元祖・宮古市である岩手県宮古市がおかんむりであるようだ。

 通常、市の名前は重複してはいけないことになっている。そのため、「河内長野市」「武蔵村山市」のように旧国名を付けたり、「東大和市」「北広島市」のように方角を付けたりして区別している。
 例外的に「府中市」だけは東京都と広島県両方にあるが、これは特例中の特例。二つの町が市名を巡ってわれ先にと市制施行日を早めたりして、紆余曲折の末に両方とも同じ名を名乗ることとなった。ちなみに、広島県府中市が1954年3月31日、東京都府中市は同年4月1日と、たったの1日違いで誕生している。これは、府中という地名が全国至るところにあるせいでもあった。

 で、今回新市名の「宮古市」にクレームを付けた岩手県宮古市側の主張はこうである。「東京では宮古島のほうが知名度が高く、宮古市イコール宮古島のイメージが定着してしまう」 うーん、ごもっともである。
 かつて、鹿島神宮や鹿島アントラーズで有名だった茨城県鹿島町が市制施行した際、既に「鹿島」を名乗っていた佐賀県鹿島市に「名を譲れ」と要求してもめたことがあった。もちろん佐賀県鹿島市はこの要求を突っぱねたのであったが、これは当然の措置である。市の名前は先に名乗ったモノ勝ち。いかにそちらのほうが認知度が高いとは言っても、そう簡単に譲ることはできない。茨城県鹿島町は、仕方なく「鹿嶋市」と名乗ることで妥協した。

 そういう前例もあるため、今回の問題でも新しい「宮古市」側は岩手県宮古市にもっと気を遣うべきである。少なくとも、岩手県宮古市に何の打診もなく市名を決めてしまったのは軽率だったろう。そりゃあ、岩手県宮古市に文句を言われても仕方ない。両市は直線距離で約2000キロも離れているから混同されることもないだろうが、やはり後から市制施行した市に「宮古市」のイメージを奪われることは先輩として受け入れ難いだろう。

 そこで思ったのだが、「宮古島市」ではアカンの? 「合併してできる市は宮古島だけじゃない」という意見もあるだろうけど、これが一番の妥協案ではないだろうか。「宮古島市」も候補には挙がっていたようだが、私はコチラのほうが適していると思う。なんたって「島」なんだしね。再考を願いたい。

 平成の大合併も終盤になりつつあるが、合併というものには常にゴタゴタが付き物のようだ。特に名前をめぐる問題が一番難しい。それで合併がオジャンになった例もたくさんあるからねぇ。日本地図がどんどん塗り替えられていき、覚えるヒマもない今日この頃である。

岩手・宮古市が元祖!沖縄の合併新市名「宮古」に反発(読売)
posted by atsu at 00:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース−社会 市町村合併 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする