2017年04月29日

自分の廃止路線乗車記録を作ってみた

 ふと思いました。私が昭和56年8月25日に生を受けてから、どれだけの路線が廃止されたのかと。そして、その廃止路線のうちどれくらいに、私は乗車したのかと。なので、こんな一覧表を作ってみました。

廃止路線乗車&未乗車一覧表(修正版).pdf

注:岐阜市内線の全区間を乗車キロに計上してしまっていたため、修正しました。実際には岐阜駅前〜新岐阜駅前間0.3キロに乗車していませんでした。

 ルールは以下の通りです。

・貨物路線等、昭和56年8月25日時点で旅客営業を行っていない路線は含めない。
・現在は貨物路線でも、昭和56年8月25日時点で旅客営業を行っていた路線は含める。
・昭和56年8月25日時点で旅客営業を休止していた路線の正式廃止は含めない。
・A駅とB駅の駅間が変わらないルート変更は含めない。駅間が変わるルート変更は含める。
・他の鉄道事業者に転換した路線は含めない。
・駅名は廃止時点のもので記載。
・当初より期間限定の路線(博覧会に伴う貨物線旅客営業など)は含めない。

 乗車キロ(412.6キロ)と未乗キロ(2715.2キロ)の合計キロは3127.8キロ。私は、私が生まれてからこれまでに廃止された路線に、たった13.2%しか乗れていないことが判明しました。思っていたよりもだいぶ少なかったですね。やはり、年端もいかない未就学のうちに、国鉄の第1次・第2次・第3次特定地方交通線が軒並み廃止になってることが痛いです。昭和60年から平成元年にかけて、ものすごい量の路線が廃止になってますからね。

 私の記憶の中で、廃止路線に初めて乗ったのは栗原電鉄です。祖母と一緒に「細倉マインパーク」へ行った時です。古いアルバムを引っ張り出してきたところ、平成3年8月18日に乗車していました。私は9歳です。祖母が石巻駅の窓口で「細倉までください」と言って、「細倉まではここじゃ買えないから石越で買って」と駅員さんに言われていたことを覚えています。26年前ですから、現在82歳の祖母が当時は56歳。今の母親より若かったわけですねぇ。

 しかし、それ以外はほとんどの路線に乗車していないわけです。中学生頃までは、全国で廃止される路線を指くわえて見てるしかなかったんですね。まだ、一人で宿泊を伴う旅行ができなかったから仕方ありません。初めての一人旅は14歳の時だったと思いますが、それも千葉にある伯父伯母の家に泊まらせてもらった旅行でしたからね。本格的にあちこち行けるようになったのは、高校からです。

 それでも幸い、碓氷峠や南部縦貫鉄道に乗れたことはとても良かったと思っています。私、この2箇所にはひとつの旅行でいっぺんに訪れているんですよ。平成9年の3月でした。碓氷峠には新潟から入って長野側からアクセスし、横川〜軽井沢間を2往復して八高線を南下、その日の寝台特急あけぼので青森へ飛んで、南部縦貫鉄道に行きました。七戸からは普通に戻ると石巻までその日のうちに帰れなかったので、バスターミナルまで走って十和田市行きバスに乗り、十和田観光電鉄で三沢に抜けて帰ってきました。七戸駅からバスターミナルまではちょっと離れている上に時間がタイトだったのですが、ネットもろくになかったあの頃によく調べて行ったなあとしみじみ思います。

 行こうと思えば行けたはずなのに、なぜ無理してでも行かなかったのかと後悔する路線は、「南海和歌山港線の和歌山港〜水軒」「のと鉄道七尾線穴水〜輪島」「のと鉄道能登線」「北海道ちほく高原鉄道」「高千穂鉄道」あたりでしょうか。特に水軒は行きたかったです。何で行かなかったんでしょうねホント…。

 それと、私が高校を卒業して上京する直前に運行を停止してしまったのが「小田急向ケ丘遊園モノレール」。当初は、そのうち復旧するだろうから復旧したら乗りに行こうと軽く構えていたのですが、結局復旧することはなくそのまま廃止となってしまいました。近年は、災害などの影響を受けて不通となり、その後廃止になる路線が散見されますから、廃止のアナウンスが正式に流れていない路線でも、乗れるものは乗れるうちに乗っておくべきと思います。後悔してからじゃ遅いですね。

 というわけで、私の廃止路線乗車記録でした。皆さんも、気になったら調べてみたらいかがですか?



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2015年01月01日

平成27年あけましておめでとうございます

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 このブログを未だにご覧頂いている数少ない皆様、あけましておめでとうございます。今年も細々と続けていきますので、よろしくお願い致します。
posted by atsu at 00:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月14日

北陸旅行その2

 北陸旅行2日目。本日は富山ライトレールと富山地鉄を行ったり来たりしてました。

 ちょっと遅めの朝9時に行動開始。富山駅北のポートラムショップで、鉄道むすめ一日乗車券を赤・青の2種類両方購入しました。

 9:00発の岩瀬浜行きは、鉄道むすめラッピング車の水色編成でした。いきなり目的の車両に当たるとは幸先のいいスタートです。とりあえず乗り込んで、撮影しやすい地点を探しつつ、今日はどんな運用で走っているかの確認を始めました。

 ライトレールは毎時4本走っているので、全7編成中4編成が運用に就いています。大広田まで乗った時点で、今日は赤・水色・橙・黄の順で走っていることが分かりました。赤と水色が鉄むすラッピング車ですから、うまくこなせばラッピング車を連続で撮影することができます。

 撮影地探しはちょっと失敗もしましたが、相対式2面2線ホームなのに列車交換のない粟島駅と、インテック本社前付近の路上がいちばんいいと思い、そこで撮りました。一部違う場所で撮ったものもありますが、以下に写真を並べます。

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 水色編成。

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 岩瀬浜方西側側面。岩瀬ゆうこ(富山ライトレール/ポートラムアテンダント)。

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 富山駅北方西側側面。左:立石あやめ(トミーテック/鉄道むすめ広報担当)、右:和倉ななお(のと鉄道/運転士)。

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 岩瀬浜方東側側面。左:橋本わかば(京王電鉄/運転士)、鷹野みゆき(広島電鉄/車掌→運転士)。

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 富山駅北方東側側面。左:大月みーな(富士急行/駅務係)、右:井川ちしろ(大井川鐵道:車掌)。

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 赤編成。

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 岩瀬浜方西側側面。左:八戸ときえ(青い森鉄道/駅員)、右:松風かれん(函館市企業局交通部/運転士)。

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 富山駅北方西側側面。左:久慈ありす(三陸鉄道/運転士)、清水なぎさ(十和田観光電鉄/アテンダント)。

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 岩瀬浜方東側側面。左:姫宮なな(東武鉄道/お客さまセンターコミュニケーター)、壬生えみこ(東武鉄道/駅務係)。

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 富山駅北方東側側面。左:栗橋みなみ(東武鉄道/駅務係)、平賀ひろこ(弘南鉄道/トレインキャスト)。

 総勢15名中、東武のキャラが3名もいますね。壬生えみこってキャラは唯一知りませんでしたが、鉄むすオリジナルではなく元々は「おもちゃのまち活性化推進協議会」のキャラらしいです。他にも東武系キャラは東武トラベル浅草駅ステーションアテンダントの渡瀬きぬ、東武商事スペーシア車内販売員の春日部しあ、東上線車掌の川越あさかもいるから、ずいぶん増えたものですね。

 ちなみに私はこの中ですと、鷹野みゆきが好きです!w。しかし、公式キャラデザのみぶなつき氏の絵も好きですが、今回のラッピング車両の絵を描いたMATSUDA98氏の絵柄もかなり好きですね。この絵でアニメ化とかしたら嬉しいんですが…無理かw。



 次は富山地鉄のターン。実はライトレール→地鉄→ライトレール→地鉄→ライトレールの順で乗ってるんですが、時系列はこの際無視して頂きます。

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 ついこないだから運転を開始した、ダブルデッカーエキスプレス。春に引退した京阪3000系のダブルデッカー車を購入し、観光列車に仕立て上げちゃった代物です。元々京阪3000系自体は地鉄にいたので、そこにダブルデッカーを挟んだだけですが、この発想には拍手喝采しました。地方私鉄では唯一のダブルデッカー車両です。

 乗ったのは電鉄富山12:24分発の上市行き普通列車だったので、乗車時間は往復で正味40分ほど。行きは2階、帰りは1階に乗りましたが、内装などはほとんど京阪時代のままです。復路で近くの席に親子連れが乗ってきましたが、男の子がしきりに感動して「お母さん! ホームがこんなに近いよ!! すごいよ!!」とはしゃいでいたのが何とも微笑ましかったです。昔の自分を見ているようでw。

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 次は、元西武レッドアロー改造の「アルプスエキスプレス」。外観はほとんと種車のまんまですが、内装は水戸岡鋭治先生の手により改装されています。一歩乗り込んだだけでそれと分かるほど、水戸岡テイストそのまんまです。ホント、水戸岡先生って木の椅子とか暖簾とか本棚とか好きですよね。

 行きはちょっとした手違いで2号車の指定席に乗れなかったので、途中の電鉄魚津で下車。6月に新しくなったばかりの駅舎を見学しました。

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 うむぅ、ずいぶん綺麗に、そしてシンプルになったものです。2006年11月8日に書いた記事で昔の電鉄魚津駅に言及していますが、ほとんど廃墟みたいなこの雰囲気が私はたまらなく好きでした。でもまああまりにもみすぼらしかったし、バリアフリー設備もないから建て替えはやむを得ませんでしたね。だけど、ホームに置いてあった木のベンチだけが、ボロいのをそのまま使っていて嬉しかったです。「ああ、このベンチだけが旧駅舎の名残だな」って。

 その後は普通列車で宇奈月温泉まで行き、今度こそ座席指定券をゲット。帰りはちゃんと指定席車に乗ってきました。黒部の地サイダーを飲みながら優雅に過ごしましたが、なかなかよかったです。

 さて、明日は何だか台風接近で天気が悪化するとのことなので、早めに切り上げて帰ろうと思います。連休最終日は、家から出ないでFF三昧しよーっと。食料だけは買い込んでおかないとな…。

posted by atsu at 19:58| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月13日

北陸旅行その1

 本日は遅い夏休みを1日だけ頂きまして、2泊3日の行程で北陸へ来ております。主な目的は、のと鉄道・富山地鉄・ライトレールの3つ。路線というよりかは、車両が目的の私にしては珍しい旅行です。

 東京を朝7時のMaxときで発ちまして、はくたか・サンダーバードを乗り継いでまずは一気に七尾までやってきました。ここから、のと鉄道へと乗り継ぎます。

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 13日12:24発の穴水行き133Dは、「劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME」のラッピング車両での運用でした。のと鉄道に「花咲くいろは」のラッピング車両は2両いまして、これは今年春の劇場版公開を記念してラッピングされた2号車です。

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 この車両の海側側面は、アニメ絵ではなくキャラクター原案の岸田メル画伯が描いた絵になっているのが特徴です。反対側は、アニメ絵になっています。

 昼間の時間帯は、車内放送も「花いろ」のキャラクターたちによるものとなっていますが、実は私「花いろ」を見たことがないのでいまいちヒロイン以外の声が誰なのかよく分からず…。伊藤かな恵と能登麻美子の声は判別できましたが、見てればよかったなーと後悔する次第です。再放送してくれないですかね?

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 「花いろ」に「湯乃鷺駅」として登場する西岸駅で途中下車し、13分後にやってくる上り136Dを待ちます。ここの駅名票もご覧のとおり、劇中と同じ「ゆのさぎ」になったものが存在しています。当初は期間限定だったようですが、好評のため今のところ終了する予定はなさそうです。駅舎の中にもポスター等が多く貼られてましたが、列車を待っていた70代くらいのおばあさんたちまで「この駅もこのマンガをやってからすごく人が来るようになって…」と話していたのが印象的でした。

 やがてやってきた136Dで一駅だけ戻り、次は能登中島駅で下車しました。

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 この駅には「オユ10」という、かつては日本中を走っていた郵便車の生き残りが展示してあります。ついこないだまで修繕工事が行われており、塗装したてで実に美しい姿となっていました。日本にもう2両しか存在しない実に貴重な車両です。

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 平日であれば、車内も見学することができます。この細かく区切られた棚は、郵便物の仕分け棚です。郵便物の輸送に鉄道が使われていた頃は、この車両の中で仕分け作業が行われていたのですね。車内には作業風景の写真も飾られてましたが、揺れる車内での作業は大変だったろうと思います。最終的には冷房改造もされてますが製造当初は非冷房だったため、作業員はみんなランニングシャツ姿で汗まみれになっていました。

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 さて、能登中島駅で20分間の待ち時間を過ごしたあとは、下り135Dに乗って終点の穴水を目指しました。この列車は、花いろラッピングの1号車です。

 この日の運用は2号車と1号車が133D・135Dと続行して走る運用になっていて、しかもそのあとは日が落ちる頃まで走らないというものでした。つまり、133Dで穴水まで行ってしまうと、もう135Dに乗ることはできないんです。だから、七尾〜西岸〜能登中島〜穴水という、変則的な乗り方をしました。両方のラッピング車に乗るためには、こうするしかなかったんです。ちなみに14・15日は、ラッピング車が昼間の運用に入らないので、13日に行くしかありませんでした。こうした車両の運用は固定ではなく毎日変わるため、事前のチェックは欠かせません。

 穴水駅ではすぐに折り返さず、車庫の裏手まで回ってラッピング車の撮影をしました。

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 こちらは1号車の山側側面。

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 こちらは2号車の山側側面。作業員の方が洗車作業中でした。せっかくのラッピング車ですから、常に綺麗な状態を保っているようです。目立った汚れもなかったのに洗っているんだから、頭が下がります。

 これで、1日目の目的は達成。富山の宿に戻り、白えび天丼と白えび刺し身を食べました。相変わらずウマーー。14日は富山地鉄で「アルプスエキスプレス」「ダブルデッカーエキスプレス」に乗ります。

posted by atsu at 20:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月16日

四国完全制覇の旅・その3

 3日目は琴電のターミナル・瓦町駅からスタート。お盆休み期間とはいえ月曜なので、駅前通りにはそれなりに通勤客の姿が目立ちました。

 琴電の未乗区間は長尾線と志度線。この日の予定は細かく決めてなかったので、改札を入って先に発車する長尾線の電車にまず乗りました。

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 やってきた電車は元京急の1300形。瓦町駅は暗いのでシャッタスピードが遅くなり、意図せず流し撮りみたいになっちゃいました。拡大するとブレてるけどまあこのサイズなら何とか見られますね。

 朝方の下り電車なので、車内は空いてました。約30分で終点の長尾に到着。これで残すは志度線のみです。

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 瓦町まで戻り、今度は志度線の電車に乗り込みます。待っていた電車は元名古屋市営地下鉄の700形電車。琴平線・長尾線と異なり、志度線の電車は元名古屋市営地下鉄の車両のみが使われています。

 琴電完全乗車は少し後回しにして、まずはいったん八栗で途中下車。ここで、四国唯一のケーブルカーである四国ケーブルの八栗ケーブルへ向かいます。

 八栗駅でレンタサイクルを借り、暑い中をえっちらおっちら15分程こぐと、八栗登山口駅に到着します。借りた自転車は電動アシスト付きだったので、途中の坂道も比較的楽に登ることができました。アシスト付き自転車には初めて乗りましたが、最初に踏み出すときにググっと加速するのが気持ちいいですね。

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 乗客は私を含めて2人。休日は観光客も多いのでしょうが、平日はこんなものでしょうね。山頂駅付近の土産物屋兼食堂では、店のおばさんがヒマそうにしてました。

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 山頂には第八十五番札所の八栗寺があります。写真の展望台は比較的最近できたらしいですが、なかなかの眺望でした。でも、あまりに日当たりが良すぎるんで長くはいられませんでしたわ。

 30分ほど滞在して山を降り、ちょうどお昼前だったので坂道の途中にあった「うどん本陣山田家本店」に寄ってみました。何も下調べはしていませんでしたが、ひっきりなしに車が出入りしていたところを見ると有名店のようですね。一人で、しかも自転車でやってきたのは私くらいでしたが、美味しゅうございました。

 八栗駅へ戻れば、四国完全制覇までラストスパートです。琴電志度まで乗れば、めでたく四国乗り潰し終了。13時ちょうど、私を乗せた電車は時間通りに琴電志度へ到着しました。

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 さて、目的は達したのでここからはロスタイムとなります。帰りの新幹線は岡山発17:40なので、それまでどうやって過ごすか。この日はまだバースデーきっぷを全く使ってないので、そうだ、徳島まで意味もなくうずしおに乗ってみることにしました。

 やってきたうずしお13号でしたが、自由席がほぼ満席。そうなんです。この日から、徳島では阿波おどりが開催されていたのですよ。仕方なくデッキに立ちましたがデッキは冷房が効いてなくてクソ暑いので、こりゃ徳島まで行くのは無理だわと思い、次の三本松で降りて引き返すことにしました。

 高松行きのうずしお16号はガラガラでした。ま、人の動きとは逆なので当たり前です。空いてる車内でやっと落ち着けたと思ってくつろいでいると、車掌さんが検札にやってきました。自由席への乗車の場合、車掌さんは必ず、どこまでの乗車かを確認してきます。

「お客様は高松まででよろしいですか?」

「はい」

「承知致しました。それともうひとつ…」

 他に何か訊くことあるのかな? と思って私が顔を上げると、車掌さんは帽子のつばを指でつまんで口元に笑みを浮かべながら

「お誕生月、おめでとうございます」

と言いました。うわー、初めて言われましたよコレ。前にもバースデーきっぷ使ったことありますが、一度だって言われたことないです。買う時だって言われてないです。一拍言葉を置いてから絶妙のタイミングで言葉を発した車掌さんも実に粋でかっこ良く、私も咄嗟に「あ、ありがとうございます」と言葉を返しました。他の車掌さんや駅員さんは全く言わないことから、JR四国的には言うように指導したりはしてないんでしょうが、だからこそマニュアル的でない車掌さんの対応にとても好感が持てましたね。

 何気ないたった一言が、とてもよい気持ちにしてくれるのだから不思議なものです。8月12日のうずしお16号に乗務されていた徳島運転所の車掌さん、本当にありがとうございました(不覚にもネームプレートのお名前を確認しなかったのが残念でした)。これからも多くのお客様をよい気分にしてあげてください。

 てな感じで、四国完全制覇の旅は終わりを迎えました。これで、未乗区間のある鉄道事業者は

平成筑豊鉄道
筑豊電気鉄道
帆柱ケーブル
岡本製作所
南阿蘇鉄道
くま川鉄道
沖縄都市モノレール

の7社のみとなりました。残すところあと122.0キロです。パーセンテージでは1.633%。来年中には全国制覇達成したいですね。まずはめんどくさい沖縄都市モノレールを片付けてから、九州の未乗路線を潰していきましょうか。ちなみに、達成駅は南阿蘇鉄道の高森駅にしようと思ってます。よし、がんばろう。

posted by atsu at 20:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月14日

四国完全制覇の旅・その2

 2日目は、松山8:08発の特急宇和海5号で出発。もちろんグリーン車です。

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 宇和島で乗り継いだ窪川行き4818Dは、「海洋堂ホビートレイン」として走っている列車です。フィギュアで有名な海洋堂が運営する「海洋堂ホビー館四万十」とのコラボ企画の列車で、車内にフィギュアの陳列棚などが置いてあります。さらにこの日は、「サイクルトレインにゃんよ号」を連結した2両編成での運転でした。

 しかし、残念ながら自転車を持ち込んで乗車した客は皆無。「にゃんよ号」の車両は自転車の客しか乗れないため、完全に空気輸送でした。「ホビートレイン」のほうは陳列棚を置いたために座席が減っていて、そのせいで立ち客がチラホラいるくらいの乗車率だったので、どうせ誰もいないならあっちにも乗せてくれないかなーと思ったりもしました。

 4818Dは江川崎で乗り捨て、対向列車の4819Dで二名という無人駅まで戻りました。そしてここから、再び窪川行きの4820Dへ乗り込みます。

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 この4820Dは、8月31日まで「清流しまんと2号」というトロッコ列車として運転されています。無蓋貨車に布張りの屋根を付けただけの簡素なトロッコ車両ですが、JRでこういう車両に乗れるのはもはやこの列車だけ。10月からは水戸岡鋭治氏の手によってリニューアルされ「しまんトロッコ」となるので、この姿を見られるのもあとわずかです。

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 トロッコ車両に乗ることができるのは十川駅から土佐大正駅までの2駅間で、時間は25分ほど。短いだろうなと思ってましたが、やっぱり短かったです。でも、トロッコ車両はクソ暑かったので、そのくらいの時間が限界でしたね。途中、四万十川で川遊びをしている人たちがいましたが、私も混ぜてもらいたかったですよ。なにせこの頃、四万十市江川崎周辺の気温は日本観測史上最高気温に迫る40.4℃を記録してたわけですからね(翌12日には史上最高の41.0℃を観測)。


 窪川からは特急南風20号で高知方面へ。当初は後免まで行って後免町から土佐電鉄の乗りつぶしをしようと思ってましたが、やっぱり気が変わって伊野で降り、西端から乗り始めることにしました。ちなみに伊野線は学生の頃に乗っているので、初乗車ではありません。

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 伊野から乗った電車は、何だかよくわからない萌えキャラが描かれた痛電車でした。デート・ア・ライブのイラスト担当であるつなこの絵に似てるなと思いましたが、よくある絵柄なんで多分関係はないでしょう。

 土佐電鉄は路面電車ですが、高知市中心部以外の区間は併用軌道と専用軌道の間の子みたいなところが多いです。あえて言うなら、「路側帯電車」という感じ。道路が狭い朝倉周辺では一車線道路の左車線に単線の線路が引かれているのですが、高知方面から伊野方面へ向かう電車にとっては道路の右車線(=対向車線)を逆走する形になります。ゆえに、高知方面へ走っている車にとっては、前から電車が走ってきたら対向車線にはみ出して走らないと電車と正面衝突してしまうという、何ともエキサイティングな区間なのです。





 その朝倉辺りから、客はどんどん増えていきました。外を見ていると、街のあちこちに色とりどりの衣装を着た人たちと派手な装飾を施したトラックがたくさんいます。そう、この日は「高知よさこい祭り」の日だったんですね。土電唯一のジャンクションであるはりまや橋電停付近は、もう人の波。土電の社員さんがホームごとに詰めて、多数の乗客を捌いてました。

 はりまや橋で桟橋線に乗り換え、未乗区間の桟橋線はりまや橋〜桟橋通5丁目間に足を踏み入れます。終点の桟橋通5丁目まではわずか数分ですが、最初は満席だった車内も終点に着く頃には私一人だけとなりました。この路線で終点まで乗るのは鉄ヲタくらいだと前から聞いてましたが、よさこい祭りの真っ最中でもそれは変わらないのですね。

 はりまや橋まで戻り、続いて後免線へ。こちらも、はりまや橋を出たときは超満員でした。電停ごとに降りる人もそれなりにいるものの、同じくらいの人がすぐ乗り込んでくるので、やっと座れたのはもうすぐ高知市と南国市の境界となる領石通駅辺りでした。

 そうそう、土電後免線には「日本一」の区間があります。どんな日本一かというと、電停と電停の距離が最も短いというものです。一条橋駅と清和学園前駅の間で、距離はわずか84メートルしかありません。



 元々あったのは一条橋駅で、清和学園前駅はそこの関係者から「80メートルも歩くの超ダリィし〜。金出すから駅作ってくんね?」という要望があったので後からできました。私が乗った時は清和学園前のみ停車し一条橋は通過したので、所要時間はわずか10秒ほど。危うく見逃すところでございました。

 無事終点の後免町に到着し、土佐電鉄は完乗。これで高知県の鉄道の制覇です。ここからは土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線で高知へ戻り、南風でこの日の宿泊地である高松へ向かいました(南風のグリーン車に乗ったため宇多津で併結している高松行きしまんとに乗り移り)。

 その3へ続く。

posted by atsu at 23:06| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月10日

四国完全制覇の旅・その1

 短い夏休みを利用して、3日間の予定で四国へ来ています。目的は、伊予鉄・土電・琴電の未乗区間と四国ケーブルの八栗ケーブルに乗車し、四国の鉄道を完全制覇することです。

 本来ならこの3日間は北海道へ行ってるはずでしたが、例の事故の影響で乗りたかった「お座敷えさし号」がお座敷じゃないただの「えさし号」になってしまったので、行く意味がなくなって四国へ行き先を変更したのでした。そしたら北海道では9日の豪雨で函館本線が不通になったりしてしまったので、本当に計画を変えて正解でしたね。

 さて、朝6時ののぞみで東京を発った私は、岡山から快速マリンライナーへ乗り込みました。今回はちょっと奮発しまして、初めてグリーン車に乗車。それも、1号車1番A席のパノラマグリーン席です。

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 A席は運転士の真後ろなんでちょっとイマイチではありましたが、それでも瀬戸大橋で前が見えるというのは格別なものです。

 マリンライナーは四国に渡って最初の停車駅である坂出で降り、ここで「バースデーきっぷ」を買います。この切符は3年前に四国へ来た時にも使いましたが、誕生月に限ってJR四国の全線が特急のグリーン車まで3日間乗り放題になるという大変オトクな切符です。しかもお値段はたったの1万円。同一工程なら3人まで一緒に旅行することもできます。最近九州も同じような切符を出しましたが、そちらは同伴者用切符がないので四国に劣ります。JR四国さんは、経営が苦しいにもかかわらず大変太っ腹でございます。

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 坂出からは一路松山を目指しますが、まずは多度津行きの特急「いしづち11号」に乗車します。「いしづち」は本来、高松〜松山間を走っている特急で、宇多津で岡山から来た「しおかぜ」と併結するのですが、GWやお盆・年末年始の多客期になると、全編成を「しおかぜ」として運転するために高松〜宇多津または多度津間の区間運転にされてしまうのです。

 つまり高松からの乗客は必ず乗り換えを強いられているわけですが、この時期は岡山からの客が圧倒的に多いので仕方ないということでしょうか。事実、「いしづち」はガラガラでしたが「しおかぜ」は自由席に立ち客が出るほどの状態でやってきましたから。

 でも、写真のキハ185系が予讃線内で特急運用に入るのはこの臨時「いしづち」くらいでしか見られないので、貴重とも言えます。

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 多度津からはやっと松山行きの「しおかぜ7号」に乗車。自由席はかなり混んでましたが、グリーン車が確保できたので楽ちんでした。松山には定刻の13:13に到着。


 松山に到着後、すぐに伊予鉄未乗区間の乗り潰しにかかります。電車内で1日券(400円)を買い、さっそく松山市駅前へ。

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 松山市駅前にはちょうど坊っちゃん列車がスタンバイしていました。今や松山の街にすっかり馴染んだこの列車ですが、私はまだ乗ったことがありませんでした。SLの形をしているけれど実はディーゼル機関車で、走りだしてみるとけっこう豪快なエンジン音がします。でも、本物でなくても何とか忠実に再現したものを走らせたいとした伊予鉄の心意気に感心します。

 客車も忠実に再現しているので、もちろん冷房などはなし。乗り込んでみるとサウナ風呂のような汽車だ。しかし、その暑さの中でも運転士さんや車掌さんは汗まみれで素敵な笑顔を振りまいている。実に見事である。とは言え、帰りもこれに乗ろうという気持ちにはさすがになれませんでしたw。

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 終点の道後温泉駅では機関車の方向転換作業を見学。当鉄道にターンテーブルなどという設備はないので、なんと機関車は自らリフトアップして人力で回すという離れ業を行なっています。イメージではものすごく重そうだと思っていたのですが、見ていると意外にすんなり回ってました。客車も二人の人力で引いたり押したりして入れ替えを行います。最初は少し力が要りますが、鉄の車輪に鉄のレールだから、転がり始めれば楽みたいですね。

 道後温泉からは普通の電車で折り返したのですが、突然消防車がけたたましいサイレンを響かせて走ってきました。何だろうと思って消防車が向かった先を見てみたら、空には真っ黒い煙が立ち上っていました。

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 消防車は次から次へとやってきます。ホテルにチェックインしてからニュースを見たら、焼けたのは宝厳寺というお寺で、何でも重要文化財の一遍上人像が失われてしまったみたいですね…。なんてこった。

重文の一遍上人立像焼失か…松山・宝厳寺で火災(読売)

 さて、まあ火事は私がじたばたしてもどうにもならないので、気を取り直して乗り潰し再開です。先ほどの坊っちゃん列車で城南線の上一万〜道後温泉間に乗車したので、あと軌道線で乗ってないのは本町線(西堀端〜本町六丁目)だけとなりました。

 しかしこの本町線というのが、30分に1本しか電車が走らない閑散路線なのですよ。松山駅前〜松山市駅前〜道後温泉間などは1時間に10本以上の電車が走っているのに、ここだけ極端に少ないのです。沿線は市の中心部で、決して人が少ない地区というわけではありません。道路自体も片側3車線でとても立派です。でも、線路は単線。思うに、あまりに本数が少ないから乗る人がいないんじゃないですかね? 本町六丁目まで乗ったのは私を含め2人だけでしたが、こちらも他の路線と同じくらい走っていれば乗る人は多いと思います。

 終点の本町六丁目に着いた時点で、伊予鉄の軌道線は完全乗車達成。あとは鉄道線の高浜線と横河原線に乗れば伊予鉄は完璧です。本町六丁目から城北線に乗って、鉄道線との乗換駅である古町駅に行きました。

 期間限定で発売されている「郊外電車一日乗車券」(1000円)を買い、高浜線の高浜行きに乗車。高浜線はその路線のほとんどが複線という、地方私鉄としてはかなりの高規格路線です。伊予鉄の電車は最近、元京王井の頭線の車両が多くなってきていますが、このときやってきたのは伊予鉄オリジナル車の610系でした。

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 終点の高浜駅。なかなか雰囲気のよい木造駅舎です。最近、福山雅治主演の「真夏の方程式」という映画のロケに使用されたようで、そのポスターと劇中で使われた「玻璃ヶ浦駅」という駅看板が飾ってありました。ところで私は知らなかったのですが、隣の梅津寺駅は「東京ラブストーリー」のロケ地なんですね。なんか、ホームの柵に赤いハンカチがたくさん結びつけてありました。

 折り返しの電車はそのまま横河原線直通の横河原行きとなりました。なのでこのまま乗っていれば、横河原線も完乗達成できてしまうというわけです。途中、猛烈に眠くなってきたので、あえてかぶりつくことで眠気を抑制しました。

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 横河原線終点の横河原駅。こちらも古めかしい木造駅舎です。こういう駅舎が古いながらも綺麗に使い続けられているというのは実にいいですね。

 これで、初日の目的は全て達成。時間が余ったのでこのあとは、坂の上の雲ミュージアムと松山城に行きました。夜には道後温泉本館にも行こうかなと思いましたが、さすがに疲れたのとクソ暑い時に暑い風呂に入りたくないと思ったのでやめちゃいました。

 明日は予土線を経て高知へ向かいます。では。

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2013年01月01日

新年のご挨拶

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 皆様、明けましておめでとうございます。今年もご愛顧宜しくお願い致します。

 しかし9連休ってすごいですね。まだ、今日を含めると6日も休みがあるなんて。まったく幸せです。感謝せねばなりません。7日からまた過酷な泊まり勤務が始まりますから、気の済むまでしっかり休養するつもりです。皆様もゆっくりお休みください。

posted by atsu at 12:04| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月02日

壊れてないじゃん

 なんということだ。

 torneの予約スケジュールを見てみたら、来週水曜の「氷菓」(MX)と「貧乏神が!」(TX)とが10分間だけ時間が重なってるじゃないか。ダブル録画が不可能なtorneさんの場合、これはどちらかを諦めねばなりません。

 通常、0:30からの「氷菓」と1:50からの「貧乏神が!」は問題なく両方録画できるのに、どうしてこうなったのか。それは、MXが五輪の特別番組を組むため。五輪? MXが? あの東京メトロポリタンテレビジョンが? 

そういうのMXには求めてないからwww。

 MXさんはいつも通りにアニメを淡々と放送してればいいんですよ。別に五輪なんか、MXさんが放送しなくても他のキー局がいっぱい放送してるでしょ。テレ東だってほぼ通常通りの編成なんだからさ。それに対して「氷菓」は地上波じゃMXさんでしかやってないんだから、困るんですよ。せめてうちでもチバテレビが入れば別の日に録れるんですがねえ。

 そこで、私は気づきました。「そうだ、MXさんがダメならBS11で録ればいいじゃない?」と。BS11さんは多くのアニメを放送していて、アニメ難視聴地域の皆さんにとっては救世主と言っても過言ではないほどのチャンネルです。同時に開局したTwellVが通販番組ばかりで全く使い物にならないのに対し、BS11さんは実に優秀な子です。

 でも、torneはBSに対応してません。このままではBS11を録画することはできません。しかししか〜し、私には奥の手がありました。先日、不良品の存在が判明して発売日全日に発売中止となった「nasne」が、我が家にはもうあるのです。返品するつもりだったので開封すらしてませんでしたが、ダメ元でつないでみることにしました。そしたら、

普通に動くやん、うちのnasneさんw

 試しにBS番組を録画してみましたが何の問題もありません。不良品だとそもそも起動することができず、中でHDDがカッコンカッコン言うって話を聞いてましたが、そんなことはありませんでした。

 うふふ、これで番組が重なっても怖くないぜ。nasneは返品しようと思ってましたがやめました。なんかBS番組はnasneのHDDにしか保存できないようですしねー。

 というわけで万事解決。よかったよかった。

posted by atsu at 23:07| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月16日

JR完乗達成の旅・その3

 いよいよ完乗達成まで王手! というわけで今日は旭川駅7:51発の比布行きでスタートしました。

第10ランナー
1361D 普通
キハ40形気動車2両編成
旭川7:51発→比布8:21着


 稚内まで行くのに、なぜわざわざ比布行きなどという中途半端な列車を選択したのか。まずはそこから説明せねばなるまい。

 普通に稚内まで鈍行で行くのなら、旭川6:05発の321D(名寄から4325D・音威子府から4327D)に乗れば乗り換えなしで済みます。しかも稚内着は11:52。お昼前に着きますから、宗谷岬などの観光スポットへ行くヒマもたっぷりあるわけです。しかし、私はあるポリシーのためにこの列車を選びませんでした。

 その理由は、この列車には普通列車にもかかわらず通過駅があるからなのです。北海道には普通列車すら通過する駅というのが少なからず存在し、この321D〜4325D〜4327Dも北永山・南比布・糠南・安牛・南幌延・上幌延の6駅を通過してしまうのです。私は宗谷本線を最後の路線に決めた時から、乗車する際は各駅停車で…と決めていました。なので、この列車を使うことはできないのです。

 1361Dの次に乗り継ぐ名寄行き323Dも、北永山と南比布は通過します。なので、私はこの二駅にもちゃんと停車する比布行きの区間列車に乗り込んだのでした。

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 比布駅は、その昔ピップエレキバンのCMに起用されて一躍有名になったことがある駅です。かれこれもう30年以上前のことですがね。


第11ランナー
323D 普通
キハ40形気動車1両編成
比布8:31発→名寄9:50着


 比布ではわずか10分の待ち合わせで後続の名寄行きがやってきます。この次の列車は11:29までないのですが、ここだけ高頻度運転ですw。

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 比布の次の次の駅は、「蘭留」。

らんらんるー

と叫びたくなっちゃいますよね。



 この辺りから猛烈に眠くなってきました。寝ちゃダメだ寝ちゃダメだ寝ちゃダメだと思えば思うほど、いつの間にか眠りに落ちてます。列車に乗ると眠くなるのはいつものことなのですが、初めて乗る路線でだけはマジ勘弁してほしい。


名寄でキマロキを見に行く

 名寄では次の列車まで2時間半ほどの時間があったので、駅から徒歩10分程度のところにある名寄市北国博物館の脇にある「キマロキ編成」を見物しに行きました。

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 「キマロキ」とは何ぞや。かつて豪雪地帯で見られた除雪列車の編成のひとつで「機関車+マックレー車+ロータリー車+機関車」の頭文字を取って「キマロキ」となります。ラッセル車では歯が立たないほどの雪の壁をマックレー車という車両が崩してかき集め、その雪をロータリー車で遠方へすっ飛ばすという豪快な除雪方法が取られていたのです。それが、名寄には保存されているわけなんですよ。

 で、時間があるので北国博物館とやらも見てやるかと思って入ろうとすると、入り口には「本日閉館」の看板が…。どうやら月曜休館とのことですが、普通月曜休館でも祝日の場合は開けるもんですよね? まあ別にどうしても見たいわけじゃないからいいけども。

 名寄市内は食事するところもそんなになかったので、TSUTAYAで時間つぶしをしたあとでファミレスに入りました。サラダバーとドリンクバーもついてたので長居できてよかった。


第12ランナー
4329D(幌延から4333D) 普通
キハ54形気動車1両編成
名寄12:33発→稚内16:59着


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 名寄駅へ戻ると、記念すべき完乗達成の列車がちょうど入線してきたところでした。しかし、何だか少し様子がおかしい。駅員の放送を聞いたところ、昨晩と今朝早くに天塩中川辺りであった地震(M4.0程度)の影響で、上りのスーパー宗谷2号が3時間ほど遅れて走っているとのこと。その程度の地震でなぜそんなに遅れているのかよく分からなかったですが、なにぶんまだ名寄にも到達できていないので、スーパー宗谷が来ないうちは下りの4329Dも発車できません。ま、15分くらいの遅れで済むと言っているので、特に焦ることもなく気長に発車を待ちました。仮に稚内へ着くのが15分遅れたところで、何の影響もありませんから。

 しかし、ひとつだけ問題が発生していることに間もなく気づきました。4329Dは音威子府で21分停車するので、その時間を利用して音威子府駅名物の「黒いそば」を食べようと思ってたんです。でもこの遅れでは、きっと停車時間が削られてしまう! その予想は見事に的中し、音威子府駅停車時間はわずか2分となってしまいました。時刻は所定に戻ったものの、実に残念でした。かと言ってここで降りると16:31まで列車がないですからねえ。

 ま、黒いそばはまたの機会ということにして(そうすればまた宗谷本線に乗る目的ができると前向きに考えて)、列車は最北端の駅を目指して着実に進んでいきます。幌延を出た辺りからは、遠くにうっすらと利尻富士も見えてきました。写真を撮ったけどぼんやりしてよく分からない感じになってしまいましたが。

 宗谷本線最後のハイライトである抜海を過ぎると、いよいよ稚内の市街地へ入っていきます。南稚内で9分停車してスーパー宗谷4号と交換すると、列車はいよいよ最後の一区間へ。そして16時59分、私を乗せた4333Dはゆっくりと稚内駅のホームへ滑り込みました。

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 ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!

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 ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!!

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 ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!!!!!




ゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴール

ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!!!!!!!!!!!!!!!


 ついに、atsuはやりました。JR完乗! JR完乗達成でございます。これもひとえに皆様の応援のおかげで、ここに記念すべき時を迎えることができました。心より感謝申し上げます。

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 と、いうわけで今回の旅…もとい私の人生の目標のひとつは終了致しました。次は私鉄全線完乗(こちらもあと未乗キロは266.8キロ、パーセンテージでは3.571%)を目指していきます。

 明日は朝一のスーパー宗谷2号で札幌へ戻って札幌の地下鉄を片付けて19:30の羽田行きで帰るだけなので、特に面白いことがなければ記事は書かないと思います。それではここまで読んで頂いてありがとうございました。

posted by atsu at 21:44| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月15日

JR完乗達成の旅・その2

 今日は朝6時半頃にホテルを出ました。五稜郭駅北側にある陸橋を渡っていると、ちょうど札幌行き北斗星が通過していくところでした。

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 昨日のトワイライトもそうでしたけど、時間を狙ったわけじゃないのに偶然撮れるってのはなかなかツイてます。やはり私の日頃の行いが良いからでしょう。

第3ランナー
5001D 特急スーパー北斗1号
キハ281系気動車7両編成
五稜郭7:09発→長万部8:15着


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 本日は、JRで乗り残している函館本線長万部〜手稲間(通称山線)と留萌本線全線(深川〜増毛)間を潰すのが目的です。まずは、スーパー北斗で海線と山線の分岐点である長万部まで移動。やってきたのはキハ281系の試作編成である900番台車でした。朝早かったし、五稜郭駅の駅ソバで朝食も済ませて腹心地もよいので座ったらすぐ寝ちゃいました。先行する北斗星をどこで追い抜くのか確認したかったのですが、遂行できず。

 長万部ではまんべくんグッズでもあったら買おうと思ったら、駅のキオスクにも何も売ってないのね。そこらじゅうまんべくんだらけなのかと思ってたら観光案内所の入り口に描かれてる程度だったし。やっぱあの騒動以来自粛してらっしゃるんでしょうか。


第4ランナー
2933D 普通
キハ40形気動車1両編成
長万部9:08発→小樽12:19着


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 ついに未踏区間へと突入。小樽までの140.2キロを、3時間以上かけてトコトコと走ります。長万部の時点ではどんより曇り空でしたが、歩を進めるうちにだんだんと晴れてきました。ニセコに着いた頃にはすっかり快晴で、羊蹄山もクッキリと見えました。

 倶知安辺りからは乗客も増え始め、余市では部活帰りの高校生が乗り込んできて車内はけっこうぎゅうぎゅうになりました。山線は海線に比べてどローカルというイメージがありましたが、腐っても幹線でしたね。


第5ランナー
3922M 快速エアポート130号
721系電車6両編成
小樽12:34発→札幌13:06着


 小樽ではいったん外に出て駅舎の写真を撮った後、4番線ホームの端っこにある「石原裕次郎の写真」を見物。そして、新千歳空港行き快速エアポートに乗り込みました。

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 なお、ここからが今回使用している「札幌・道北ゾーン」の周遊きっぷの出番となります。

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 小樽築港を出ると間もなく、進行方向左側には海がパーっと開けます。北海道は7月とはいえけっこう涼しいのに、海では泳いでいる人たちがそこそこいました。見た目は気持ちよさそうなんですが、寒くないんですかね? 私は北海道に来てからこれまで(と言ってもわずか2日ですが)、一度も暑いと感じたことがないんですけどもw。


第6ランナー
3023M 特急スーパーカムイ23号
789系電車5両編成
札幌14:30発→深川15:32着


 札幌で昼食を済ませ、スーパーカムイで留萌本線の分岐駅である深川を目指します。


第7ランナー
4929D 普通
キハ54形気動車1両編成
深川16:05発→増毛17:32着


 ここから、第二の未踏区間となります。

 留萌本線は割と地味な路線ではありますが、何年か前まではNHKの朝ドラ「すずらん」の舞台になったおかげで「SLすずらん号」が頻繁に運転されたりして、そこそこ賑やかではありました。劇中で「明日萌駅」に扮した恵比島駅は今もセットがそのまま残されていますが、もはや訪れる人もそれほど多くないようです。

 でも乗ってみて思ったのは、けっこう飛ばすんだなということ。深川から留萌までの約50キロを1時間で走りますから、これは普通列車としては速い部類です。ハイパワーなキハ54ですし駅間も長いので、走りっぷりだけはローカル線然としてませんでした。

 車内はわりかし混んでましたが留萌で一般客が全員下車し、車内はテツが5人のみに。そのうちの一人は瀬越で降りてしまったので、結局終点まで乗ったのは4人だけでした。

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 増毛駅。なかなか縁起のよい名前であります。四国にこれと対局の半家駅(はげえき)というのがありますが、間違っても「増毛から半家行き」の乗車券は買わないようにw。


第8ランナー
4934D 普通
キハ54形気動車1両編成
増毛17:52発→深川19:13着


 復路。どうせ乗るのはさっき来たばかりのテツだけだろうと思っていたら、増毛駅で待っていた乗客が割といました。戻りなので基本爆睡。


第9ランナー
3035M 特急スーパーカムイ35号
789系電車5両編成
深川19:32発→旭川19:50着


 本日の最終ランナー。これにておしまい。

 前に旭川へ来たときはまだ高架化前でしたが、高架化後の旭川駅は何ともスタイリッシュですねえ。画像何枚か貼っておきます。駅前広場が整備されて完全に完成するのが楽しみですね。

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 明日はいよいよ完乗達成目指して稚内に向かいます。それでは。

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2012年07月14日

JR完乗達成の旅・その1

 はーいみなさんどうもこんばんは。私、ただいま函館市内のホテルでこれを書いております。17日までの予定で北海道に滞在するのですが、今回の旅行で私はついにJR全線の完全乗車を達成できることと相成りました。記念すべき旅行なので、わざわざ重い思いまでしてPCを持ってきました。宿も全てLANが使用可能なところを選んでますので、毎晩レポートを書こうと思います。

第1ランナー
1B はやぶさ1号
E5系電車10両編成
東京8:12発→新青森11:22着


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 今回の旅行の旅立ちの列車は、はやぶさ1号。旅行計画当初は北斗星で行こうとも考えていたのですが、1カ月前の午前10時に買いに行く事ができず敢え無く満席となってしまったので、普通に新幹線と白鳥を乗り継いで北海道入りすることとしました。

 はやぶさに乗車したのはこれが二度目です。昨年夏に青森へ行った時に乗ったのが最初でしたが、あの時はまだ暫定ダイヤ中で徐行区間もあったため、最高時速300キロで本領発揮しているはやぶさに乗るのは初めてのことでした。

 いずれ東北新幹線はE5系とE6系に統一されてしまうようなので今後は珍しくも何ともなくなるわけですけど、相変わらずはやぶさは人気ですね。新幹線がそれほど好きでない私でも、E5系は好きです。何と言っても、普通車にも装備されているヘッドレストが素晴らしすぎる。私は新幹線に乗ると基本的に爆睡するのですが、寝ていると首がグキってなって痛くて目覚めることが多々あるのです。しかしこのフカフカのヘッドレストさえあれば、首が一定以上曲がらないのでそんなことも起こりません。今日はこれのおかげで、盛岡を過ぎるまで快適に眠ることができました。


第2ランナー
8017M 特急白鳥73号
485系3000番台電車6両編成
新青森12:06発→函館14:31着


 新青森ではやぶさ1号にすぐ接続する函館行き特急は11:34発のスーパー白鳥15号なのですが、在来線ホームに降りるとそこには既に長蛇の列が出来上がっていました。この列車の指定席券は取れていなかったので自由席に乗るしかなかったのですが、さすがにこれは無理と判断し、30分ほど後で発車する臨時の白鳥73号に乗ることにしました。

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 臨時の増発列車は最新の時刻表を見ていないと走るかどうか分からなかったりするので、定期列車よりは混雑しないことが多いです。今回も御多分にもれず、先のスーパー白鳥15号が指定席のデッキにまで立ち客を乗せて発車したのに対し、こちらは自由席の窓側にも空席があるほどの混雑度でした。私の隣の席にも最後まで誰も来ませんでしたし、白鳥を選んで正解でした。

 しかしここでトラブルが。どうやら今日は青函トンネル内で信号故障があったそうで、蟹田を出た辺りからズルズルと遅れ始めてきたのです。

青函トンネル内で特急立ち往生

 14日午前10時35分頃、北海道と本州を結ぶ青函トンネル内で、竜飛海底―吉岡海底駅間の信号が赤のまま切り替わらなくなった。この影響で、走行中だった新青森発函館行きの特急スーパー白鳥95号が約1時間0分にわたり、トンネル内で立ち往生し、後続列車にも遅れが出た。JR北海道は、列車位置を感知する装置に不具合があったとみて原因を調べている。


 蟹田を5分遅れくらいで発車したところまではまだよかったのですが、その後新中小国信号場でも数分停まり、津軽今別では15分ほど停まってしまいました。ま、私の席がちょうど津軽今別の駅名票の真ん前で止まって、写真を撮れたのはすごくよかったんですけどもw。

 青函トンネルに入ったのを確認してから目を閉じたのですが、気付くと列車は竜飛海底で停車していました。放送によると、前を走っている列車が信号故障のあった竜飛海底〜吉岡海底間を安全確認のため時速15〜20キロ程度で徐行しているので、当該区間を抜けるまで当列車は竜飛海底で待つとのこと。前の列車が抜け次第、当列車も同じように徐行しなければならないということで、これは相当な遅れが予想できました。

 待つこと40分くらい。朝に東京駅で買ったジャンプも読み終わってしまい、もうちょっと寝ようかと思ったら車両から朗報が。何でも完全に安全が確認されたので、今後は通常の速度で運転を再開するとの報告でした。そんなこんなで、函館には所定より1時間3分ほど遅れて到着。ま、今日の行程は函館までなんで私にとっては何の影響もなかったわけですがね。しかし、ぎゅうぎゅう詰めでのろのろ運転を強いられた先発のスーパー白鳥に乗らなくて本当によかった。函館に着いたら、今日から夏の運転が始まった「SL函館・大沼号」がホームに停まっていました。

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函館市電で遊ぶ

 函館を訪れるのは平成14年の秋以来なので、ほぼ10年ぶりでした。あの頃はまだ、現駅舎も建設中で半分しか出来てませんでしたね。

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 駅を出て電停に向かうと、ちょうど「箱館ハイカラ號」がやってきたところでした。何というグッドタイミング。やっぱ函館に来たらこの電車に乗らなければ始まりません。

 残念ながら私が信号待ちをしている間に「箱館ハイカラ號」は発車してしまったので、後続の電車で追いかけます。なあに、終点まで行ったら戻ってくるのが当たり前なので、焦る必要は何もないのです。

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 十字街で電車を降りて、谷地頭から「ハイカラ號」が戻ってくるのを待ちぶせ。10分くらいでやってきました。

 現在、常に乗れる(冬季を除く)状態でオープンデッキ型の路面電車が走っているのはこの函館くらいなものです。しかもこれは、レトロ調に造った新車などではなく正真正銘のレトロ電車ですからね。復元されているとはいえ、元を辿ればこの電車は明治43年生まれの御年102歳ですからね。すごいものです。

 そうそう、函館市電の電車はみんなワンマンですが、この電車だけは運賃箱やブザーを装備していないので車掌さんが乗務されてます。その車掌さんがとても可愛い方で思わず見とれてしまいましたw。函館市電には「柏木ゆの」と「松風かれん」という二人の「鉄道むすめ」がいるのですが、

「リアル鉄道むすめΣ(゚Д゚ υ) イタ!!」

と心の中で叫んでしまったわけで。後から名前でググったら、NHKでやってる矢野直美さんの番組にも出演されたことがある方のようでした。

 「ハイカラ號」は終点の湯の川に到着後、折り返しで駒場車庫前行きに。今日の運行はこれで終わりのようでした。湯の川からだとわずか4駅しかないのですが、オマケのような形でいちおう客扱いもします。せっかくなので最後まで乗らせて頂きました。

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 駒場車庫前到着後、電車は車庫へ、車掌さんは乗務員詰所へと引き上げます。本日もお疲れ様でございました。


夕食、そして宿へ

 そして私は電車で函館駅前へ戻り、どんぶり横丁で夕食。函館丼もえび汁もめちゃくちゃ美味しかったでゲソ。

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 実は昼食を食いっぱぐれていたので、美味さは5倍にも10倍にも膨れ上がりました。腹を満たした後は、疲れたので早めに本日のお宿へ。今日は三連休の初日ということもあって函館市中心部のホテルはほぼ全滅だったのですが、五稜郭駅近くのホテルが空いていたので泊まることができました。五稜郭公園周辺ならともかく、周囲に観光スポットのない五稜郭駅周辺は穴場だったようです。一泊3.675円の安宿なのですが、ハイビジョンテレビあり冷蔵庫ありLANありのとても綺麗なホテルだったのでビックリ。自動販売機もボッていないという良心的なところでした。

 あ、そうそう。五稜郭駅に着いた時、ちょうど駅構内では大阪行きトワイライトエクスプレスが機関車の付け替えをやってましたよ。

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 トワイは五稜郭駅運転停車なので時刻表からはその到着時刻・発車時刻が読み取れないため、これが見られたのはラッキーでしたねー。

 というわけで、明日へ続く。明日は旭川からお届けします。

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2012年03月13日

一年ごしの九州リベンジ旅行・その4

 最終日。今日は遅いスタートなのでルートインの朝食をしっかり食べ、若松駅からスタートです。

第26ランナー
筑豊本線6521D 普通
若松7:42発→折尾8:01着
キハ47形気動車2両編成 乗車車両…キハ47 1052


 本当はもう少し遅い列車で出発するつもりだったんですが、ふと折尾駅の写真を撮っておいたほうがいいと思って予定を早めました。平日のちょうど通学時間なので、車内は学生が多かったです。


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 鹿児島本線と筑豊本線が交わる日本初の立体交差駅である折尾駅は、今後大改良されてこの名駅舎もなくなることとなってます。朝の時間帯だとご覧のように順光になりますし、天気もよい日に撮影できて本当によかった。


第27ランナー
筑豊本線1621H 普通
折尾8:20発→新飯塚8:58着
817系電車2両編成 乗車車両…クハ816-1012


 乗り換えた列車は小倉始発の福北ゆたか線経由博多行き。この列車は鹿児島本線と筑豊本線を結ぶ短絡線を通るため、折尾駅鷹見口の7番線ホームから発車します。この鷹見口は折尾駅駅舎から150メートルほど離れていて、一度改札を出ないと乗り換えられない特殊な構造になってます。

 ところでそのホームで列車が来るのを待ってたら、堂々とタバコを吹かす女子高生を見てしまいましたよ。一瞬目を疑いましたが(あー、今日は寒いから息もかなり白いねえ、なんて思ったりして)、缶コーヒーの空き缶を灰皿代わりにして白い煙を勢い良く吐き出してました。ただでさえ禁煙のホームなのにすげえ度胸ですよね。ルックスがそれなりによかっただけに、この世には神も仏もいないのかと思いましたわ。


第28ランナー
後藤寺線1545D 普通
新飯塚9:21発→田川後藤寺9:44着
キハ31形気動車2両編成 乗車車両…キハ31 10


 さて、いよいよです。いよいよ、JR九州最後の路線、後藤寺線です。これに乗れば九州制覇。この旅の目的が見事完了するのです。

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 やってきたのはキハ31の2両編成。てっきり最後もキハ40かと思ったら、キハ31でした。

 ま、後藤寺線自体は大したことない路線です。別にここを最後にしたくて取っておいたわけでもなく、ここが残ったのはたまたま。特に面白い路線ではありません。でも、途中の船尾って駅だけは少し特徴あるんですよ。駅前に大きなセメント工場がある関係で、周囲がまっしろしろーいしろーい駅なんです。うらぶれた駅舎がある頃はもっと特徴的でしたが、今はホームのみの寂しい駅となってます。


第29ランナー
日田彦山線942D 普通
田川後藤寺10:16発→小倉11:14着
キハ147形気動車2両編成 乗車車両…キハ147 1033


 見事九州制覇を果たしたので、ここからはオマケです。とりあえず小倉に戻ります。


第30ランナー
鹿児島本線3126M 快速
小倉11:29発→門司港11:42着
811系電車8両編成 乗車車両…サハ811-101


 小倉から門司港へ移動。この列車が今回の旅の最終ランナーとなりました。


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 門司港駅は相変わらず美しいですね。いずれなくなっちゃう折尾駅と違い、門司港の駅舎は国の重要文化財なんで永久になくなりません。いつまでもこのままであって欲しいですね。


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 で、その後は九州鉄道記念館を見学しました。鉄博に比べるとかなり小規模ですが、九州にゆかりの深い車両ばかりが保存展示されてるのがいいですね。

 割と1時間半くらいで見終わっちゃったんで、ちょっと早いけど東京行きの新幹線に乗り込んで帰京することにしました。これで九州リベンジ旅行も無事終了。ここまで駄文にお付き合い下さいましてありがとうございました。

おしまい。

posted by atsu at 22:33| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一年ごしの九州リベンジ旅行・その3

 朝4時。日本の標準時分の明石よりはるか西にある九州では、まだまだ真夜中のようなものです。こんな時間に起き出して鹿児島中央駅へ向かったわけですが、さすがにそこはまだ4時半、

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中央駅は〜
まっくらくら〜いくら〜い♪


元ネタ「まっくら森の歌」

でした。なぜこんな時間から活動しているかというと、指宿枕崎線の始発に乗らなければ今日の予定が遂行できないからです。


第14ランナー
指宿枕崎線1321D 普通
鹿児島中央4:51発→指宿5:56着
キハ200系気動車4両編成 乗車車両…キハ200-1010


 本日最初の車両は新鋭のキハ200。4時台という、首都圏でも地下鉄はまだ動いてない時間から走り出す列車ですが、4両もつないでました。外もまだ真っ暗なのでこの列車は寝て行くと決めてましたが、車内が寒すぎなのには参りました。暖房があまり効いていないのに加え、車掌乗務なので駅ごとに3カ所の扉が全部開くものだから、暖かい空気は逃げ冷たい風がどんどん入ってきます。九州だからといって3月が暖かいと思ったら大間違いですね。東京のほうが暖かいですわ。結局ほとんど眠れないまま終点の指宿に着いてしまいました。


第15ランナー
指宿枕崎線5321D 普通
指宿6:09発→枕崎7:20着
キハ140形気動車1両編成 乗車車両…キハ140 2062


 指宿で、日本の最果て駅のひとつである枕崎へ向かう列車に乗り換えです。山川を過ぎた辺りから夜がだいぶ明けてきて、開聞岳のシルエットを拝むことができました。今日もいい天気のようです。

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 1時間10分ほどで枕崎に到着。鹿児島を出てから2時間ちょっとですので、所要時間的にはそんなにたいしたことはありません。しかし、問題は列車本数の少なさにあります。枕崎駅を出る列車は、この折り返しの7:38の次は13:18までないのですよ。そうなると鹿児島へ戻れるのは夕方頃となるので、その後の計画が立たないわけです。こんなダイヤだから、我々は4時おきを強いられているんだ!

 ところでいちおう枕崎市の代表駅たる枕崎駅ですが、あるのはホーム1本とアーチ2ヵ所だけです。何年か前までは駅舎もありましたが、そこは取り壊されて今はスーパーが建っちゃってます。これはもともと駅舎の所有者がJRではなく鹿児島交通だったせいで、所有者が土地を売ることになったからJRとしては駅を移さざるを得なくなったというわけなのです。で、こんな有様になりました。

なん〜にもな〜いよ〜
まっくらざき〜えき〜♪


元ネタ「まっくら森の歌」


第16ランナー
指宿枕崎線5322D 普通
枕崎7:38発→西大山8:30着
キハ140形気動車1両編成 乗車車両…キハ140 2062


 何にもない枕崎にはそれほどの用もないので、今来た道を戻ります。何せこれに乗らないと次は13時ですからw。でも今回は、JR日本最南端の駅として有名な西大山駅で下車しました。


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 いやまさに、西大山といえばこの風景ですよねえ。今日実にお日柄…ではなくお天気もよく、開聞岳も綺麗に見ることができました。開聞岳ってのは実に山っ!て感じですよねえ。まさに山という漢字そのもの。子供が絵に描いた山のように均整の取れた形です。富士山もそうですけどよくもまあこんな見事な形が出来上がったものです。

 西大山で降りたのは私一人で、しばらく写真を撮ったり駅ノートに書き込んだりして過ごしていたんですけど、しばらくしたら近くのホテルのマイクロバス2台と観光バス1台がやってきました。

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わ〜〜、団体様のお着きだ〜〜(byルパン)

 あっという間に、駅は年配のおじ様おば様たちに占拠されてしまいましたとさ。こうなる前に撮影とか済ませておいてよかった。


第17ランナー
指宿枕崎線5324D 普通
西大山9:03発→指宿9:28着
キハ40形気動車1両編成 乗車車両…キハ40 5023


 西大山駅も枕崎駅と同様、一日の列車本数が非常に少ない駅なのですが、朝のこの時間だけは33分後に次の列車が来るという高頻度運転(笑)になってます。先ほどの団体様約50名も1両編成の列車に乗り込んだので、車内は一気に大混雑となりました。しかし彼らは山川で鹿児島中央行き快速に乗り換えたので、指宿までの車内はまたガラガラに。混んだり空いたり何ともせわしないです。


第18ランナー
3072D 特急指宿のたまて箱2号
指宿10:53発→鹿児島中央11:45着
キハ47形気動車2両編成 乗車車両…キハ47 8060


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あしゅら男爵、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!

というわけで、指宿からはちょうど1年前にデビューしたばかりの観光特急「指宿のたまて箱」に乗車です。これは全車指定席なんですが、頑張って最後の一席をゲットしました。

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 到着した1号からはテレビクルーが降りてきて乙姫様と記念撮影してたんですけど、この左側のおっさん誰でしたっけ? きたろうであってます?

※コメントによると石丸謙二郎さんとのことです。ありがとうございました。

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 車内はこんな感じ。私の席は窓に向かっている座席でした。少々窓枠にかぶっている席でしたが気分は上々です。

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 天気がいいので錦江湾の向こうにそびえる桜島も綺麗に見えましたが、ちょうど爆発して噴煙をモクモクとあげていました。ホテルに着いてヤフーニュース見たら載ってましたが、このあとの15時くらいにもっと大きな爆発があったようですね。普段は日常茶飯事過ぎてニュースにならない桜島の噴火がニュースになったんですから、いつもより規模が大きかったことが分かりました。

 景色に見入ってるうち、あっという間に鹿児島中央へ到着。うーむ、いい列車なんだけど乗車時間が短すぎるなあ。JR九州さんよ、これどうせなら枕崎まで走らせようぜ。


第19ランナー
566A さくら566号
鹿児島中央12:30発→熊本13:19着
N700系新幹線電車8両編成 乗車車両…781-8004


 鹿児島中央から熊本までは九州新幹線で移動。周遊きっぷのエリアに九州新幹線は含まれていないので、特急券のみならず乗車券まで完全に自腹です。まったくけち臭いものですな。せめて運賃くらい有効にしてくれたらいいのにと思います。下のルートが三セク化されて使えないのに、上も使えないって酷いですよね。肥薩線回りじゃものすごく時間がかかるし…。まあJRは数年以内に周遊きっぷを全廃するつもりでしょうがねどうせ。

 昼食は車内で「鹿児島黒豚赤ワインステーキ弁当」を食べました。前から食べたかったんですよね。実にうまかっ です。


第20ランナー
三角線535D 普通
熊本13:29発→三角14:23着
キハ200系気動車2両編成 乗車車両…キハ200-102


 熊本からは未乗路線の三角線に乗車です。今は学年末試験の時期なのか、昼過ぎのこんな時間から高校生がいっぱい乗っていて、危うく座れないところでした。

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 天気がよいので、有明海を挟んだ対岸の島原半島にある雲仙普賢岳もしっかり見えましたよ。昔島原鉄道に乗ったときは、晴れていたのに黄砂のせいで雲仙がまったく見えなかったこともあったんですけどね。今回の旅行は実に天気に恵まれてます。

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 三角に到着。こちらの駅舎も水戸岡先生の手によってリニューアルされました。本当はこの折り返しは観光特急「A列車で行こう」に乗りたかったのですが、今日は平日で走っていないのでまたの機会です。来週からは、春休み期間ということで平日も走るんですけどねー。


第21ランナー
三角線538D 普通
三角15:08発→熊本16:02着
キハ200系気動車2両編成 乗車車両…キハ200-102


 復路。特に変わったことはなし。


第22ランナー
鹿児島本線342M 普通
熊本16:11発→荒尾17:02着
415系1500番台電車4両編成 乗車車両…モハ415-1513


 本日の目的は達成したので、あとは宿泊地である北九州の若松を目指すだけです。前述の通り周遊きっぷでは九州新幹線に乗れないので、ひたすら鹿児島本線に乗ります。鳥栖行きの342Mはオールロングシートの415系でやってきました。仕方がないので寝て過ごします。


第23ランナー
鹿児島本線4268M 快速
荒尾17:15発→博多18:23着
813系電車9両編成 乗車車両…サハ813-210


 荒尾で鳥栖行きから降り、当駅始発門司港行きの快速に乗り換えます。9両もつないでいたのでこの時点ではガラガラで実に快適。しかし、博多が近くなるにつれてどんどん客は増えていきました。それもそのはず、今日は月曜なんですもんね。それも18時くらいになったら、そりゃ帰宅客で混むはずですよ。このまま乗ってれば筑豊本線に乗り換える折尾にも先に着くんですが、周遊きっぷを有効利用するためにいったん博多で降りました。


第24ランナー
70M 特急きらめき20号
博多18:38発→折尾19:14着
787系電車6両編成 乗車車両…サハ787-208


 周遊きっぷの効力を生かし、博多からはホームライナー的性格の強い特急きらめきに乗車。こちらの列車も帰宅客で混雑していましたが、セミコンパートメントもあるサハ787に座席を確保しました。元つばめの787系はさすがにエレガントな車両です。


第25ランナー
筑豊本線6480D 普通
折尾19:30発→若松19:48着
キハ47形気動車2両編成 乗車車両…キハ47 1052


 本日最後の列車はキハ47の2両編成。特に変わったことなし。若松の駅前は思ったより何もなかったです。


 その4へ続く。

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2012年03月11日

一年ごしの九州リベンジ旅行・その2

 さて2日目、ルートインの朝食が食べられないことに耐えながら、夜が白んできた宮崎の街を駅へと歩きます。今日は日南線からスタートです。


第6ランナー
日南線1927D 普通
宮崎6:49発→油津8:12着
キハ40形気動車2両編成 乗車車両…キハ40 8104


 乗車率は、各ボックスシートに一人ずつくらい。朝日が若干眩しいけれど海側の座席を確保して、初乗車の日南線を一駅ずつ進んでいきます。途中の駅でポツポツと乗客を降ろしていき、終点の油津まで乗ったのは10人程度でした。


第7ランナー
日南線1931D 普通
油津8:48発→志布志10:06着
キハ40形気動車1両編成 乗車車両…キハ40 8100


 油津からの志布志行きは1両編成でした。先ほどの列車から降りた面々はだいたいがそのまま乗り換え、新規の客もあって乗車率はさっきと同じくらいに。途中の大堂津辺りはとても景色がいいです。

 実は本来、日南線では観光特急「海幸山幸」に乗るつもりで、ちゃんと指定券も取っていたんです。ただ、海幸山幸の宮崎出発時間は10:06。そんな時間からスタートしたのでは遅すぎて、日南線の後で乗る吉都線が真っ暗になってしまうので、涙を飲んで断念したのでした。

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第8ランナー
日南線1940D 普通
志布志11:34発→南宮崎14:08着
キハ40形気動車1両編成 乗車車両…キハ40 8100


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 志布志に到着。ここではなんと、折り返しまで1時間半ほどの時間があります。駅舎内にはベンチすらなかったので、まずはその辺をぶらぶらしてみることにしました。

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 港に出てみると、停泊していたのはさんふらわあ。この志布志には、大阪行きと東京・沖縄行きのフェリーが発着してます。時間がかかるとはいえ、東京と大阪に直行で行ける交通機関があるというのはすごいことですよね。

 暖かければそのまま散歩を続けてもよかったんですが、割と風が強かったので駅前のショッピングセンターに避難。そこで食料を買い込み、駅に戻って列車のドアが開くのをしばし待ちました。ま、志布志の街は想像していたよりは大きかったです。なんか場末のスナックっぽい店がいっぱいあって、店先に「自衛艦歓迎」と書いてあったのが印象的でしたね。

 復路の日南線では、朝早かったこともあって爆睡。南宮崎に着く頃には、1両編成であることもあって立ち客が出るほどの混雑になってました。


第9ランナー
6013M 特急きりしま13号
南宮崎14:21発→西都城15:07着
783系電車5両編成 乗車車両…モハ783-103


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 南宮崎からは今日初めての特急に乗って西都城へ。せっかくの周遊きっぷですから、特急にも乗らないともったいないです。これから吉都線に乗るわけですが、普通に都城で降りると1時間以上の接続時間があるので、時間つぶしに一駅先の西都城まで行ってみました。


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 この西都城駅は、高架駅です。高架化されたのは昭和54年と結構前なんですが、今はうらぶれてしまってコンコースなどががらんどうになってるのが私としては萌える駅です。往時はキヨスクや土産物屋や駅弁屋や軽食コーナーもあったようなのですが、今は駅構内になーんにもありません。かろうじて駅弁の「かしわめし」だけは、駅前の業者で買えるんですけどね。それでも、特急列車が全部停車したりと駅としての格だけは保っています。


第10ランナー
6012M 特急きりしま12号
西都城15:38発→都城15:41着
787系電車4両編成 乗車車両…モハ787-4


 西都城駅の観察を終え、特急きりしま12号で都城駅に戻ります。たった一駅なのに躊躇なく特急を使えるのが周遊きっぷの醍醐味ですね。本来ならこれだけでも何百円か特急料金取られちゃうわけですから。しかしさすがに乗車時間が短すぎるので、座席には座りませんでした。


第11ランナー
吉都線2933D 普通
都城16:09発→吉松17:38着
キハ47形気動車2両編成 乗車車両…キハ47 9072


 都城から、未乗路線の吉都線へ歩を進めます。都城を出た時点ではそんなに混んでいませんでしたが、途中の小林で高校生の群れがドッと乗ってきました。一気に車内の平均年齢が若くなるもえびの飯野、えびのまでにほとんどが降り、終点の吉松まで乗ったのはなんと私一人。ちょっと寂しかったです。

 えびの辺りでは、北側の山の上に大きなアンテナがたくさん立っているのが気になりました。山の高さが目算で3〜400メートルだと思われるところに、その半分くらいの高さの塔が何本も立ってるものですから、あれはただの施設じゃないなと思ったんですね。ホテルに帰ってから調べてみたら、海上自衛隊のえびの送信所というところでした。潜水艦との通信を行うための施設らしいですが、海中との通信をするのにあんな山の上にアンテナを立てるとは思いませんでしたね。ひとつ勉強になりました。


第12ランナー
肥薩線4237D 普通
吉松18:28発→隼人19:20着
キハ147形気動車2両編成 乗車車両…キハ147 106


 吉松では50分の待ち合わせ。既に駅の窓口すら閉まっており、駅周辺には店ひとつ営業しておらず、仕方ないので駅の待合室で所在無く過ごしました。この列車に乗った頃からはだいぶ周囲が暗くなってきたので、時刻表を見て暇つぶししながら行きました。


第13ランナー
日豊本線6963M 普通
隼人19:38発→鹿児島中央20:22着
817系電車2両編成 乗車車両…クハ816-3


 本日の最終ランナー。あとは宿に行って寝るだけです。この辺りの日豊本線は単線なので交換のためにちょくちょく長く停まるんですが、3つの扉が開けっ放しになるとさすがに九州と言えども寒かったです。鹿児島中央駅に着き、アミュプラザ鹿児島の中の飲食店で鹿児島いろどり膳なるものを食し、ホテルへ。翌日は4時起きの予定なのでとっとと寝てしまいました。

 では、その3へ続く。
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2012年03月10日

一年ごしの九州リベンジ旅行・その1

 昨年3月、忌まわしき東日本大震災のせいで中断を余儀なくされたJR九州制覇の旅。ちょうど一年の時を経て、今やっとやり直しをしております。その旅行の模様を、旅先のホテルから逐一お伝えしたいと思います。


3月9日(金)〜10日(土)

第1ランナー
5031M 寝台特急サンライズ瀬戸
東京22:00発→岡山6:27着
285系電車14両編成 乗車車両…サハネ285-202


 旅立ちの列車は、いつも御用達のサンライズです。もう何度目の乗車か覚えていないくらいですが、今回はいつものノビノビ座席ではなく一人用個室のシングルを利用しました。実は私、覚えてないくらいサンライズに乗っているくせに、個室を利用したのはなんとこれで二度目なのです。それも、恐らく平成12年に四国へ行った時以来の12年ぶり。岡山で降りる場合は個室を使うのもったいないのでいつもノビノビだったのですが、今回はノビノビを取れなかったのでシングルにしました。ま、繁忙期にがっつり稼いだしいいかってことで。

 でもまあ、あれですね。いざ寝てみると、普通の寝台に比べてサンライズのベッドは硬いですよ。ノビノビはもっと硬いですが、なんかちょっと拍子抜けでした。寝台列車に乗るといつもびっくりするくらい熟睡しちゃう私なんですが、なぜかこの夜は途中で目覚めてその後なかなか寝付けないことがしばしば。うーん、やっぱノビノビにキャンセル出てたら変えてもらったほうがよかったでしょうか。枕が付いていることくらいしか、シングルの利点がないような気がしました。


第2ランナー
601A みずほ601号
岡山6:46発→小倉8:08着
N700系新幹線電車8両編成 乗車車両…787-7001


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 岡山からは鹿児島中央行きのみずほ601号に乗り継ぎ。みずほ・さくら用のN700は初めて乗りましたが、4列シートは広々としてなかなかよいものです。しかし、車内はなかなか混んでいました。私は指定席取っていたのでよかったですが、最速達列車が8両ってのはちょっと輸送力不足の感が否めません。九州新幹線直通だから仕方ないですけどね。隣のホームにはガラガラの博多行き300系こだま(16両編成)が停まっていたので、余計にそう思えました。300系はあと6日で引退ですけど、こんな朝早くから乗りに来るヲタもそうはいないようです。


第3ランナー
日田彦山線935D 普通
小倉9:11発→日田11:25着
キハ147形気動車2両編成 乗車車両…キハ147 1069


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 小倉で朝食を済ませ、未乗路線の日田彦山線へと駒を進めます。日田彦山線は数年前に小倉モノレールに乗車した際、志井公園から城野までのわずか二区間のみは乗車しましたが、他の大部分は未乗のままでした。

 やってきたのはキハ147の2両編成。キハ147は九州にだけ存在する、キハ47のパワーアップバージョンです。ですが見た目では全く区別がつきません。乗車率はそこそこでしたが田川後藤寺までにほとんどが降り、彦山から先はガラガラとなりました。夜明駅で久大本線に合流し、まずは未乗路線をひとつ制覇です。


第4ランナー
7003D 特急ゆふいんの森3号
日田11:33発→大分13:13着
キハ71系気動車4両編成 乗車車両…キハ70 1


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 日田からは観光特急ゆふいんの森で大分を目指します。全車指定席なので指定席特急券を別途買わないと周遊きっぷでは乗れないのが玉に瑕ですが、平成元年の登場以来初めての乗車となりました。

 乗り込んでみると車内はほぼ満席の大盛況。私は3月5日にこの列車の指定券を買ったのですが、よく窓側が確保できたなと思いました。私の隣の席ではご老人がベーコンをつまみに安心院ワイン(あんしんいんじゃなくてあじむって読むんだぜ。これが読めるようになったのは「めだかボックス」のおかげなんだぜ)を楽しんでらっしゃいました。多くの人がカフェテリアで販売している飲食物を食べながら談笑しており、JR九州の観光特急が大いに成功していることをしみじみと感じます。

 客の大部分が由布院で下車すると、車内は急に静かになりました。この列車は博多発大分行きですが大分に用のある人はソニックに乗るのが普通なので、あまり全区間を乗り通す人はいません。


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 大分駅は現在高架化工事がたけなわです。現在は豊肥本線と久大本線のみが高架ホームに発着していますが、16日の深夜から17日の朝にかけて線路切り替え工事が行われ、ダイヤ改正初日からは日豊本線も全て高架になる予定となっています。高架下の店舗街もほぼ完成しており、あとは商品を並べるだけという状態でした。もうすぐ、この駅ビルも見納めですね…。


第5ランナー
5015M 特急にちりん15号
大分14:05発→宮崎空港17:31着
787系電車4両編成 乗車車両…モハ787-10


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 大分駅のホームで肉うどんをすすり、本日の宿泊地である宮崎へ向かう特急にちりんへと乗り込みました。4両中自由席が3両という周遊きっぷ利用者には大変ありがたい編成でしたが、時間が中途半端なせいもあって大分発車時点ではガッラガラ。延岡辺りから徐々に客を集めてきましたが、最後まで満席とはなりませんでした。

 しかしこの列車、私にとっては睡魔との闘いでありましたよ。特に佐伯と延岡の間は1時間ほど停車しないので、もう眠い眠い。うっかりするといつの間にか寝ているということが何度もあり、初乗車区間であるにもかかわらず不覚を取りました。重岡駅と宗太郎駅を通過するところも見逃しちゃいましたからねえ。実に無念です。

 予定では宮崎で降りるつもりだったんですが、時間的にまだ早いので終点の宮崎空港までそのまま乗り通しました。考えたら、宮崎空港線は明るい時間に乗ったことがなかったのですよ。宮崎空港のターミナルビルをさらっと見学したあと、折り返しの特急ひゅうが2号で宮崎まで戻り、この日の行程を終了しました。

 夕食は特選宮崎牛サーロインステーキ(3,500円也)を食べました。さすが特選というだけあってとても柔らかくて、非常にうまかっ です。最近は太るの防止するために食事量を抑制してましたが、あんまり美味なのでお代わりもしちゃいました。まあ旅行のときくらいはいいよね。

 では、その2へ続く。

posted by atsu at 21:40| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月01日

平成24年明けましておめでとうございます

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 皆様、今年もまたよろしくお願いします。

 年賀状と同じ画像で申し訳ございませんが、辰年なんで「それでも町は廻っている」のタッツン(辰野トシ子嬢)が新年のご挨拶を申し上げます。

 今から朝食に餅食ってから初詣行ってきまーす。ではまた2日0時のスイッチでお会いしましょう。
posted by atsu at 09:38| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月29日

実家ビフォー&アフター

 今日、予定通り実家に帰ってきました。

 津波で人の背丈くらいの高さまで浸水した実家ですが、このたびリフォームが完了して見事なまでに生まれ変わったのでビフォー&アフターをお届けします。

玄関

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↑ビフォー
↓アフター
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 階段は震災前と全く変わってませんが、右側のリビングとの間のドアがなくなり、開放的となりました。

リビング

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↑ビフォー
↓アフター
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 玄関や廊下との壁がなくなってより広さを感じられるようになったリビングルーム。明日、ソファとダイニングテーブルが搬入される予定になっています。


キッチン

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↑ビフォー
↓アフター
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 キッチンの間取りは大幅に変更。これまでダイニングルームだったところをキッチンにし、従来のキッチンは書斎とランドリースペースになりました。キッチンがリビングルームと一体化し、より団欒がしやすい雰囲気に。


和室

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↑ビフォー
↓アフター
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 新しく祖母の部屋となった和室。これまで広縁だったスペースに祖母のベッドを置き、ポーチには縁側も新たに設置しました。



洗面所

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↑ビフォー
↓アフター
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 ランドリーを別室に移したことにより、生活感を排してまるでホテルのような雰囲気となった洗面所。


浴室

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↑ビフォー
↓アフター
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 縦横の配置が変わった浴室。同時に、洗面所との出入りは折り戸から引き戸に変更されました。


 いちおうお約束なので言っておきます。

 まあ、なんということでしょう。

 あれほど津波で泥まみれとなった家が、まるで新築同然の、いや新築時よりもはるかに美しく機能的になったではありませんか。4月末に初めて帰ったときは、もうこの家に住むことはできないと思ったものですが、最近のリフォーム技術ってのはすごいものです。ついでに、断熱材なども今までより多めに入れてもらいました。津波被害に遭ったのは辛かったけど、結果的にこんなきれいになったのは嬉しいです。今年はきれいな実家でよい年越しができそうです。

【追加】

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 ソファとダイニングテーブル搬入後。こういうフラットになってるソファ、私憧れてたんですよ。レザーだからちょっと座った瞬間だけ冷たいですけど、硬すぎず柔らかすぎずかなりよい座り心地です。ここで寝てしまうとかなり気持ちいいので注意が必要。夏は涼しくていいかもしれません。

 ダイニングテーブルは半円型で椅子が4脚ついてますが、直線になってるほうには3人くらいが楽に座れるベンチが付属してます。このベンチがとても収まりがよく、さっそく私はここの左端を指定席としました。PCを扱うにも食事をするにもベストポジションですよ。


 そうそう、今回の我が家のリフォームですが、淡路島から石巻へボランティアで来ていた出口さんという大工さんにやって頂いたそうです。父親がたまたま知り合って、うちでの仕事を依頼したとか(もちろん有償でやって頂いてます)。この場を借りまして、素晴らしいおうちをありがとうございましたと言っておきます。

posted by atsu at 17:18| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月27日

北陸旅行記・その2

 2日目の朝は6時半に起床。早いけど、昨夜寝たのが21時過ぎなんで、正味9時間以上寝てしまった。シャワーを浴びてから、TVでべるぜバブを見る。トルネで予約はしてきてるけど、帰ってからの負担軽減のために見てしまいました。何気に生で見るのは初めて。その後無料の朝食を頂きまして、適当にお出かけです。


セントラム乗車で中部地方完乗タイトル奪還

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 今日はまず、富山駅前の電停からセントラム(富山地方鉄道富山都心線)に乗ることにしました。この近代的な路面電車がセントラムの車両で、白・黒・銀の3編成が在籍します。

 セントラムは反時計回り一方通行での環状運転を行っていて、1周約3.4キロ、所要時間は約20分です。どういうふうに走っているかは、下の地図を見ると分かりやすいと思います。



 で、その1でも書いたように、この丸の内〜西町間の0.9キロのみが、北陸3県で唯一未乗車になっている区間なんですよ。いや、北陸3県のみならず中部地方で未乗車なのはここだけでした。なのでまずは、富山駅前から荒町まで乗りました。なぜ荒町までかというと、西町にはセントラムの電車が停まらないからです。

 降りたあとは、軌道沿いに今きた道を戻りながら歩きました。わずか0.9キロの路線ですから、歩いてもたいした距離ではありません。富山城の前にある国際会議場前まで来たとき、さっき荒町で降りた電車がまたやってきました。この時間帯、環状線には一編成の電車しか入ってなかったようです。荒町から丸の内へ行こうと思ったら、電車に乗るより歩いたほうが早く着きますよ。

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 その後、せっかくなので富山城を見学。私はお城もそこそこ好きなので時間があると見学するんですが、富山城はぶっちゃけたいしたことありませんでしたね。お城風の外見をした、単なる鉄筋コンクリートの博物館です。復元天守でも、掛川城みたいに当時に近い状態を再現してくれたほうが面白いんですが、再建された昭和29年当時にはそういう考えもなかったんでしょう。30分ほどで見終え、丸の内から再びセントラムに乗って富山駅へ戻りました。


まさかの代走

 この日はこのあと、特に予定を決めていませんでした。時刻表をめくりながら少し考え、高校時代に乗ったきりずいぶんとご無沙汰している氷見線と城端線に乗ってみることに。とりあえず高岡まで行こうと思い、10時25分頃富山駅へと入りました。

 電光掲示板を見ると、10:16発の金沢行き特急はくたか2号がまだ表示されています。駅員さんに「まだ来てないんですか?」と尋ねると、15分ほど遅れているとのこと。ちょうどいいからこれに乗って行こうと思い、ホームへと移動しました。

 10時半頃になって、はくたか2号はやっと入線。遠くに現れた列車に目をやると、何だかライトの位置と色が変です。んーなんだろと思いつつ近眼の目を凝らしてよく見ると、何とこいつでした。

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うおお! 代走はくたかキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

 鉄じゃない方のために解説しますと、特急はくたかは通常681系とか683系といった新型車両で運行されているのですが、稀にそれらの車両に不具合が発生した場合、国鉄型の489系電車で代走されることがあるのです。489系は、去年の3月12日まで急行能登に使われていた最後のボンネット車両。定期運用がなくなった今も、こうしてピンチヒッターとしてまだ活躍の場が与えられています。まるで、鉄道界のあぶさんです。

 最近は割と代走になることが多かったようですが、事前に知らされることはないのでいつ489系が運用に入るかは全く分かりません。それだけに、私も一度代走はくたかは乗ってみたかったのです。489系には平成21年の秋にホームライナー鴻巣で乗ったのが最後となってましたが、まさかまた乗れるとは思ってなかった。しかも、定時運転だったらとっくに発車していて乗れなかったのだから、今回は実にラッキーだったと言わざるを得ません。私のもとに旅の神様が降臨なさった瞬間でした。

 本来、このはくたかは高岡で乗り捨てる予定でしたが、こうなるとわずか十数分で着いてしまう高岡で降りるのはもったいないというもの。予定を急遽変更して、金沢まで乗っていくことにしました。なあに、元々決まった予定などないのだから、別によいのです。

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 金沢では、683系の北越急行所有車(スノーラビット)との並びが撮れました。これまた今となっては貴重なツーショットです。西日本所有の683系は今じゃ一大勢力となってますが、北越急行車は一編成しかいない稀少車ですからね。これもまた非常にラッキーでした。


城端線と氷見線へ

 せっかくだからスノーラビットに乗って高岡まで戻ろーと思ってたら、彼は私が撮影しているうちにそそくさと発車していってしまったので、隣のホームに停まっていたサンダーバード7号に乗り込みました。高岡まではちょっとお昼寝タイムです。ちなみに、高岡に着いたら向かいのホームにこいつがいました

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出たな妖怪ポリバケツ!

 全く、この色彩感覚のなさは犯罪的です。457系という名車をこんな色に塗ろうと決定した人のセンスを心から疑いますね。これまではどんな色もそのうち見慣れてましたが、こいつだけは絶対に許せません。JR西日本では各支社で車両の単色化が進められていますが、他の色と比べてもこれが最も酷いと断言します。

 高岡からは、氷見線よりも接続がよかった城端線に先に乗ることに。キハ40の1両編成でしたが、特に感想はありませんw。車内は割と混んでいたので行きは福光までかぶりつきをしていたのですが、特に面白みがない路線でした。復路はまたも爆睡。

 高岡に戻り、今度は氷見線に乗ります。氷見線では、期待通りハットリくん列車が来てくれました。

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 藤子不二雄先生の出身地が高岡と氷見なのにちなんで走っている列車ですが、車内アナウンスはハットリくんの声で行われます。こんな感じに。



 しかし、氷見線は城端線に比べて雨晴海岸などの景勝地があって車窓的にも楽しい路線なんですが、車両の窓が汚くて景色が見えづらいのが非常に残念でした。もう少しマメに窓掃除をしてほしいものでござる。ニンニン。


万葉線と渡船と路線バス

 氷見ではすぐに折り返しましたが、今度は高岡まで戻らず、途中の能町駅で下車しました。そして、ちょっと歩いたところにある万葉線の新能町電停から、本日2回目の路面電車に乗り込みます。

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 万葉線には旧型の電車も多く走っていますが、今回は新型車両の「アイトラム」がやってきました。セントラムや富山ライトレールの「ポートラム」と、ほぼ同タイプの車両です。

 乗ってから初めて知ったのですが、万葉線の電車では土日祝日に限って、車内アナウンスを立川志の輔の声でやっていました。志の輔さんが新湊出身であるためですが、自分の母校はここですとか、ここの近くに実家がありますとか、そんなことまでアナウンスしてましたね。氷見線のハットリくんアナウンスといい、良い試みだと思います。



 万葉線終点の越ノ潟からは、富山新港の対岸である堀岡までを結ぶ富山県営渡船に乗船しました。この渡船は、道路の代替という位置づけのため、なんと乗船料が無料です。わずか5分の船旅ですが、無料で乗れる乗り物とはお得感があるものです。

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 しかしこの渡船、現在建設中の新湊大橋が完成すると、お役御免になって廃止になってしまうのですよ。当然のごとく、橋があったら渡船なんていりませんもんね。新湊大橋はその姿をほぼ現しつつあり、あと1年かそこらで完成する予定なので、この渡船に乗られるのもあとわずかです。

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 堀岡からは、今きた道を引き返すのではなく、富山地鉄の路線バスに乗って富山へ戻ることにしました。1980年代までは富山地鉄射水線という路線が走っていたのですが、このバスはほぼそれと同じルートを走って行きます。乗客は極めて少なく、始発から乗ったのは私だけ。途中で乗ってきたのもおばあさんが一人だけで、富山市内に入っても新たに乗ってくる客は誰もいませんでした。まあ、市内は200円均一で乗れる路面電車と並行して走っているから仕方ないのでしょうか。


キハ58乗り納め予行

 富山駅には17時前に到着。いったんホテルに戻り、少し休んでから夕食を摂りに出かけました。この日の夕食は、富山ブラックです。スープがこれでもかってくらい真っ黒な醤油ラーメンですね。

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 そして、その後は本来翌日の朝に乗る予定だった高山本線のキハ58系に、ちょっと早く乗ってしまうことにしました。19:11発の越中八尾行き888Dは、毎日運転されるキハ58系運用の列車です。

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 キハ58系は発車時間の30分ほど前に入線。鉄ヲタたちが撮影するのには、かなり親切な時間設定ですよね。周囲はもちろん真っ暗ですが、思う存分撮影することができました。日曜の夜なので一般客の姿はあまりなく、乗客の7割ほどが鉄ヲタでした。

 ある程度外観を撮影したあと、車内へ。富山のキハ58系は、内装も一部がロングシート化されているのを除いてオリジナルにかなり近いままとなっています。特にキハ58 477のほうは網棚も本当の網だし、栓抜きもそのまま。これぞまさに急行型車両です。

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 ひとつのボックスに2人程度の鉄ヲタたちを乗せ、888Dは定刻通りに発車。DMH17系エンジンが唸り声を上げますが、その音に対して鈍重な加速がたまりません。そして、ブレーキをかけたときに車体全体からガガガガガ…と軋む音が響くのも最高。ま、軋み音についてはボディが相当くたびれてるせいもあるんでしょうけども。

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 この列車は越中八尾行きですが、今宵はふたつ手前の速星で降りて戻ることにしました。メインディッシュは明日の朝まで取っておかないとね。また、闇夜に消え去っていくキハ58の姿も見ておきたかったものですから。


 こんなところで2日目の行程は終わりです。最後、その3に続く。

posted by atsu at 22:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月26日

北陸旅行記・その1

 私が北陸3県の全ての鉄道を制覇したのは、平成19年の9月。しかしながらその後の平成21年12月23日に、富山地方鉄道富山都心線(わずか0.9キロ!)が新規開業してしまったため、完全乗車タイトルは脆くも崩れ去りました。今回、私はそのわずか0.9キロに乗るべく、4年ぶりに北陸の地を目指したわけであります。

 今回の旅の目的は、件の富山都心線(セントラム)乗車の他、来る3月12日のダイヤ改正で姿を消す予定の特急雷鳥と、高山本線で最後の定期運用を持つキハ58系の乗り納め。それ以外は特に細かい予定を立てず、行き当たりばったりで行こうと決めてました。使った切符は、北陸行くならこれを使わにゃ大損ぶっこくという「北陸フリーきっぷ(グリーン車用)」です。24,100円の切符ですが、普通車用とわずか3,000円しか違わないので、行き帰りの快適性を重視してグリーン車用にしました。


旅立ちは能登

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 旅立ちの列車は、25日の臨時急行能登。定期時代には金沢からの帰りに利用したことがありますが、臨時化以降は初めてとなります。今では基本的に金曜土曜しか運転されませんが、この日はそこそこの乗車率でした。


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 私の座席は、グリーン車の通路側でした。通常なら必ず窓側を確保する私ですが、座席の夜行列車に限っては通路側を取ります。なぜならばそのほうが、気兼ねなくトイレに行けるから。トイレに行きたいのに、通路側の人がテーブル出したまま爆睡してる…とかだと非常に困りますからね。

 グリーン車の座席はリクライニングの角度も深く、かなり快適でした。おお、これならよく眠れそうだと思ったんですが、近くの席にいた男女グループが酒を飲みながらず〜〜〜っとおしゃべりしてて、うるさいのなんの。特に女性二人がトーンの高いかなり通る声をしていて、走行音が響く車内でも会話の内容が丸聞こえ。電話口とかだったら非常に聞き取りやすくていい声なんですけどね、「今日仕事でそれやったら○○さんに超怒られて〜」とか「あの子は私よりも彼氏いない歴長いと思うんだけど〜」とか、完全に聞こえるわけです。それほど大きな声じゃないのに。

 昼間の車内でみんながしゃべっててガヤガヤ音になってる状態なら、気にせず寝ることができますけど、静かな車内で一部の人だけがしゃべってるのはかなり安眠の妨げになりますね。仕方がないのでイヤホンで音楽聴きながら寝ることにしましたが、いい感じにまどろんできた辺りで誰かがよろめいて私の座席にぶつかり、そこでまた起こされてしまったわけです。結局、彼らは2時過ぎまでおしゃべりしてました。やっと静かになったときには、まったくせいせいしましたよ。

 6時過ぎに車掌のアナウンスで目覚めると、5分くらい遅れて走っているとのこと。まあその程度なら今後の予定に影響はないので、ギリギリまで目をつぶっていくことにしました。


雷鳥乗り納め

 6:40頃、能登は最終的に3分ほど遅れて金沢へ到着しました。ホームに降りると、そこには既に雷鳥を待つ鉄ヲタたちの姿が。皆様朝も早くからお疲れ様でございます。通路に降りたら雷鳥廃止記念のピンバッジを乗車予定の客に配っていたので、私もボンネット雷鳥のものをひとつ頂きました。

 最後の定期雷鳥となった雷鳥8号の発車は7:10。私はとりあえず、向かいのホームから撮影をすることにしました。発車ホームにはたくさんの人たちがいたのですが、こちら側にはわずか数人。なんでみんなこっちに来ないのか不思議なくらいでしたね。

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 パノラマグリーン車を先頭にした雷鳥が定刻通りに入線すると、そこはもうシャッターの嵐。元はスーパー雷鳥用だったこのパノラマ車が国鉄特急色になったときは違和感ありありだったけど、今となってはすっかり定着したものです。しかし、金沢駅のホームは完全に屋根で覆われていてかつ採光窓などもないので、駅撮りするには適しませんねえ。

 入線から発車まではわずか8分くらいしかないので、私もすぐに自由席車へ移動。あれだけたくさんの人がいたから車内も混んでるかなと思ったら、意外とガラガラで楽に座ることができました。やはり引退が近いから、みんなきちんと列車名が入った指定席券を確保しているんでしょうか。私は特急自由席も乗り放題のフリーきっぷなので、もったいなくてそんなことしませんでしたけど。


福井鉄道散策


 北陸フリーきっぷのフリー区間は福井までなので、当然のごとく福井で雷鳥とはお別れです。駅構内の今庄そばで肉うどんをすすったあと、福井鉄道の福井駅前電停へ向かいました。

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 しばらくしてやってきたのは、元名鉄のモ800型。さっそく乗り込み、乗務員から一日フリー乗車券(500円)を購入しました。

 とりあえず終点の越前武生まで行って、その後は適当に戻ろうと思ってたんですが、江端という駅で旧型車両の200型電車とすれ違ったので、慌てて降車。赤十字前(旧福井新駅)まで戻り、いずれ折り返してくるであろう200型を待ちます。

 しかし、次にやってきた電車は元名鉄のモ880型でした。うむー当てが外れた。しかし赤十字前駅は有人駅で、いったんホームに出たのにやっぱり乗らないと戻るのも変かなと思い、そのまま乗ることに。赤十字前から2つ武生寄りの、ベル坊ベル前駅で再び待つことにしました。

 ベルっていうのは、駅の真向かいに建っている大きなショッピングセンターの名前です。このSCのおかげで、ベル前駅は無人駅だけれどそこそこの利用客数があります。で、私も寒いんでSCの中で次の電車を待とうと思ったんですね。しかしながらまだ時間は9時過ぎ。全体の開店は10時のようで、開いてるのはミスドとタリーズだけでした。別に金払ってまで中に入りたくなかったので、しぶしぶ駅へとUターン。まあ少しの辛抱です。

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 で、やってきました200型。これが本来の、福井鉄道の電車なのですよ。大きい電車でしょ? でもこの大きい電車が、このまま道路の上を走るわけです。元名鉄の路面電車用車両が入る前は、全部このタイプの大きい電車でした。その頃は実にエキサイティングだったので、当時に比べると今の福井鉄道は若干魅力がなくなったと言えます。あくまで鉄ヲタ視点ですけど。

 越前武生からの折り返しもこの車両かな? と淡い期待を抱いてましたが、基本的に200型の運用は朝夕のラッシュ時のみ。折り返しの田原町行きは、元名鉄880型でした。そこそこの乗客を乗せて発車し、福井に近づくごとに乗車率は上がっていきます。だけど福井駅前と市役所前でほぼ全ての乗客が下車し、最後に残った二人も終点ひとつ手前の仁愛女子高校で降りてしまったので、田原町まで全区間乗り通したのは私だけでした。

 そろそろ時間的にお昼ということで、私は市役所前電停からほど近いところにある「ヨーロッパ軒総本店」さんへ。ここで、福井名物だというソースカツ丼を頂きました。

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 ソースカツ丼ってひとことで言ってもいろんなのがあると思うんですが、ここのが全てのカツ丼の元祖なんだそうです。一見カツは薄そうで「あれ? これってちゃんと味ついてんの?」って感じに見えますが、食べてみるとソースがしっかりとした味わいになってましたね。美味しゅうございました。


再び雷鳥、そして飛騨

 さて、おなかもいっぱいになったところで、徒歩で福井駅に戻ります。そろそろ、臨時の特急雷鳥87号がやってくる時間が近づいてまいりました。ただ、行きと同じ乗り方をするのもつまらないなと思い、とりあえず雷鳥の次の停車駅である芦原温泉までは鈍行で行くことにしました。

 やがてやってきた雷鳥87号。この日を含めてあと2日しか運転されない列車ですが、定期じゃないこともあって鉄ヲタの注目度はイマイチでしたね。車内も空いてたし、金沢駅で待ち受けていた人たちの数も雷鳥8号の比じゃありませんでした。私は「うん、もう2回乗ったしこれで485系雷鳥はおなかいっぱいじゃ」ということで、金沢到着後は撮影もせずにすぐさま向かいに停まっていた越後湯沢行きはくたかに乗り込み、昼寝を始めたのでした。

 富山には15時前に着いたわけですが、さーてこのあとどうするか。今日の目的は達成してしまったけど、まだ日も高い。時刻表をめくって検討した結果、特急ひだがちょうど走っているので、猪谷までを往復することに。

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 ひだ18号を猪谷で降りると、およそ20分で富山行きのひだ11号がやってきます。意味もなく往復するには実にちょうどいい。猪谷で降りたのは私と運転士さんと車掌さんだけ(猪谷駅はJR西日本と東海の境界駅のため)でしたw。猪谷から乗り込んだのも私と運転士さんと車掌さんだけでしたw。駅自体無人駅ですが、それでも待合室内は暖房が入っていたので居心地がよかったです。駅文庫の本棚になぜか幸福の科学関連の書籍ばかり(大川隆法の本とか、光明皇后の絵本とか)並んでいたのが気になりましたけどね。誰か近くに信者がいるようだ…。今度石田ゆり子と三浦友和主演で映画化される「死にゆく妻との旅路」の原作小説があったので、私はそれをペラペラめくってました。

 富山に戻り、今日はここらで試合終了かなと思ったところ、419系の直江津行きがいたのでついつい乗り込んでしまいました。この419系も、いつなくなってもおかしくない車両ですからね。てか、そろそろ休ませてやれよと思わなくもないです。419系に限ったことじゃないけど、金沢支社の車両はすそ絞りの辺りが茶色く変色して汚れてる車両が多くてちょっと残念です(681や683も例外ではない)。

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富山といえば、白エビでゲソ!

 今回の度のお宿は、二泊とも富山駅前のα-1。過去にも二度ほど泊まったことがありますが、14階に展望大浴場があるので気に入ってます。チェックインして少し休んだあと、食事をしに街へ。今日は、富山の海鮮を食べると決めてました。

 しかしね、土曜ということもあってどこのお店も混んでましたね。この店よさげーと思って入っても、満席だと断られること数回。ううー、美味しい海の幸食べたいのにーと思いながら頑張ってお店を探し、何とかまだお客さんが来てないお店を見つけました。


 んで、白エビですよ白エビ! 富山に来たらこれ食べないとダメです。

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 まずはお刺身。これがまた、実に甘〜くてねえ。甘エビより甘いんだからすごいです。白エビ自体がそんなに大きくないエビなので、あまり食べた気がしないのですが、もうとろけちゃいます。これだけで1,050円とかするんですが、できたら白エビだけを丼にいっぱいにして醤油かけてガバガバと食べてみたいところ。でもそのくらいの量になるとそれだけで1万円とかしちゃうだろうなぁ…。

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 で、次は唐揚げ。非常にサクサクしてます。スナック感覚で夢中で食べちゃいます。サクサクサクサク…。こちらは刺身と違ってほのかにしょっぱい。恐らく自然の塩味そのまま。非常に美味ですた。

 他にも、ぶり大根とか鮭わっぱとか黒部牛杉板焼きなどを頂きまして、大満足。本当はブリしゃぶなんかも食べたかったんですがね、このお店にはなかったので。まあまた次の機会に取っておきます。ちなみに白エビってのは平成になってから注目されるようになった食材なんですって。こんなに美味しいエビがねえ、それまで見向きされてなかったってのが信じられないですよ。是非とも、イカちゃんにも食べさせてあげたいでゲソ!

 ま、こんな感じで初日は終わりです〜。昨夜ろくに寝られなかったこともあって、その夜は21時前に布団に入って寝ちゃいました。特に起きててもやることないからですが、たまにはこうしてがっつり寝るのもいいですね。それでは、その2に続く〜。

posted by atsu at 20:09| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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